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2010年の映画ベスト五
本来のお題は一〇年のテレビ番組ベスト五だが僕はこの数年テレビをろくに見ていないのでテレビのベストなんか選べないだろうという当サイト運営者の正しい判断によって一〇年の映画ベスト五に変更された。うん、その通りだ。
映画のベスト五と言う際、基本的には一〇年中に封切りされた映画から選んでいる。リバイバル上映は当然、前年末封切りの作品で一〇年になって初めて見た作品などもベストには入らない。『母なる証明』は一〇年になってから見てすごい映画だと思ったが、公開は九年なので入らない。旧作を含んだら『座頭市物語』や『インファナル・アフェア』は見るたびにその年のベスト一になりかねないからね。ちなみに一〇年に映画館、ないしそれに準じた場所で見た映画は八十二本で、これはDVD上映も含む。
さてベスト五、順不同。『乾き』『第9地区』『告白』『僕のエリ 200歳の少女』『十三人の刺客』『キック・アス』。あれ、六本だ。一本落とそうと思ったけど絞れなかった、すまん。本来ならどれも「二番館へ走れ」で取り上げていい作品だが筆不精で書いたのは二本のみ。取り上げていない作品のみコメントする。『十三人の刺客』は下書きはしているので多分そのうち取り上げるからコメントしない。
『乾き』は韓国の、『僕のエリ 200歳の少女』はスウェーデンの、共に吸血鬼映画である。どちらも吸血鬼を退治すべき怪物としてではなく、不幸な隣人として描いている。しかし怪物を怪物として描けないのは、それはそれで不幸なのではないかと言う気もしなくはない。退治すべき怪物の座はすっかりゾンビに奪われっぱなしだ。
『キック・アス』はアメコミ原作のヒーロー物で現在公開中。おたくがどうやって社会化するかという話でもある。かつて深刻に悩むスーパーヒーローはこの国のテレビ番組で制作され苦悩を深めていたが、この二十年ハリウッド映画にお株を取られっぱなしである。『ダークナイト』『ウォッチメン』が今のところ極北。この映画はそこまで深刻ではない、と言いたいところだが十一才の少女が復讐のために何のためらいも見せずに銃や刃物で悪人を殺しまくる映画でおたくたちが溜飲を下げるとは、相当深刻な事態ではないのか?(もちろん自分のことを言っているのだ)
戦闘的ゴジラ主義者
2011.01.24