オリンピック

作曲作詞 鎌田浩宮

オリンピック
東京にオリンピック
絶対やりたいな
オリンピック

住む家がない
仮設住宅避難生活
被災地復興なんぞより
競技場造ろう

大好きな東北見捨てて 愛する東北見捨て
東京にオリンピックを 東京にオリンピックを

オリンピック
東京にオリンピック
絶対やりたいな
オリンピック

汚染水は福島に
工事業者は東京に
ついでに総理大臣に
福島の魚食わせよう

大好きな福島見捨て 愛する福島捨てて
東京にオリンピックを 東京にオリンピックを

オリンピック
東京にオリンピック
絶対やりたいな
オリンピック

アンダーコントロール
世界に嘘をついた
完全安全だから
福島でオリンピックしよう

世界中の人々に 真実知ってもらいたいから
福島にオリンピックを 福島でオリンピックを

オリンピック
やっぱり やりたくねえな
それでも やるのかい
オリンピック

2020年が来た
僕は6畳1間の
仮設住宅のままで
豪華な開会式を観る

盗作マーク大歓迎 皆が騒いでるその隙に
東京がオリンピックを 東京ならオリンピックを

今日から7回に渡り、先日開催した舞天(ブーテン)ライヴ「闘う」で演奏した曲を紹介します。
まずは1曲目から。

いつも僕らは演奏前に円陣を組み、エイエイオーのような掛け声をかけてから演奏に入るんですが、エイエイオーの時から拍手が起こり、とっても嬉しかったです。

イントロのフレーズ、昔プロレス中継や野球のナイター中継で使われた「スポーツ行進曲」の変奏です。
そのイントロの箇所で、
「シーナ&ロケッツ、シーナ。RCサクセション、小川銀次。馬呆、石やん、石田長生」
と語り、その後「ユー・メイ・ドリーム」の歌詞をモノローグ調に詠み、これが僕らの夢、夢、夢、と歌いながらAメロに入った。

典型的なブルーズから途中一変し、オーティス・レディングの「お前を離さない」調のソウルに、そしてブレイクしブルーズに戻る構成。
お客さん、歌詞を聴き逃さないようにか、真剣にぐっと体を引き締め聴いてくれている姿が印象的でした。

この曲を1曲目に持ってくる事には、不安がありました。
今回の7曲の中でも、1番直接的にメッセージのある歌詞だし、オリンピックには賛成の人も多く、そこに対して東北・福島を例に取り反対していく事に抵抗のある観客もいるだろう。
であれば1曲目は、比較的多くの人が共感できる歌詞の曲を持って来た方が、いい。

具体的に言うと、「愛する福島見捨て東京でオリンピックしよう」という部分を、福島に失礼だと拒絶反応を示す人、いるでしょう?
こういう歌詞でも、風評被害の一因になるんだ、といった理由で。
でも、何もかもまとめてタブー視するのはどうかと思うんです。
キヨシローによく似たゼリー率いるザ・タイマーズの系譜である、こうした世相をからかう曲は、世の中に不可欠なもの。

でも、結果的にこの曲が1曲目でよかったです。
「ユー・メイ・ドリーム」も歌えたし。

お客さんは、いつもより若干少ないものの、立ち見も出て盛況。
ここから、始まりました。

 

 

この曲が収録されているDVD、CDをエプスタインズにて発売しています。
DVD http://epstein-s.net/archives/25970
CD  http://epstein-s.net/archives/25952


2015.10.05