玉音ちゃんradio 第11回「ジョージ・ハリスン、アゲイン」

先週、ジョージの命日に
特集を組みましたが
ジョージへの愛は尽きない、ということで
まだ、レコードの針を
落とそうと思います。
今回は、エプスタインズ重役の1人、
オーツカによる
選曲とコメントでお送りします。
それでは、ラジオをお聴き下さい。


I’ve had you anytime
album“All Things Must Pass” (1970, remastered 2001)

ディランの曲です。ソロアルバムの1曲目ですね。
客演だと光りまくるクラプトンのギターがとろけるよーな
フレーズでもって、ゾクゾク来ます。
クラプトンの数ある録音の中でも5本指に入るくらいで。
変拍子もジョージっぽいカバーということで。
ジョージがディランの曲やってるのって、大概良いですね。
その流れからのウィルベリーズも最高ですね。

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Something (広島公演)
album“Live In Japan ”(1992, remastered 2004)

正式なアルバムには入ってませんが。。。
この時のクラプトンバンドを従えた来日公演のこの曲の
アレンジは出色です。
というのも、イントロのジョージのソロが!
素晴しいフレージングと音色ですねぇ。
単なるギタリストには弾けない、なんともソングライター然とした
スウィートなソロですねぇ。
曲中のソロは、ほぼ原曲に沿った形なんですが、尺を倍にして
後半をクラプトンが弾くっちゅーわけで、このクラプトンのソロも、
気合い十分で素敵です。

彼女の仕種のちょっとしたところが
君の仕種が語る
ほかのどんな恋人よりも僕を惹きつける
誰より甘い言葉
なにかをせがむ仕種のどこかが
見つめられたならもう

もう彼女とは離れられない
離れられない
そうさ、心からそう思っているんだ
そばにいたい

彼女はあの微笑のどこかで知っている
君の瞳に映る
僕にはほかの恋人なんていらないって
他の誰も愛せない男
僕に接する物腰のどこかで

もう彼女とは離れられない
離れられない
そうさ、心からそう思ってるんだ
そばにいたい

僕の愛は大きく育つのかと訊かれても
この愛の行方は
僕にはわからない、わからないよ
聞くなよ 知らないよ

ずっとくっついていれば、そのうちわかるかも
時が二人を連れ去るよ
でも僕にはわからない、わからないよ
その先は知らないよ

彼女はどこかでわかっている
僕はただ彼女を思っているだけでいい
僕に見せるふるまいのどこかで
もう彼女とは離れられない
離れられない

そうさ、心からそう思ってるんだ
そばにいたい


Isn’t it a pity
album“All Things Must Pass” (1970, remastered 2001)

曲としては、一番くらいに好きですね。
ちょっと気持ち悪い感じの、いわゆるジョージ・ハリスン進行の
コード進行。
この不安定な感じと、ウケグチな感じの舌ったらずな
ボーカルが、ジョージらしさ満点。
ラストがヘイ・ジュ―ドに対する皮肉に聴こえるのも、
ジョージらしいというか。
これのソロをデレク・トラックスが弾いてるバージョンがあるんですが、
それもまたよろしいですよ。これもクラプトン・バンドですけど。

悲しいことだ
とても残念なことだ
お互いの心を傷つけあって
お互いを苦しめあう
相手のことを考えずに
お互いの愛を奪い合って
相手に愛を返すのを忘れている
悲しいことだ

物事には時間がかかることもある
でもどうやって説明すればいいんだ
僕達は皆同じだということに
気づいている人はあまりいない
あふれる涙のために
彼らの目には周りの美しさが見えていない
残念なことだ


Living in a material world
album“Living in a material world ” (1973, remastered 2006)

ジョージのソロ初期の、アメリカンな感じのリズムの
グルーブ、しかしながら、アメリカン過ぎない不思議なグルーブの
典型の曲でもって、中間部はしっかりとインドというですね、
まさにジョージらしさが溢れた曲ではないでしょーか。
歌詞の面でもね。

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Bangladesh
album“Concert for Bangladesh” (1971, remastered 2005)

歌いだし、なんといっても歌いだしがよろしいです。
これも、グルーブ感が、上記の曲と同じくよろしいです。


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Cheer down
album“Best of Dark Horse 1976-1989” (1989 compilation)

この時期からのジョージは、スライドの感じが完成形に
近づいてますね。なんとも独特で、高揚感と安定感と、
そこはかとない精神性を帯びたスライド。
これ、元々はシタールからのアイディアだとか。
ブルース・ロック系のリード・ギターは、クラプトンを
始めとして腐る程上手いヤツらがいるから、自分は独自のものを、
ということで目を付けた、シタール系スライド・ギター。
この形が完成形に近づいたのが、この時期なのではなかろうかと、
個人的には感じております。
この曲、スライドもさることながら、なんか全体的に好きですね。
タイトルもジョージ流のアイロニーということで。


そのぎこちない笑いを見れば
心の奥で震えているのが分かるよ
町中の噂さ 空元気はよしなよ
その顔に浮かぶ微笑も
時々しっくりこなくなる
しかめっ面だっていいじゃないか
空元気はよしなよ

顔をつぶされ
一文無しになったって
やっていけるよ
焦ることはない

涙流さなくていい
僕が愛してあげるから
そばにいてほしいのさ
空元気はよしなよ

歯が抜けたっていいさ
大丈夫さ 噛まなければいいんだ

飼い犬が死んだって
僕が代わりに愛してあげる
みんな道化師が好きなのさ
空元気はよしなよ
そばにいてほしいのさ
空元気はよしなよ


Free as a bird
album“The Beatles Anthology 1”(1995)

ええ、ビートルズの曲ですが。
とにかくも、途中Bメロの2回目のボーカルと、
イントロ及び中間のソロ!!
最高級ですね。
Bメロは1回目がポール、2回目がジョージなんですが、
ジョージに軍配!!

鳥のように自由になる。
それが次になりたいこと。
鳥のように自由に。

うまくいくさ。
巣に帰る鳥のように、僕は飛ぶんだ。
飛ぶ鳥のように。

僕たちがかつて知っていた人生に何が起ころうとも、
どちらかがいなくて、本当に生きていけるんだろうか。

大事だと思ってた君との触れ合いを
いったいどこで無くしたんだろうか。
僕をいつもこんな気分にさせてくれたその触れ合い


Vatican Blues
album“Brainwashed”(2002)

なんともアイロニカルな歌詞と、ありがちなリズムなのにも
関わらず、何とそこにスウィートなオールドタイムのコード進行。
いわゆるですね、Nobody’s businessだとか、
Need your love so bad辺りの、スウィートなオールドタイム
ブルース風の進行をロックンロールに乗せているわけですねぇ。
この組み合わせ、思わず聴き流してしまいそーになるんですが、
素晴しいですねぇ。

下から天井に目を凝らした
ミケランジェロの傑作
心が喜びでいっぱいになった
先週の土曜の夜

信心と共に故郷から到着し
サンピエトロ聖堂の階段も全部登った
閉所恐怖症の元カトリック
先週の土曜の夜

どうして誰一人気づかなかったんだろう
白い煙をぷっと吹きかけられて僕は気を失った
真実は隠れてる 潜んでる 傾いてる
連中が夜にやっていること

控えめに言ってもかなり怪しい
地元の司祭にも話してみたんだ
我等が父よ が1回に アヴェマリア が3回
土曜の夜のたびに

誰かが言ってくれればいいのに
こんなのはただの見せかけだと
僕は懺悔する 告白する 一切合切
コンクリートのタキシードで

控えめに言ってもかなり怪しい
地元の司祭にも話してる間にも
我等が父よ が1回に アヴェマリア が3回
土曜の夜のたびに

我等が父よ が1回に アヴェマリア が3回
土曜の夜のたびに


Rising Sun
album“Brainwashed”(2002)

歌詞が堪らなく沁みます。
曲も演奏も素晴らしいです。
死期を悟ったジョージの残したものですね。
とにかく聴いてみて下さい。

悪党たちの通りに連れていかれ
道案内役を務めるのは悪魔
境界線に自由を奪われ
罪悪感を抱くようにプログラムされ
遂には神経系統がぐらつき始める

鏡の部屋では何マイル先も見渡せる
でもそこに見えるのは皆まやかし
発した言葉や抱いた思いは全て
君のファイルの中にある
いいものも悪いものも

でも昇る太陽の中で
君は命の息吹を感じる
DNAの中で宇宙が遊ぶ
今日の君は10億歳
ああ 昇る太陽
それが出てきた場所は
君の内面にあるんだ
とっくに報いがあってよかったのに
ああ 昇る太陽

罪人たちの街で僕は雇われ
ボロボロになる寸前まで働いた
僕はほとんど医者の症例データだった
その時 内宇宙からのメッセージを聞いた
前から信号が送られていたのに
僕はずっと無視していた
でもメッセンジャーは僕のへその緒にしがみつき
遂に僕の体と心に囚われていた記憶の痕跡が
表に出て息を吹き返した

そして昇る太陽の中で
君は命の息吹を感じる
それはここでありあそこであり
どこでもない場所であり
ありとあらゆる場所でもある
めったにそういう空気にはならないけど
ああ 昇る太陽
それが出てきた場所は
僕の内面にあるんだ
今ではいつだって感じられる
ああ 昇る太陽

そして昇る太陽の中で
君は命の息吹を感じる
DNAの中で宇宙が遊ぶ
今日の君は10億歳
ああ 昇る太陽
それが出てきた場所は
君の内面にあるんだ
とっくに報いがあってよかったのに
ああ 昇る太陽


Brainwashed
album“Brainwashed”(2002)

これもラストアルバムのタイトル曲ですが、
歌詞が壮絶ですね。
第二段、ないしは末期版Living in a material world
とでもいいましょうか。
最後のマントラ、息子のダーニとのユニゾンなんですが、
なんとも声も顔も似過ぎですね。
ジョージのラストを飾るのに相応しい大作です。
関係ないんですけど、オルガンはディープ・パープルの
ジョン・ロード。
ジョージはパープルとも親交があったんですねぇ。
オーストラリア公演でパープルにジョージ飛び入り!
とかいう動画がyoutubeでも見れます。

子供時代に洗脳され 学校で洗脳され、
教師たちに洗脳され やつらの規則に洗脳され
指導者たちに 王様や女王たちに 洗脳され
公然と洗脳され 影に回って洗脳され

神よ神よ神よ 荒野に声が響く
神よ神よ神よ いちばん長い夜
とこしえの間 誰かが魂の灯りをともしてくれた

日経指数に ダウ平均に フィナンシャルタイムズに洗脳され
ナスダックに ローンに洗脳され
ブリュッセルから ボンから洗脳され
ワシントンから洗脳され ウエストミンスターでも洗脳され

神よ神よ神よ あなたは私たちが求める叡智
私たちが恋しく思う方
そして不生不滅 あなたは存在、知識、至福

「 魂は愛さない それは愛そのものである
魂は存在しない それは存在そのものである
魂は知らない それは知識そのものである 」
< 神を知る方法 130ページ >

~ 中 略 ~

軍隊に洗脳され 強圧的に洗脳され メディアに洗脳され
君はマスコミに洗脳されている
コンピューターに 携帯電話に 人工衛星に洗脳され
君らは骨まで洗脳されている

神よ神よ神よ この混乱から導き出して下さい
このコンクリートの地から
神よ神よ神よ 無知ほどひどい事はありません
私は絶対に負けを認めません

神よ神よ神よ きっと何かを忘れているんでしょう
たわごとの街に
神よ神よ神よ この腐敗を止められたら
いっそのこと、私たちも洗脳して下さればいいのに…


Horse to the water
album“Small World Big Band”(2002 compilation)

実質的に、ジョージのラスト録音です。
ジョージのアルバムでは聴けませんが、
ジュールズ・ホランドのコンピに入ってます。
鬼気迫る一曲ですね。
声も鬼気迫る声ですね。
これもとにかく聴いて頂きたいです。

2011.12.06