年賀状

作曲 タカツカアキオ / 鎌田浩宮 
作詞 鎌田浩宮

僕が辛い 時は 
君に頼りっ放し 
君が辛い 時は 
君はじっと耐えている

ビーチパーティーはしない 
そもそも海に行かなくなった
心許した友も 
震災で離れていった

年賀状を 送る友達なんて 少なくていい
君がギターを 弾いてくれる それだけでいい

君が辛い時は 
僕に言葉少なくなる 
どうぞいつまでも 
君とならうまくやれるさ

バーベキューもしない 
そもそも山も行かなくなった
仲良しの友達も 
震災で溝ができた

年賀状を 彼らにはもう送らない
君のギターが ストーブみたいに あったかい

江戸川橋を 渡って 
何もない 街並の 
君の絶望と 震災と 
君のこれからと 君の夢 
僕の夢

年賀状を 送る友達なんて 少なくていい
君がギターを 弾いてくれる それだけでいい
年賀状を 彼らにはもう送らない
君のギターが ストーブみたいに あったかい

すごくネガティブな歌詞でしょ?
でも、これは「鳥と山」第2弾です。
タカツカさん、鳥やん、友への友情を書きました。

震災で、近しい人なりペットなりを亡くした人に、人々は「早く立ち直ってね」と言う。
震災とは関係なくとも、例えば重い病気を患った人や、心に深い傷を負った人にも、人々は「早く克服してね」「頑張ってね」と言う。
あるいは、気を遣い過ぎているのか、全く違う話題に切り替え、笑いに興じようとする人。
それが、いかに残酷な事か、分からない人が多い。

できるものなら、人に言われなくとも、そうしている。
できないから、頑張れないから、笑えないから、悩み苦しむのではないか。
欝になり、果てには自殺する人まで、出てしまうのではないか。

ライヴでも話したけれど、タカツカさんがビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンのような曲を書いたので、そこにポール・マッカートニーのような味付けをしたら、奇跡の疑似共演だなと思い、作曲を加えました。

イントロは、「ハニーパイ」。
大サビは、「ゴールデン・スランバー」。
ベースソロはもちろん、「アイム・オンリー・スリーピング」のポールのフレーズ。

 

 

この曲が収録されているDVD、CDをエプスタインズにて発売しています。
DVD http://epstein-s.net/archives/25970
CD  http://epstein-s.net/archives/25952


2015.10.14