だいろくへ、お贈りしました
写真・文/鎌田浩宮
だいろくへ、
本とCDをお贈りしました。

約束を、したのだ。
初めてだいろくを訪れたのは、2019年11月16日。
だいろくが初めて開催した、公開授業でした。
子供たちと先生方を見て、感激したんです。
その時のことは
「1800ミリリットル、朝鮮学校公開授業」
で書きました。
その後2020年に入って、校長先生とお会いして。
その時のことは
「ダイロクでおしゃべり 第1回」
「ダイロクでおしゃべり 第2回」
「ダイロクでおしゃべり 第3回」
で書いたんです。
そこで、本を集めて寄贈すると、校長先生に約束をしました。

コロナで、集まらない。
2020年3月7日に、世田谷・成城ホールにて「『アイたちの学校』+前川喜平さん登場〝教育を語る〟」という映画上映イヴェントがあり、400名前後の参加者が見込まれていたんです。
その場でチラシを配布し、子供向けの本・CD・DVD・図書カード・クオカードなどを募集するつもりでした。
しかし!
新型コロナウイルスの件で、開催は延期。
ありゃりゃりゃりゃ。
他に策はないのか!
考えても考えても、世界中が、自分のことだけで精一杯。
僕自身も、最も目の前にある地元が気になり、『#save3cha 三軒茶屋の魅力であるたくさんの「お店」を、コロナウイルスで閉業させたくない!支援プロジェクト』を始めまして、それに取り掛かりっきりになりまして。
フェイスブックで、だいろくにマスク・消毒液・除菌スプレー・おにぎり・支援金などが集まっていることを知り、申し訳なくなりました。
6月19日に、クラウドファンディングが終了しました。
しかしすぐ後に、コロナで中断していた NTT三軒茶屋内に高層マンション建設 の計画が再開し、対応に、追われることになりました。

お葉書が。
三軒茶屋駅前、NTT世田谷ビルの敷地内に、16階と12階、2棟のマンションを建てるっつー計画なんですが、キャロットタワーとも共鳴し、最大でビル風が5.5倍!にも悪化するという、第三者機関の検証結果が発表されています。
僕も、周りにお住まいの方も、お店も、賛成している人なんぞ、誰もいません。
なのに、なのに、コロナ感染の恐れがあるにもかかわらず、建築主・スターツCAMによる説明会が、再び開かれることになったからです。
マジすか。
マジなんすか。
そんな中の7月23日、『だいろく友の会』発足会開催のお葉書が届きました。

手ぶらじゃあ、行かれません。
手ぶらで伺うなんて、そげな阿呆な真似はしません。
絶対に、本を集めようじゃありませんか。
友達にお願いしたら、彼女が描いた本を、2冊も送ってくれました。
気に入ってくれたら嬉しいなあ、と言ってくれました。
流石だぜ。
数少ない僕の友達。
もう1人の友達は、出版社を紹介してくれました。
その2社は、無償で新品の本をたっくさん、段ボール箱で送って下さいました。
ヤレ本(ちょっとした汚れがある本)だとおっしゃっていましたが、そんなことはまったくありませんでした。
僕自身読んでみたい本ばかりで、困ってしまいました。
ライター仲間の方は、20年同じ釜の飯を食ったご友人にお願いし、その方がデザインした本を送って下さいました。
さらには!
絵本の読み聞かせをしているお2人にも、お願いして下さいました。
合計で80冊くらいになりそうだったので、後日第2弾として、だいろくへ直送することになりました。
いやあ、すごいじゃないか。
オー、イェー。

第1弾は、32点。
今回は、本・CDを32点。
三軒茶屋小学校、日光修学旅行のために買ったリュックサック。
この中に積めて、運びました。
やにわに、片方の肩ひもが切れまして。
そりゃあそうだよなあ、40年前に買ったんだもんなあ、よくここまで持ったよなあ。
気温、35℃。
当日配布されたパンフレット。リュックでごわごわになってしもたです。
椅子を運ぶのは。
席が埋まってくると、校長先生自ら折りたたみ椅子を、追加設置しているじゃあないですか。
トップの人が率先して、椅子を並べていらっしゃる。
すごいことです。
僕も、お手伝いしました。
お昼の1時半から、始まりました。
司会の男女お2人が、トークショーっぽく進めてくれるので、リラックスできましたぞ。
だいろく友の会・共同代表の方による、開会あいさつ。
校長先生による、経過報告。
学校生活の紹介では、この日のために作られた動画を上映。
これが、よくできてるんです。
編集、凝ってます。
校長先生は、開催中も率先して演台を移動されたり、液晶ディスプレイの向きを変えたり。
このような方がトップなら、多くの人がついていかれるのではないでしょうか。
この前日、僕の国のトップが退陣会見をしていました。
校舎内の中央が、吹き抜けの講堂になっていますぞ。
いろんな話、出てきますよ。
2か月間の臨時休校や、オンラインによる授業とホームルームが行われたこと。
幼級のクラスでも、オンラインを用いたこと。
2016年にタブレットを導入し始め、2018年に授業化。
動画を見ながら、ネイティブの朝鮮語をリスニングするんですって。
週1回の課外授業では、サッカーやリズム体操。
幼級クラスでも、リトミックや英語を扱ってます。
漢字検定試験では、全員合格を目指し勉強に励んでいます。
普段はお弁当だけど、パン給食や給食もあります。
生徒は53人、先生は15人だそうです。
少人数学級、いいよなあ。
リュックで頭が一杯になり、ペンを忘れてきたキャマダ。
学校でペンをお借りしたら、すこぶる可愛かったのであった。
会は、終盤へ。
会則提案及び承認があって、役員選出があって。
終了予定は3時半なんですが、トラブルなくスムーズに進んでいきます。
暑いので、ペットボトルの冷たいお茶と、塩分補給のタブレット(生まれて初めて食べた。美味しい)を、無料で配って下さいました。
がぶ飲みしちゃった。
参加人数は、目視で40~50人ほどだったかしら。
ご高齢の方も、いらっしゃる。
校長先生や先生方は、ずっと立ちっぱなし。
みんな、暑い中、偉いぜ。
中盤では「ウリマル(私たちの言葉)教室」が開講。
ウリマル(ハングル文字)の仕組みや、
コマプスムニダ(ありがとう)などの日常会話も教えてもらいました。
少し、勉強もしました。
ウリマル教室では、先生と一緒に、参加したみんなで「アンニョンハセヨ」と、発音してみます。
ちなみに、初級クラス(小学校)の授業は、基本的にウリマルを用います。
(確かそうだったよな。幼級(幼稚園)も年長さんはそうだったっけ?忘れてしもた。今度訊いてみよう)
「幼保無償化」「大学生の給付金問題」などの現状報告もありました。
パワーポイントで制作されたテキストが、液晶ディスプレイに映し出され、分かりやすいです。
知っているつもりでも、知らないこと、多いわあ。
毎日、東京新聞熟読しているのだが。
勉強になりました。
そして、閉会あいさつと、みんなで記念撮影。
椅子の片づけを手伝って、リュックをもって校長室へ。
ついに、贈呈式だぞ。
拍手。
オモニの会の方々へ、しっかと本をお渡ししましたぞ。校長室で、どーん。
ついに、ご贈呈。
受付を担当されていたオモニの会の方々が、続々と校長室へ。
この量なので、車で来ると思われたそう。
うわあ、うちの子に読ませたい。
この本で、読み聞かせしたい。
お母さん方が、こんなに喜んで下さるとは。
何度もお礼をおっしゃって下さいました。
もったいないほどです。
本は、全て新品。
それほどコロナ感染を気にせず、手に取ってもらえます。
他にどのような本が必要か、本の他に何が必要か、聞かせていただきました。
次回は、図鑑を集められたらと思います。
数年経過すると情報が古くなる書籍については、定期的に新刊を蔵書する必要がありますね。
無償化連絡会が500万円寄付/緊急カンパ、東京中高学区の朝鮮学校に。
ご寄贈いただいた方一覧
株式会社トランスビュー(出版社)
・絵本「ながいながいみち」
・絵本「ママ、きょうからようちえんだよ!」
・絵本「かえりみち」
・絵本「みのりちゃんのみんなでごはん」
・絵本「ふたごのもうふ」
・司修のえものがたり
ころから株式会社(出版社)
・マンガ「沸点 ソウル・オン・ザ・ストリート」
・ちくわぶの世界
・はたらく動物と
・サッカーことばランド
・写真集「I LOVE TRAIN アジア・レイル・ライフ」
・花ばぁば
・草 日本軍「慰安婦」のリビング・ヒストリー
(先生方への寄贈本)
・みな、やっとの思いで坂をのぼる
・本屋がアジアをつなぐ
・九月、東京の路上で
・TRICK「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち
・無冠、されど至強 東京朝鮮高校サッカー部と金明植の時代
有限会社ねころのーむ(デザイン会社)
・小学生の国語クロスワードパズル初級1~3年生(2冊)
・小学生の国語クロスワードパズル中級2~4年生(2冊)
・教科別 小学生のノート術
・ゲームで勝てる!トランプ必勝法はこれだ!
・ペットボトル・牛乳パックのかんたん工作
・とっておきのおまじない1200
・ペーパーナプキンで楽しむ素敵なアレンジ雑貨&ギフト小物(2冊)
松本英子どの
・ずっと、うちのハナちゃん
・旅する温泉漫画 かけ湯くん
僕が寄贈したCD(これのみ中古)
・心に残る日本の詩(うた)
・絵の出るCDカラオケ こどもカラオケシリーズ
帰りは夕焼けだったんだぜ。千鳥町駅。
ちなみに、1日前の2020年8月28日、東京新聞朝刊地域面にて、ころからの方々によるアクションが掲載されているじゃあありませんか。
【赤羽の出版社「朝鮮人虐殺 書店から伝えて」 関連本のフェア呼び掛け】
素晴らしいですぞ。
この記事をお読みの方で、何か寄贈されたい方がいらっしゃったら、お気軽にお問い合わせ下さいね。
こちら、クリックして下さい。
どーん。
本・CD・DVD・図書カード・クオカードもいいですし、他のものでもいいですよね。
お気軽に、お知恵をお貸し下さい。
それでは股!
2020.08.31
ダイロクでおしゃべり 第3回
お相手/呉英哲(オ・ヨンチョル)校長先生
文・写真/鎌田浩宮
一部テープ起こし/土井達夫
2019年11月16日(土)に開催された、
東京朝鮮第六幼初級学校の公開授業。
1945年の創立以来、初めての試みだったそうです。
結果は、大成功。パチパチパチ!
(その時の感想、こちらに書きました)
その時に感じたのは、少人数、開放的。
規制やシステムに、とらわれていない。
日本の学校にとっても、学ぶところがあるなあ。
そこで、再び行ってきました。
校長先生の呉英哲さんが、
たくさんお話しして下さいました。
そんなお話を、
私たちがママ友へおしゃべりするように、
あんまり難しくなく、
カジュアルに伝えられたら
と、記事を作ってみました。
その連載は、第1回・第2回と続きまして。
今回は、第3回です。
どうぞ、お読み下さい!

ご近所にあるよ!朝鮮の施設。
僕の友人は高校生の頃、朝鮮学校と交流する機会があったそうなんです。一方、僕は51歳で初めて朝鮮学校と交流を持たせていただきましたが、遅い!なぜもっと早くしなかったのか!自分を恥じています。僕の住む世田谷区だと、1番近い朝鮮学校はこちらになりますでしょうか?
そうですね…ただ、かつては世田谷区に第八があったんですよ。
編集部注:東京朝鮮第八初級学校は、世田谷区太子堂1…現在の世田谷区立三宿中学校隣にありましたが、2003年に閉校となり、この第六幼初級学校と統合。現在はマンションが建っています。
えっ?僕の家から20分ほどにあったんですね…。なんで知らなかったんだろう?学校同士の交流もなかったしなあ。猛省します。
7月の納涼祭と、10月の交流祭では、地域の方がフラダンス、太鼓、琴などを披露して下さいます。屋台風のお店も出て、お酒も食べ物もありますよ。


2019年7月に行われた、納涼祭。夜に集まってお楽しみ会をやるのって、子供もコーフンするんですよね。


2019年10月に行われた、交流祭。エスニック料理好きの人にも、たまらんものがある!
誰でも参加できる!納涼祭に交流祭。
運動会は地域のお祭りとしての要素があって、お酒やお弁当を広げながらやりますよ。学芸会は、地域の会館を借りて行います。
日本の学校も、そんな感じでオープンにできればいいのになあ。セキュリティーが厳しいから、僕がフラッと立ち寄れません。
私たちの行事では、入口に父兄は配置するけれど、不審者などのトラブルはありませんね。長年にわたる積み重ねで、地域とうまくやっているからだと思うんです。
行事などで、お手伝いできることがあれば言って下さいね!
確かに、来ていただくのもいいですが、何かを一緒にやるというのもいいですね!学校にもちょくちょく来ていただいて、発信していただければ嬉しいですよ。
遠足も、日本の学校と同じで、いろんな所に行きますよ。葛西臨海公園や、アスレチックに行ったり。キャンプにも行きます。社会科見学もあるし、ミュージカルを観に行ったり。修学旅行は、近畿ですね。朝鮮のルーツとなるエリアがたくさんあるので。

どんな感じ?授業!お昼ごはん!
自治体から給食の補助が出ていないので、普段はお弁当なんですが、学期に1回ほどオモニの作るお昼ごはんがありますよ。オモニの会がやってくれる、もちつきもあります。
校庭も、広ければ広いほどいいけれど、しっかりとした施設があるので。
確かにこうして拝見すると、1学年1クラスで、10人前後ですしね。
体育の授業では、ボールを使うもの…バレーボールやバスケットボール、鉄棒を使ったり。部活動のサッカーは、日本のリーグに入っています。
音楽室には、カヤグム(琴)が置いてありましたね。あの音色、好きなんですよ。「源氏物語」という映画で、大好きな細野晴臣さんが音楽を担当していたんですが、敢えて日本の琴ではなく、カヤグムを使ってて…そこがいいんですよね。
1987年に公開された「源氏物語」。同じスタッフで作られた「銀河鉄道の夜」に続き、鋪野さんが音楽を。いいですぞ!
音楽、図工、理科や算数。日本語も朝鮮語も!
チャンゴ(太鼓)やプク(太鼓)とかもありますし。
サムルノリも大好きです!そういった民族の音楽も、時間をさいて勉強するんですか?
そうですね、音楽の授業も多様なんですよ。歌も歌うし、一般的な鍵盤ハーモニカもやりますよ。そういう音楽的な指導すると同時に、民族の音楽も学びます。また部活動では、朝鮮の民謡も習うし、日本で作られた歌も習うし、英語の歌を朝鮮語に訳して歌ったり。
カリキュラムは一杯ですよ。時間数は、決定的に多いと思います。日本の小学校で習うものに加えて、朝鮮にまつわるものを勉強するわけですから。
朝鮮語の国語の授業では、朝鮮の昔の文学も勉強します。朝鮮の文学を、日本語に訳したり。朝鮮の歴史も習います。理科・算数の授業が少しちょっと多いかな?算数に力を入れてやっているので。図工の時間も、単純に絵を描くだけではなく、朝鮮の技法を使ったりします。
これ!チャンゴ。この他、中国のドラに似たケンガリなども、いい音出しますぞ。
バイリンガルを生かした将来も。
将来的には、バイリンガルを生かした職業に就く子もいらっしゃるのですか?
いますね、通訳をやっている子もいるし。基本的に日本語と朝鮮語の通訳はできる。それともう一つに、この社会に繋げていかなくてはいかない。そういう意識があるので、先生になったりとか、地域のコミュニティーを引き継いで仕事をしてみたり。昔だったら、飲食業をやるのか、会社員か、自営業か…。今は違いますよね。スポーツ界もそうですし。いろんな形で活躍の場が広がっているのは事実ですし。
逆に今でも職業差別は、ありますか?
無い事はないと思いますけど。でも、今って実力社会じゃないですか。逆に朝鮮の子が重宝される。この事が大事なんです。自己発言力があるし。バイタリティーにあふれている。生きていく力が強い。
そういう形で日本社会で活躍されている方も多いですよね。この何年間で、全然、変わってますよね。僕の時代だったら、朝鮮人だけという社会だった。今はいろんな門も開かれて、土台もできていて、高校でもスポーツなどいろんな大会に出られるとか。そういう過程で、子供達の意識が変わっていって。
ただ、日本社会では、学歴社会という強い部分がありますね。ですが、朝鮮高校を出て、朝鮮大学を出て、いろんな形で分野で働いているたくさんいますし。そういう部分では、多様になってきたのかな。だけど職業に対しての、就業に対しての障壁は、ないとは言えないと思います。

お金よりも、支援してほしいことが。
支援してほしいことはありますか?
高校無償化からの除外など、経済的な問題も抱えてはいるんですが、それは…頑張ろうとすれば頑張っていける部分があります。そういったお金というよりも、権利の部分ですね。権利は、子供たちに平等にあるはずじゃないですか。そこが1番引っかかるんです。
そうですよ。僕が公開授業で最初に感じた事です。この子たちは、国籍の概念なんて、知る由もない。国を選んで生まれたわけじゃない。そんな子供たちに、差異を、差別を与えていいはずがないんです。
一方大人に対しても、朝鮮という国や組織の中の人々を、十把一絡げにして差別するなんて、とんでもない。その国や組織の中には、豊かな個人がいる。いろんな考え方の人がいて、一生懸命生きています。
日本の社会にも支えていただいています。区の行政の方々も、ご理解いただいている方はたくさんいます。ただその方たちも、上からの判断には従わざるを得ないので…。そう考えると、差別的な行為って、ごく一部の心ない方によるものなんですよ。
大きく取り上げられがちなんですけど、、SNSでの差別発言だって、実は1人が複数のアカウントを使ってたりしますもの。
だから私達も発信していきます。朝鮮学校が地域にあって、いいことってたくさんあるはずなんですよね。理解し合いながら、歩み寄りながら。そんなことを、日本の方々に手伝っていただきたいなと思っています。地域からの積み上げをやっていければ、絶対にウィンウィンになると思います。

本の募集をします!
エプスタインズでも、何かできないか。
考えてみました。
まずはお金に頼らず、気軽にできるものは、ないかなあ?
そこで、本とCD・DVD・ブルーレイディスクを集めて、ダイロクに寄贈させていただけたらと思っています。
2歳から12歳まで向けの本や、童謡などのCD、幼児や子供向けのDVD・ブルーレイをお持ちの方、お気軽にこちらのメールアドレスまでご連絡下さい。
info☆epstein-s.net
(☆マークを@に変えて下さい)
その際、本のタイトルや内容、冊数を教えて下さいね。
図書カードやクオカード、各種ギフト券でもオッケーです。
そのうえで、発送先をお伝えします。
(ダイロクへ直接送らないように!エプスタインズでまとめてから送りますので…)
ただし…子供たちが傷つかないよう、汚れやシミ、黄ばみ、破れのないもの。
見た目としては、新品または新品同様のものを集めたいと思います。
以前、途上国の子供たちへ届ける衣服やおもちゃなどを募った際、ボランティアの方が「使い古しの物は、子供たちの心も傷つきます」と言ってたんです。
確かに、僕がその立場だったら、やはりシミのついたパンツやシャツ、壊れたところのあるおもちゃは、嫌だと思ったんですね。
なので今回は、そういったものを省かせてもらい、新品ないし新品同様のものを集めようと思います。
ぜひ、ご連絡をお待ちしています!

2020.02.23
ダイロクでおしゃべり 第2回
お相手/呉英哲(オ・ヨンチョル)校長先生
文・写真/鎌田浩宮
一部テープ起こし/土井達夫

校舎の真ん中は吹き抜けになっていて、ここで体育の授業、朝礼や集会などが行われます。当日の合唱や舞踊も、こちらで行われました。
インタビューの合間に子供たちと会えば、
必ず笑顔で「アンニョンハシムニカ」
とあいさつしてくれます。
この笑顔が、かわいいんですよね。
邪気がない。
僕も「アンニョンハシムニカ」と返します。
それでは…
東京朝鮮第六幼初級学校の
呉英哲(オ・ヨンチョル)校長先生とのおしゃべり、
第2回です。
第1回は、こちらからどうぞ~。
比べものにならない…合唱と舞踊
この前の公開授業では、子供たちの合唱や舞踊なども披露され、さながらプチ学芸会のように盛り上がりました。びっくりしたのは、ものすごくうまいんですよ。日本の学芸会で、同じ学年の子の出しものを考えても、比較にならないほどなんです。かなり練習したんですか?
「高学年になると部活動があり、朝鮮舞踊のサークルがあるんですよ。合唱などは、授業を通じてやっています。」
編集部注:こちらの学校では、女子はバスケットボール部と朝鮮舞踊部、男子はサッカー部と音楽部があり、4年生以上は必ず2つのクラブに入るようになっています。
なお公開授業では、
4~6年生による合唱「扉を開いて」と「with your smile」
1~3年による合唱「焼き栗の歌」「ハッピーチルドレン」
朝鮮舞踊サークルによる「喜びの舞」
幼稚班によるうた「幼稚園大好き!」
全校生による校歌が披露されました。
合唱は、1番は朝鮮語、2番は日本語で歌って下さいましたよね。朝鮮語だと歌詞が分からず、テレビで見る北朝鮮のマスゲームを思い出してしまって。
「はいはいはい!」
でも、日本語でも歌ってもらえたので、日本の音楽の授業で歌うものと同じような歌詞なんだと分かりました。別に金首席を讃える歌詞でもなく、我々の学芸会と同じことを歌っていて…。
「朝鮮学校の生活のなかでのそういう歌とか、あとは昔の民族の歌とかそういう歌ですよね。」
歌詞が聴こえてきたとき、親しみが湧いてきたんですよ。もちろん朝鮮語だから親しみがわかないという訳ではないのですが、日本語の歌詞の内容がのびのびとしていて、のどかで、素敵で、すごく感動したんです。
「民族教育なので、朝鮮の民族性を表現する歌もあるし、日本に住む在日同胞たちをイメージした歌も沢山あるんですよ。だから、75年間の歳月というのは長いなぁと、僕も感じます。朝鮮の民謡も習うし、日本で作られたものも習うし、英語の歌を朝鮮語に直してみる場合もあるし。色んなのがありますよね。」
中には「学習まんが日本の歴史」などもあるんですよ。あと、年長さんの部屋には確か「ナウシカ」があったような…。
施設は十分かどうか、不十分でいいのかも問題
2階の廊下沿いに…図書室がわりにですかね、本が置いてらっしゃって。こうしたことは、実際にここへお伺いし、目にしないと解らない事だなと思って。日本の昔話もあったり、全て日本語で書かれた本ですね。
「日本の学習カリキュラムにのっとっているので、子供たちは日本の歴史も習います。しかも全ての授業は朝鮮語を使うので、源平合戦など日本の歴史を朝鮮語で習う。6年生になると公民の授業で、選挙制度や憲法を学びます。」
我々は何も知らないんですよね、図書室にどんな本があるのかさえ…。
「こういう本も、父兄たちから基本的に寄付していただいています。こうしてみると、普段から圧倒的に子供が目にするのは、日本語の書籍なんですね。」
こちら以外の朝鮮学校でも、図書室がない、音楽室と図工室を兼用で使うとか、そういうことがあるのでしょうか?
「いや、いや。そういうことは無いと思いますよ。新校舎ができたのが5年前の2015年なので、ちょっとコンパクトに作った部分もありますし。財政的なものもありますし。」
はい。
「教室も小さいじゃないですか。10人もしくは11人ちょっとのスペースですよね。これからの未来、これからの在り方も考えて、こんな設計になりました。」
日本の公立小は、1クラスの定員が35~40人。なので大きな教室が必要ですが、第六では将来を見越しても1クラス10人前後と考え、コンパクトな教室にしているわけですよね。
「図工室と音楽室、別々にあればいいんですよ。まあ、子供達には不便でしょう。もっと教室が大きければ…敷地があれば…とも思うし、完全ではないと思います。幼稚園なんかは、しっかり出来てますけど。耐震の補助も行ってます。同胞たちの力と寄付でできた校舎です」
でも、新しい校舎で、居心地がいいなと思いました。
「以前の校舎はコンクリートだったので、温かみがあったかどうか…。今は、同胞たちからの『学校を大事に守り、作っていきなさいよ』というメッセージを感じている子供たちもいると思いますよ。」
あと、プールがないんですよね。
「できれば、日本の学校のプールをお借りしたいんですが…。維持費が大変な事もあり、プールを持っている朝鮮学校は、1つもないんですよ。学校によっては、スイミングスクールを借り、講師をつけて授業を行っているところもあります。ただ、授業のカリキュラムとして取り込むまでにはなってないですね。」
50m走などの体育測定は、どうなさっていますか?
「多摩川まで行って、測定しています。でも、どうにかやりくりしながらやっています。」
僕の母は、戦後間もない長野の山奥で育ったので、プールもなく、たまに千曲川で泳ぐだけだったので、カナヅチでした。でも、水泳の授業はありませんが、その時間はほかの授業に割かれていたわけです。そうすれば、当然その分の才能が引き出されます。
当時は校庭に水をまけば、天然のスケートリンクです。母は子供の頃から、スケートが得意だったわけです。何かができないということは、その分ほかの何かに費やせるということです。何もかもが十分な施設であればいいのでしょうけれど、不十分だからといって、それがマイナスなんだとは思いません。

同じ日本に育っているので、いじめ・不登校も一緒
いじめの問題はいかがですか?
「子供達なんで、喧嘩もしますよ。子供達のうまくいかないもありますよ。学校だけで解決できない部分もあるんですけど、父母と一緒に考えて。必ず、父母と学校と学生と父母のトライアングルを作っています。日本に住んでいる子達なので、日本の子供たちと抱えている問題は一緒です。どこでも一緒ですよ。」
そうですよね。
「やっぱり落ち着くところは、朝鮮学校に通っている人間は、こんなに少ないんだ、それでお前ら揉めてどうするんだ、ということですね。」
不登校があるかも知れませんね。
「幸いこちらでは、そういう事例は見当たりませんが。家庭の環境も色々なので、子供たちの心にある様々なものを、ちょっと学校として引き出してあげる…ケアしてあげるというのは、常に先生たちの意識の中で持っています。完璧じゃないですよ。完璧なんてないんで。持っている問題は、一緒ですよ。」
そうですよね、同じ所に住んでいる、みんなで。同じテレビ見てネット見て。
「だけども、朝鮮学校の子供たちは、出てきた経緯があるので、学校を守ろうという意識を持ってますよね。学校を守ろうという親御さんたちの意志を、引き継いでいます。」
僕は先生と同じ51歳ですが、当時は親子2代同じ小学校って、多かったんですよ。そうすると、そういう「学校守るぞ意識」って高かったですよ~。
「ウリハッキョ(自分達の学校)というイメージが濃いので、友達を守るとか。自分の学校を守るとか。自分の家族を大事にするとか。そういう意味合いでの強さを持っている。守る。絶対に守らなきゃ。ただ…、人数も日本の少子化の波と一緒なので、生徒自体も少なくなっています。」
そうか…!だいぶ減られましたか?
「少なくなっているのもあるし、現在の子供たちは、授業料を含め基本的に補助がない状態なので、経済的な問題で入学を躊躇しちゃう場合もあります。定期代とかを含めたら、月に2万も3万もかかるんですね。公立の学校に通えば給食が出るし、公立ならさまざまなものが無償となるじゃないですか。」
地元の公立小学校に入学させると、イジメにあうかもしれない…という理由で、朝鮮学校を選ぶ家庭もありますか?
「どうなんだろう…?親御さんたちもこの中で育っているので『自分が育った所に入れなければダメだ』というのもあるし。通ってなかった親御さんでも、ここに来て、見て、聞いて、体験して『入れなくては、ダメだ』という結論になる家庭もあるし。」
そうなりますよね。僕の世代でも、自分が私立だったから子供も私立へ行かせるケースが、たくさんありました。
「今、朝鮮高校を卒業して、日本の大学へ通うというケースは沢山ありますから、自我が芽生える幼年期、初等教育前半ぐらいはウリハッキョに入れて、そこからまただんだんと完成させていくと…いう道を選ばれるという父母たちも多いですよね。」
第3回へ続く…
2020.02.06
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