玉音ちゃんradio　第10回「あれから、10年。ジョージ・ハリスン特集、再び。」

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ビートルズの虜になった小学2年の頃、
自分より大きなビートルズのポスターを見ながら考えた。
皆格好いいなあ、でも、
誰が1番ハンサムか決めろって言われたら…ジョージだなあ、って。
ジョージが髪を触る真似をして、
空にも昇る幸せな気持ちになっていたんでした。

1980年にジョンが亡くなった時も泣きはらしたけど、
2001年11月29日にジョージが旅立った時は、
別の意味で泣きはらした。
遂にビートルズの中で、
寿命が尽きたことによる別離が起きてしまったということ。

去年のこの日には、
http://epstein-s.net/archives/category/radio/page/5
エプスタインズ初の生放送・文字放送による
「玉音ちゃんradio」
にて終日、ジョージとジョンの曲を「かけまくった」。

その時にリクエスト曲を送ってくれた
秋葉幸治さんのお便りの言葉が心に染みています。

『僕の中ではジョンよりジョージの方が「愛と平和」の人です。』

本当にその通りだと思う。
ジョージの曲は慈愛に満ちていて、
聴く者の心を安らかにしてくれる。

今年もやるよ！
今年は、エプスタ重役・タカツカアキオによる選曲とコメントで
ジョージに思いをはせよう！

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「 Traveling Wilburys – Handle With Care 」

ジョージ・ハリスン、ジェフ・リン、ボブ・ディラン、トム・ペティ、ロイ・オービソンという超豪華メンバーの覆面バンドによる作品で、1988年にリリース、大ヒットしましたね。ジョージのソロではないけど彼のボーカル、ギターがふんだんにフィーチャーされていて、ジョージのソロ作、「Cloud　Nine」の延長線上に制作された、というのも頷けます。この作品リリース後に急逝したロイ・オービソンの歌声が良い味を出しています。

叩きのめされ、棒打され
連れてかれて、撃たれてしまった。
そう、お前に。
お前ほど素敵な人に俺は出会ったことはない。、
俺を大事に扱ってくれよな。

名声は移ることもあるし、
状況は耐えうるだろう。
お前は素晴らしいよ。
俺を大事に扱ってくれよな。

１人でいるのはもう飽きた。
俺は人に与える愛をまだちょっとは持っている。
お前が（俺のことを）好きだってことを見せてくれないか。

みんな誰でも、頼りたい人が欲しいんだ。
お前の体を俺の横に寝かせてごらん。一緒に夢見よう。

俺は騙された、愚かだったんだ。
盗まれもしたし、馬鹿にされもしたんだ、
デイケアセンターや夜間学校では。
だから、俺をやさしく扱っておくれ。

空港に閉じこめられ、テロに遭い、
会議に送られ、催眠術にかけられ、
露出過多で、商業主義の罠にかかった。
だから俺をやさしく扱ってくれよ。

緊張しすぎて、失敗してしまったが、
自分で何とかしようとは思っているさ。
成功の甘い香りがするよ。
俺を優しく扱っておくれ。

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「 Got My Mind Set On You 」

Traveling Wilburys の前、1987年の作品。大ヒットしたので誰もが耳にしたことがあるかと思います。
カバー曲であることを知らない人もいるかも、と思うくらい彼にマッチした曲に仕上がっていました。

君に狙いを定めたよ…

でもそれには金が要る
うなる程の金を惜しみも無く使わなくちゃならないうまくやる為にはね
それに時間もかかる
辛抱強く
注ぎ込めるだけの時間を注ぎ込むんだ君のハートを射止める為なら

君に狙いを定めたよ…

この気持ちは今度こそ本物だ
全力で当たれば必ず望みが叶うだろう

君に狙いを定めたよ
他ならぬ君に
君に狙いを定めたよ
他ならぬ君に

君に狙いを定めたよ…

君に君にね…

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「 When We Was Fab 」

かつて”FAB FOUR”と呼ばれたビートルズをテーマとした曲。曲調はもちろん、PVにはリンゴが出てきたり、シングル盤のデザインもクラウス・フォアマンだったりと兎にも角にもビートルズ。

もう何年も前
芝生が青かった頃
ぼんやりと目をさまし
夜のさすらい人のように現れた

FAB(ビートルズのこと)
ずっと昔　僕らがいかしてたころ
FAB
僕らにあるのは所得税だけだった

朝の光の中で
愛撫の手が君を身ぐるみ剥いだ
夜明けの災難
そして僕らは愛を交わした

FAB
ずっと昔　僕らがいかしてたころ
FAB
僕にとって君が唯一の恋人

この世界にいると
警察が君を追い回す
もっと利口にならなくちゃ
電話のベルが鳴って君をさらってく
君をさらってく　さらってく

顕微鏡が涙を拡大し
欠点を包み隠さず暴いた
それでも　人生は続いていた

FAB
ずっと昔　僕らがいかしてたころ
FAB
だけどもう終わったことさ　ベイビー・ブルー

FAB
ずっと昔　僕らがいかしてたころ
FAB
人生は終わったと君は言ってたね

FAB
君は完全に僕を支配してた
FAB
ずっと昔　僕らがいかしてたころ
FAB

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「This Is Love」

もったいぶった言葉は
いつしか意味をなくし
優しい太陽が
人生に倦み疲れた僕らを暖めて
僕らが何のために生まれてきたかを
思い出させてくれる

これは愛
愛というものさ
それは愛
愛というものさ

君を永遠に変えてしまうような
ちょっとした出来事が
思いもよらない時に
突然起こるかもしれない
それを解ろうとしない人々を
あざ笑うかのように

これは愛
愛というものさ
それは愛
愛というものさ

僕らが抱え込んだ様々な問題は
元々僕らが生み出したもの
だから克服もできるはず
誰もが持って生まれた
素晴らしい力を使えば

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様々なトラブルで
音楽活動に興味を失いかけてたジョージが
盟友ジェフ・リンの友情温まる共同プロデュースによる
1987年のアルバム「クラウド・ナイン」。
久々のビッグヒットとなった、
ジョージのソロとしては最後から2枚目のアルバムより
敢えて多く選曲したタカツカアキオの気持ちも
痛いほど分かる…。

ビートルズ時代から
深くインド文化に傾倒していった
ジョージの作品は
西洋に根ざしたキリスト教的な「愛」の上に
ヒンドゥー教など非西洋の「慈愛」「慈悲」に満ちていて。

だから、同じ愛を歌うジョン、ポール、リンゴのそれとも
少しだけ違った色彩を放っているんです。

ジョージが旅立ってから
ちょうど10年の今日はラジオでも、
ジョージやビートルズの曲が
いつもより、
ちょっと多くかかっているはず。
どうぞ今日は、
ジョージの歌に
身を任せてみて下さいね。

 

 

追伸(大ニュース)！
現在ロードショウ館で上映されている
マーティン・スコセッシ監督によるジョージのドキュメンタリー映画
「ジョージ・ハリスン　リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」
が一部劇場にて、公開延長が決まった！
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/georgeharrison/theater.shtml
ここのところ、浪の調子が悪くて
DVDで我慢せねばならんのかと
家ん中でもんどりうっていたので
これは嬉しい！

浪！
1日でいいから元気になってね！


2011.11.29

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