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信濃毎日新聞、東京新聞ではこう報じられた
構成・鎌田浩宮
北から
南まで
寅さん
一色に。
先日開催された寅さんサミットは、朝日・毎日・読売・産経・日経の全国紙はもとより、スポーツ紙や、北から南までの地方紙でもかなり大きく取り上げられました。
テレビでもNHKが全国のニュースで報道し、そこにはココトラのスタッフが長い時間映っておりました。
ここでは、全国各紙の中から、特に大きく紙面を割いていた2紙を紹介します。
寅さんロケ地 魅力発信
映画「男はつらいよ」シリーズで渥美清さんが演じる寅さんのふるさととして有名な東京都葛飾区柴又で7日、映画のロケ地となった小諸市など国内外12地域の観光関係者などが拘留を図る初の「寅さんサミット」が始まった。各ロケ地の風景の価値や魅力を守り「日本の原風景を後世に残す」との共同宣言が発表された。
葛飾・柴又で初のサミット
小諸など国内外12地域参加
開会式会場の柴又帝釈天(題経寺)周辺には、大勢の寅さんファンが詰めかけ、山田洋次監督が「すてきな行事として定着することを願っています」と述べた。
「男はつらいよ」シリーズ第40作「寅次郎サラダ記念日」(1988年公開)のロケ地だった小諸市からは、東信地方などのファンでつくる「コモロ寅さんプロジェクト『いつもココロに寅さんを♪』」代表の一井正樹さん(35)らが参加。一井さんは「ファンの夢の祭典に、信州・小諸の代表として参加できてうれしい」と語った。
各地の芸能を紹介するイベントでは、「小諸草笛会」の2人が草笛で「見上げてごらん夜の星を」などを演奏。特設会場では小諸市のリンゴや宮崎県日南市の焼酎などが販売されている。
12地域はほかに、東京都新島村や奈良県斑鳩町、オーストリア・ウィーンなど。サミットは8日までで、同日は寅さんの妹、さくら役を演じた倍賞千恵子さんらのトークショウなどもある。
(信濃毎日新聞2015年11月8日朝刊社会面より)
人情 忘れちゃならねぇ
国民的人気映画「男はつらいよ」のロケ地となった国内外の十二の自治体が集まった「寅(とら)さんサミット」が七日、開幕した。会場は映画の主人公、車寅次郎の故郷である東京都葛飾区柴又だ。人情、そして郷愁。寅さんのイメージを武器にしたまちおこし策を二日間の日程で話し合う。 (酒井翔平)
寅さんが「産湯」を使った柴又帝釈天で行われた開会式。サミット実行委員長の斉藤勝治・葛飾区観光協会長が共同宣言文を読み上げた。「寅さんが歩き、映画を彩った私たちのまちの風景は日本の原風景。この風景を守り、次世代へと引き継いでいく」
山田洋次監督も来賓として式典に参加した。あいさつで第一作の撮影当時を振り返り、「昨日のようで、懐かしく思う。ファンの皆さんには、寅さんのことをいつまでも忘れないでほしい」と話した。
サミットは、地元の観光関係者や葛飾区などで実行委員会をつくり、シリーズ四十八作品が撮影された国内外百九十七の自治体すべてに参加を呼び掛けた。印象的なシーンにたびたび使われた「矢切の渡し」がある千葉県松戸市、第四十作「寅次郎サラダ記念日」の主要舞台となった長野県小諸市、群馬県中之条町、滋賀県長浜市などが賛同した。葛飾区と友好都市提携を結んでいるオーストリア・ウィーン市も参加した。
午後の会議のタイトルは「寅さんが歩いた風景~地域をつなぎ、人をつなげる旅と鉄道~」。歴史と人情残る町並みや、寅さんが旅先で利用したローカル線の観光活用などが議題だ。実行委は来年以降も参加自治体を拡大し、柴又の恒例イベントとして定着を図っていくことを目指している。
会議会場の帝釈天の周辺には、参加各地域の特産品を売るブースが並んだ。参道の飲食店は、映画公開時に人気を呼び、いつしか姿を消した「寅さんメニュー」をサミット期間中の限定で復活させた。寅さんの顔の形にちなみ、四角くカットしたとんかつなどがある。
サミット最終日の八日は柴又帝釈天で午後一~三時に、寅さんの妹・さくらを演じた倍賞千恵子さんを交えて、女性ファンが作品の魅力を語り合うトークショーがある。
<寅さん> 1969年から95年にかけて48作品が制作された「男はつらいよ」で、渥美清さん(1928~96年)が演じた。「生まれも育ちも葛飾柴又、姓は車、名は寅次郎。人呼んでフーテンの寅と発します」の名せりふで親しまれる。旅先で出会った「マドンナ」との恋に破れては故郷の柴又に舞い戻り、騒動を起こすのがおきまりのストーリー。
(東京新聞2015年11月7日夕刊1面より)
「やはり寅さん」沸く柴又
寅さんスーツ姿の赤ちゃん 山田監督、笑顔でだっこ
人気映画の舞台が沸き立った。葛飾区柴又で7日から始まった「寅(とら)さんサミット」。会場に現れた山田洋次監督には熱い声援が送られ、サミット期間中に限定で提供する「寅さんメニュー」も大人気。商店街関係者は「やはり、ここは寅さんのまち」と改めて実感している。 (中村信也)
ロケ地の名産を売るブースが並んだ特設会場を回っていた山田監督に、赤ちゃんを抱いた女性が駆け寄った。赤ちゃんは寅さんのスーツに腹巻き姿。帽子まで寅さん風だった。赤ちゃんは、葛飾区宝町の介護士丸山友さん(35)と沙織さん(29)の生後五カ月の長女小梅ちゃん。柴又生まれの父の影響で寅さんファンになった沙織さんが数日間で衣装をこしらえた。
柴又と江戸川を挟んで対岸の千葉県松戸市は、この寅さん人気を波及させたい。映画にしばしば登場する「矢切の渡し」があることでサミットに参加した。市観光協会の合津(ごうつ)浩則さん(49)は「柴又は身近に感じている。サミットでは、他のロケ地ともつながりができた。それぞれが誇る景色を大切にしていくために、交流を続けていきたい」と話した。
特別メニュー限定復活
参道の飲食店も、サミットを盛り上げる。寅さんの好物のサトイモの煮っ転がしなどが付く「寅さん御膳」など、映画が上映されていた時代のメニューをサミット期間限定で復活させたほか、サミット参加自治体との「地域コラボメニュー」も登場させた。長野県小諸市のみそと柴又の団子で「ねぎみそだんご」、熊本県南小国町のジャージー牛乳と柴又のあんこで「あずきみるくせーき」などだ。寅さんがつないだ地方との縁だ。
地元商店街でつくる「柴又神明会」会長の石川宏太さん(63)は「中高と通った都心の学校では、柴又から来たと言うと、田舎者だと笑われたもんです。胸を張れるようになったのは寅さんのおかげです」と喜んだ。
サミットは八日まで。
(東京新聞2015年11月8日朝刊地域面)
人情ある町 守るイベントに
柴又で「寅さんサミット」開幕
山田監督「待っていた」
(前略)
会場には、参加自治体が特産品などを紹介するブースが並び、シリーズ第四十作「寅次郎サラダ記念日」の舞台となった長野県小諸市は、休館中の「渥美清こもろ寅さん会館」の再会を求める市民団体「いつもココロに寅さんを(ココトラ)」が活動をPRした。
(後略)
(東京新聞2015年11月8日朝刊社会面)
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