長野県小諸にて「男はつらいよ」第12作フィルム上映迫る

文・鎌田浩宮

あなた様
どうか美しい絵を
お描きつづけ下さいまし
つまらねえ浮世の苦労は
みんなこの私が
お引き受けいたします

 

2015年4月11日。
東京⇔小諸
寅さんバスツアー
運行開始。

 

さあ、何を差し置いても忘れちゃいけねえのは、この上映から始まる
昭和のレトロバスで行く 寅さん全作フィルムで観よう会バスツアー
だぜ、おあ兄さん、おあ姉さん。

毎月第2土曜に催されるこの上映会の時だけ、東京⇔小諸で運行されるんだよ。

■集合場所
①東村山:西武新宿線東村山駅東口ロータリー

②新宿:「新宿センタービル」前のバス停「工学院大学前」付近
https://goo.gl/maps/mA3Ee

■集合時間
①東村山 8:00
②新 宿 10:15

■行程
往路:東村山駅(8:15発)-新宿(10:30発)-昼食会場(13:30)
復路:会場(18:00)-新宿(21:00)-東村山(22:00)

■料金
5800円(往復・昼食代込)
※ 別途900円で上映を鑑賞できます

バスマニア絶叫、なんと国内に2台しかない、1981年製の日野自動車・RC-701Cで行くんだよ。
そして今回に限り!バスガイド役を買ってくれるのは、この上映にもゲストで来てくれた娯楽映画研究家・佐藤利明さん。
テレビやラジオでは話せない、新聞にも書けない!寅さんマル秘話を、車内で語ってくれるんだよ。

[ご予約・お問い合せ]
銀河鉄道株式会社 予約センター
TEL:042-398-0088
FAX:042-398-0009
メール:reserve@gintetsu.co.jp

 さあ、赤字覚悟だ、乗ってけこの野郎!

この日の上映後のスペシャルトークには、この日から運行される
昭和のレトロバスで行く 寅さん全作フィルムで観よう会バスツアー
を主催するバス会社・銀河鉄道㈱社長兼運転手・山本宏昭さんと、
バスガイド役の娯楽映画研究家・佐藤利明さんが登場、寅さん話が桜のように満開だよ。
こりゃあ上映後も、盛り上がるねえ。

 

今回の
マドンナは、
寅さんの
大っ嫌いな、
インテリ。

 

「インテリの女と便所のナメクジぐらい嫌なものは無いんだい!」

「あら、熊さん…」

「寅と申します!」

今回上映するのは、1973年の暮れに公開されたシリーズ第12作
「私の寅さん」。
マドンナの岸恵子は1932年生まれ、当時41歳。
全然、老けて見えないねえ。
元々は作家志望だったのが、スカウトにより俳優への道へ。
1953年からの「君の名は」3部作の大ヒットにより、松竹の看板俳優へ。
1957年、フランス人の映画監督イヴ・シャンピと結婚(75年離婚)。
1977年には、金田一耕助シリーズの大ヒット作「悪魔の手毬唄」に出演。

前回の第11作「寅次郎忘れな草」では、浅丘ルリ子演ずる、はすっぱであぶくの様な、フーテンのリリーが銀幕を輝かせた。
今回の第12作では、その真逆である、インテリの画家を岸恵子に演じさせる、このギャップ。
山田洋次監督のアイデアの豊富さには、驚くばかり。

そして真逆と言えば、なんと今回は、寅さんじゃなくって、とらやの皆が旅に出ちゃうんだよ。
旅から帰ってくる家族のために、懸命になって、無言で風呂を沸かす、寅さん。
これには、泣かされるよ。

1973年と言えば、
トイレットペーパー買い占め騒動、
金大中氏拉致事件、
巨人V9、
吉永小百合さん結婚、
9.11にチリで軍事クーデター、
札幌地裁が自衛隊に初の違憲判決、
国鉄がシルバーシートを設置、
等々…。

 

干された
マエタケ
生き生き。

 

そして、本作に寅さんの幼なじみ「でべそ」役でゲスト出演している前田武彦(1929~2011)も、73年にはトラブルに巻き込まれた1人。
当時「夜のヒットスタジオ」の司会をやっていた彼は、参議院議員選挙補選で、日本共産党公認の人を応援。
「その人が当選したら、当日の夜ヒットでバンザイをします」と発言。
結果、共産は自民党公認を僅差で破り当選。
マエタケは約束を守り番組で万歳をした。
この選挙が、国政補欠選挙ではじめて共産党候補が自民党候補を破った選挙であったことなどから、騒動に発展。
それが反共・右派である当時のフジテレビオーナー・鹿内信隆の逆鱗に触れ、同年秋には夜ヒットの司会降板に繋がった。
さらに、その他の出演番組からも降板、もしくは番組自体が打ち切りになることが相次ぎ、前田はその後数年間に渡ってテレビ業界を干されてしまったのだ。
マエタケが公然と共産党を応援する事自体が、健康な世の中だったんだなあ!
今や自民・安倍ヒットラーの、独裁政権だもんね。
自衛隊を「わが軍」と言ったって、おとがめもありゃあしねえ。
それはさておき、干されていたマエタケはこのゲスト出演が嬉しくって大張り切り。
生き生きとしてるんだなあ。

上映前のお楽しみコーナー(昼2時半より)は、バリトン歌手の
大内壽惠麿(すえまろ)さんが歌ってくれます。
1938年、長野県下水内郡豊田村(現中野市)出身。
東洋音楽学校を経て国立音大声楽科卒。
卒業後は映画作家を志し、文芸・伝統芸能・演劇修業に没頭(日本テレビでは検事役としても出演し『笑いと風刺でつづる民衆の唄』により俳優としての声価も獲得)。
1967年より41年間「日本の名歌」の歌い手として各地での舞台活動を展開。
今に至る…。

「私の寅さん」あらすじ

小学校時代の無二の親友で放送作家の柳文彦(前田武彦)と数十年ぶりに再会した寅次郎は、誘われるままに彼の妹の家を訪れた。そこで出会ったのが、文彦の妹で画家のりつ子(岸惠子)だった。寅次郎とりつ子は初対面なのに、のっけから売り言葉に買い言葉で大ゲンカを始めてしまう。しかし、そのりつ子が病に倒れ、それを聞いた寅次郎が看病に駆けつけたことで、二人は和解。りつ子の病状回復と反比例するかのように、寅次郎はどんどん恋の病に蝕まれていくのであった。

寅さん全作フィルムで観よう会

やすらぎ会館 にて
(渥美清こもろ寅さん会館地下1階)
長野県小諸市古城1-4-26
しなの鉄道小諸駅より徒歩5分

2015年4月11日(土)

開場 午後2時30分
開映 午後3時00分

大人 1000円
学生 500円
中学生以下は無料です

前売券取扱中!
大人900円 学生400円 限定50枚
【取扱窓口】清水薫 090-3206-3530までどうぞ!

主催:コモロ寅さんプロジェクト『いつもココロに寅さんを♪』
(通称:ココトラ)

後援:小諸市 小諸市教育委員会 小諸市観光協会 小諸商工会議所
小諸新聞 コミュニティテレビこもろ 東信ジャーナル 信濃毎日新聞社

協力:松竹 小諸フィルムコミッション 山川視覚教材社
お問い合わせ:090-2953-2172(代表者・一井)

☆特典☆
その1.

毎回1個ずつ、寅さんにちなんだココトラオリジナルのスタンプ押印。絵柄は来てのお楽しみ♪12個集めると、これまた素敵な景品プレゼント!きっとワクワクしちゃいますよ♪(≧∇≦)

その2.
基本的に飲食物持ち込み自由!ぜひお好きな飲み物、食べ物片手に、楽しくご鑑賞ください♪ただし、ゴミは各自お持ち帰りください。

2015年3月現在、この上映会に際して、
ココトラへご協賛下さった皆様の一覧です。
誠にありがとうございます!(敬称略)

▽小諸
・小諸病院 20口
・アサマ2000パークスキー場 5口
・きものおぎはら 5口
・草笛本店 5口
・コピーヌクラブ 5口
・佐久小諸観光(株) 5口
・ゆもと呉服店 5口
・(株)セイケンハウス 5口
・アゲハ屋靴店
・旭屋クリーニング
・芦田川印舗
・一ぜんめし揚羽屋
・遠州家
・おしろや
・音羽
・おみやげとりんごのさかい
・亀や
・川上土地家屋調査事務所
・喫茶食事しおり
・きものおもてなし処
・きもの工房やまざき
・京屋クリーニング
・コインランドリーおひさま
・小林歯科医院
・小林薬局
・小諸いも平
・佐藤青果店
・幸せの黄金鯛焼き
・塩川塗料店
・車留夢
・セーブオン小諸インター店
・セブンイレブン御影店
・そば蔵丁子庵
・蕎麦倶楽部井泉庵
・そば七
・そば・パスタ HARADA
・たかこの布あそび
・だんとコーヒー
・つぼ八小諸店
・釣具のもとや
・天麩羅割烹 懐
・中澤食糧
・bar For you
・富士屋醸造
・ベル・コーヒー
・北信米油ニュー小諸SS
・ポム美容室
・万年堂
・もとや釣具店
・山城館
・ラピス
・渡辺歯科医院

▽東御
・ヘアサロンきむら 5口
・石の高昇
・スナックYOU
・永井精穀(株)
・長野セルトップ
・とんちき麺
・とんちゃん家

▽上田
・なごみの会

【個人】
・相原由美子
・市村道喜
・井出正雄
・岩井千賀子
・大井洋子
・荻原裕子
・小俣哲夫
・小山良生
・北川治
・榊原菜穂子
・坂口由紀子
・笹平民雄
・鈴木聡
・名小路雄
・細萱千秋
・本間邦仁
・眞木美津恵
・松井元司
・松本理加
・宮下繁都
・横尾修弘

・匿名希望 25口

☆ココトラでは、引き続き広くご協賛を募っております。
個人・法人・団体様問わず1口1,000円〜。
ご芳名は、当日のしおり、会場、本ページで披露させて頂きます。
(匿名希望可)ご協力、宜しくお願い致します。
【ご連絡先】090-2953-2172(代表・一井)


2015.03.26