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2012年。福島県相馬市で夏をすごす②
撮影/文・鎌田浩宮
嘘
吐き
学者。
庭に、花が、咲いている。
あの地震でも、倒れなかった、自慢の、灯篭。
なんでやねん、スギモトさんち。
今年の春に来た時より、圧倒的に家庭菜園の野菜を食べさせる。
去年の震災以来、土も全く取り替えず、除染作業も、していない。
肥料は飼っているレース鳩の糞尿だもの。
畑仕事の大~好きなお父さん。
夏は、たまらない。
玉ねぎ長ねぎみょうが茄子ピーマンししとう胡瓜トマトプチトマト西瓜、
手塩にかけて育てたもんが、どれもこれもあれも収穫の時期なのだ。
「おい、今夜は、庭でバーベキューやろう。畑からもいで来い」
マジっすか。
おかしい。
おかしすぎる。
よくよく訊いてみると、お父さんにも杉ちゃんにも、根拠があった。
原発事故後、学者が福島中を回って、
「食糧摂取による体内被曝は、30年経たないと影響は表れない」
と吹聴していったと言うのだ。
「NHKでも、言ってたぞ」
と、お父さん。
「お父さんそれはね、御用学者と言って、原発擁護派の学者だよ。
当たり前な話だけど、人類への体内被曝の影響はデータがなくて、
どんな事になっちゃうかは誰も解ってないんだよ。
ほんの微量でも、直ちに影響が出るという学者もいるんだよ。
現に、警戒地域に置き去りにされた牛などには
既に、白血病の症状が出てきちゃってるんだよ。」
と説明するんだが、2人とも信じてくれない。
杉ちゃんが42歳だから、癌や白血病になっても72歳。
もう寿命の頃だから関係ねえよ、ってなわけだ。
お父さんなら、なおのこと。
「100歳になって癌っつってもな!なあんも、怖くねえよ」
笑うだけ。
どこの御用学者が、こんな善良な人々をだましたんだろう。
腹が立ってたまらない。
どこのどいつだ、俺の愛する家族をだまくらかしやがっているのは。
今すぐここに、引っ張り出してやる。
俺は、調べた。
俺ととっても仲良し、杉本家のチャコちゃんも、怒ってます。
京都大学
の、
渡邉正己
とゆー
おっさん
が、
福島
を
だまして
回った。
http://www.health-station.com/new159.html
これかな。
このサイトから、抜粋してみるよ。
【放射線発がんと自然発がんの区別は極めて難しい】
一方、「確率的影響」は、被曝後、長期間経った後に被曝した人の一部に現れる影響のことである。それは細胞死を免れた細胞に低い頻度で起こり、被爆後長期間を経て現れる晩発影響で、放射線の痕跡が残らないため、自然発がんと区別がつかない。
この「確率的影響」については一般的にどんなに線量が少なくても線量に比例して影響が起きると仮定される「LNT仮説(直接仮説)」が用いられている。しかし、これはあくまで仮説にすぎない。がんであれば20~30年後、白血病であれば2~3年後に現れるとされているが、とくにがんについては自然発がん頻度があまりに大きく、放射線発がんと自然発がんを区別することは極めて難しいと渡邊氏。(後略)
このサイトに出てくる渡邊正巳は、御用学者として有名だ。
http://www47.atwiki.jp/goyo-gakusha/pages/94.html
「100ミリシーベルトで健康に害を与えると仮定しても、発がん率はおよそ100人に1人。放射線の被曝がなくても100人のうち50人はガンになるので、あまり影響はないと予想されます。」
と、とんでもない発言でニンキモノだ。
http://jrrs.kenkyuukai.jp/special/index.asp?id=7168
このサイト、
「日本放射線影響学会」
を見ると渡邊正巳らは、実際に福島県各地を回り、
相馬でも講演を行っているじゃねえか。
第25回 放射線影響解説セミナー「放射線の人体影響」
日時: 平成24年5月15日 (火)午前10時30分~午後2時30分
場所: 相馬市相馬松川浦温泉・ホテル飛天
聴講者: 約33名(一般市民)
共催者: 福島県女性経営者プラザ
講師: 松本義久(東京工業大学・准教授)、松本英樹(福井大学・准教授)、渡邉正己 (京都大学・名誉教授)
許さねえぞ、こいつら。
朝6時頃、散歩をしながら撮影した。
田んぼのある場所にしては、本当に悔しいけれど、
高い数値じゃないかなあ。
0ベクレルの米が出荷できるよう、
農家の皆さんが悲しみにくれないよう、
僕も祈るばかりだ…。
つづく・・・
2012.09.11Column&Essay
