要キャプション。

和む!ウイグルの音楽 pt.8 ئۇيغۇر مۇزىكىسىنى ئاڭلاڭ

構成・文・一部撮影/名無シー・鎌田浩宮

 

 

قالتىس
ئۇيغۇر مۇزىكىسى

 

 

ウェブサイトもしくはヴログ
エプスタインズ創刊10周年
記念事業第3弾
和む!ウイグルの音楽
ئۇيغۇر مۇزىكىسىنى ئاڭلاڭ

 

 

ウイグルの音楽を、聴いてみようじゃありませんか。
音楽で、ウイグルを訪ねてみようじゃありませんか。
東京芸大や博物館、ウイグル料理屋さんに寄り道しながら。
その道の大家に、話を聞きに行ったりして。
きっと、眩しい旅になるでしょう。
時間は、たっぷしありますよ。
さあ、一緒に出家しましょうぞ。

 

 

 

 

最初の手掛かりは、
図書館の倉庫に眠っていた、
下記2枚のCD。
ここからウイグルへ
浸っていくのだ。

 

キャラバンの調べ~ウイグルの器楽
1 ムシャーブラクムカーム
2 グンドゥパイ
3 カーデル・マルラン(マルラン公社幹部)
4 タシュワイ
5 ヤルー(恋人)
6 ダワンチェン(大板城)
7 ディハンラー・マディア(農民讃歌)
8 豊作
9 ウッシャーク・ムカーム 第一ダスタン
10 ラクダの鈴の音
11 カルワン(キャラバン)
12 ラーク・ムカーム テザ間奏曲

新疆ウイグル自治区歌舞団
新疆ウイグル自治区新玉区文工団(ホータン)

レワープ:ダウティ・アウティ
バラマン:バーキル・トゥルディ
アジェク:マハムティ・トルスン
ダップ:イミン・クルバン
1989年5月2日 キングレコード第1スタジオにて録音

 

 

 

オアシスの抒情~ウイグルの歌

1 タック・スーレイ(山水)
2 ヤルー・スイニン・ダルダン(恋人よ)(1)
3 ヤルー・スイニン・ダルダン(恋人よ)(2)
4 グリヤール
5 グレー・チスカン・ミニン・ヤレン(花を持つ恋人)
6 ティレック・ボスタン(生き生きとしたオアシス)
7 チャビアート・ムカームのチョンナグマン
8 白い泉
9 遥かなる道
10 トーガン・ジェル(ふるさと)
11 クォールケム・アルタイタウェ(美しきアルタイ山)

新疆ウイグル自治区歌舞団
新疆ウイグル自治区新玉区文工団(ホータン)

歌:パシャ・イシャ
レワープ:ダウティ・アウティ
アジェク:マハムティ・トルスン
ダップ:イミン・クルバン
歌・ドゥタール・タンブル:マハムティジャン・シャキル
歌・ドンブラー:ダリルハン
1989年5月2日 キングレコード第1スタジオにて録音

 

 

 

都内で唯一の、ウイグル料理専門店。
出会ったことのない、味覚。
店内も、美しい。

 

鎌田浩宮
食べ物に目を奪われているのだが、店内の四方を見つめるのも楽しいのだ。食器・壺・人形。並べ方も素敵。なかなか簡単に見られるものじゃないですぞ。

 

 

名無シー
トイレには、山の絵が飾ってありましたよ。なんて山でしたっけ?店員さんに教えてもらったんですが…。


火焔山(かえんざん)じゃないかな?ウイグルを代表する山…


そう!火焔山!


池袋駅北口に「火焔山」っていう行きつけの蘭州料理店があるんで、覚えてたんですよ。あすこも一品料理が充実、どえらい美味しいでっせ!

 

店内。こちらはペルシャ絨毯じゃないけれど、素敵な編み物だなあ。

 

 

 

お客さんと、楽しくお喋り。

 


(隣の席にいらっしゃるウイグル人のお客さんへなれなれしく話しかける)パシャ・イシャン、いいですよね!

お客さん
え?え!なんでそんなに古いの、知ってるんですか?いつ聴いたんですか?(こちらの方も日本語お上手)


すごいでしょ!ラヴ。やはりパシャ・イシャンのような大御所だと、ご高齢の人が聴くんでしょうか?

お客さん
そうですね。日本で言えば美空ひばりみたいなものです。

 


ウイグルを代表する歌手、パシャ・イシャン。

 


確かに、今店内でかかっている…YouTubeからwi-fiでスピーカーに飛ばしている…これらの曲は、もっと今風。伝統音楽というより、ポップス寄りですよね。こういうのは聴きます?

お客さん
う~ん…(楽しい雰囲気に皆爆笑)

お客さん
地元にいた学生の頃は、すっげえ聴いたんだけど。この曲は、10年くらい前のラブソングですね。


(すっげえ、という日本の若者風言葉に感激しつつ)今も、ウイグルのテレビをつけると、この人出てますか?

お客さん
この人は、バラエティ―とかに出てますね。今は歌ってないです。


今のウイグルのテレビでは、どんな曲がかかってますか?

ほかのお客さん
中国の歌ですね。また、ウイグルの語の歌番組でも、下に中国語の字幕が出るようになりました。


ああ~!(一瞬にして諸々察知)

 

店内に飾ってあるドゥタールは、お客さんが弾いて楽しむためなのだそう。

 


若い人は、ドゥタールを弾いたりしますか?

お客さん
お父さんが演奏できたり、興味のある人は弾きますが…


ドゥタールじゃないんだけど、ラワープは津軽三味線に似ているんですよ!ベンベラベンベラ!(バカマダ、ベンベラで伝わるかっつーの)

お客さん
おお、青森!(以前青森にお住まいだったらしい)

 


ドゥタール、実際はこんな風に弾きます。

 


こちらもウイグルの楽器、ラワープ。メロディーや弾き方が、津軽三味線に似ているでしょ?

 

 

 

 

時間一杯まで、喰らい続ける。

 


来ました。ジゲル・コルミス JIGER QORUMISI。羊のレバーとピーマンの炒めです。


トルコではピーマンを食べるんです。ハンバーグに似たキョフテという料理があって、焼いたピーマンが付け合わせなんですね。日本のピーマン肉詰めのような感じ。そう考えるとピーマンは、中東つながり。ウイグルのどこに植わっているのかな…?

 

JIGER QORUMISIどーん。

 


〆の麺。普通はラグメン leghmen لەغمەن を頼みますが…。


他のものでいいですよ。ラグメンは前回・前々回にいただきましたので。


ではラグメンではなく、このウイグル風焼うどん、タリム・コルマ・チョップ TARIM QORUMA CHOPを。


俺たちゃ常に変化球!でもってこの料理、ケンメンソメンとも呼ばれるようです。ウイグルではラグメンに次いで人気だとか。


瓶ビールを頼みましょう。すみませ~ん!グラス2つで。


確かに、ちょっと辛い!


そろそろ8時。時短協力金をもらえなくなっちゃう。

店員さん
大丈夫ですよ~。


急いで食べますね!

店員さん
こちら、サーヴィスです!


干しブドウだ!柔らかくておいしい!ありがとうございます。辛さが中和されます。

 

TARIM QORUMA CHOPどーんどーん。

 

 

 

文化と歴史と背景と。

 


ウイグルは、文化の回廊ですからね。人もモンゴル系みたいな顔の人もいれば中東的な顔の人もいたり。その辺は、中央アジアの他の国々と同じですね。違うのは、現代中国の独裁的政治的支配下にあると言う、チベットと同じ悲劇的状況ですね。


中央アジア諸国諸地域は、人々の往き来の歴史も、他の地域とはまた違っていますね。歴史的記録に残っているところだと、マケドニアの王アレクサンドロスの東方遠征とか。


マケドニアは、ギリシャの北側に隣接しています。


彼は現在のトルクメニスタン辺りのバクトリアの辺りまで遠征し、その周辺の中央アジアを支配下に収めます。ユダヤ教やキリスト教に先駆けて神に序列を与え、一神教的世界観を先取りしたとも言われるザラスシュトラの故郷はこの辺りと言われています。

 

トルコのキョフテ。

 


紀元前18世紀から紀元前6世紀の間に、現在のイラン辺りで生まれたザラスシュトラ。自然崇拝・多神教だった中で、彼は善悪2種類の神で形成するゾロアスター教を唱える。その後のキリスト教にも影響を与え、中国にも広まった。


元々古い信仰と工芸の地だったバクトリアは、以降ギリシア文化的支配の影響下、グレコ・バクトリア文化を花開かせます。アレクサンドロスの最期を看取るのも、バクトリア出身の妃ロクサーヌでした。中央アジアが、ギリシア世界にとってどんな意味を持っていたかを想像させられます。


トルクメニスタンから東へ進むと、タジキスタン、キルギス、そしてウイグルへ連なる!

 

 


遠征はその後、ヒンドゥークシュを南東に進んで、インドの西端の辺りまで来ます。この遠征にはたくさんの学者が随行していたため、ヘレニズム文化にインド思想が流入するわけです。中央アジアは、人が住む場所でありつつ、人が行き交う場所でもあったわけです。

中央アジア史は、学校で余り詳しくやらないので、改めて色々調べるととても面白いですね。


中央アジアとウィグルのイスラム化はいつくらいでしょうね。モンゴル帝国時代は、様々な宗教文化に寛大な時代ですので、大都にも紅毛人マルコ・ポーロの他にも中東系イスラム系(回族)のアドバイザーや官僚がいたと言うことです。恐らくはモンゴル帝国がターニングポイントでしょうね。


なるほど。モンゴルは現在ラマ仏教ですが、すぐお隣にあるウイグルはイスラム教だ。

 

西遊記にも登場する、火焔山。

 


モンゴル人自身は他の宗教に寛大ながら、仏教を大事にしたんですね。とは言え内部では世界帝国を捨てる過程など、様々な紆余曲折はありそうですけれど。
モンゴル史もそういう意味では面白そうですね。


どわー。なるほど。音楽のルーツが多岐に渡る理由が分かりました。となると、現在初台にいるウイグルの方々は、どの曲に郷愁を感じるか…。中国の連中に嗅ぎつけられないように注意しつつ、取材したいです。


新しいと言ってもイスラム化からは何百年も経っていますから、イスラムありきの現在のライフスタイルが馴染むんでしょうね。我々も戦後百年も経っていませんが、百年前の生活をしろと言われても無理です。ここ二十年くらいの通信機器生活を捨てることは出来ません。


イスラムでありながらも多元的な彼等の文化が正に壊されようとしているのが矢張り問題ですね。チベット、ウィグル共に彼等自身の選択で生きられるようにならなければなりませんが、今の隣国の指導部にそんな殊勝なものは期待できませんよね。


はっきり言ってしまえば、この企画も、ジェノサイドへの抵抗です。

 

次回はピーター・バラカンさんの話!pt.9はこちらをクリック


2021.04.15

和む!ウイグルの音楽 pt.7 ئۇيغۇر مۇزىكىسىنى ئاڭلاڭ

構成・文・一部撮影/名無シー・鎌田浩宮

 

 

قالتىس
ئۇيغۇر مۇزىكىسى

 

 

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和む!ウイグルの音楽
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ウイグルの音楽を、聴いてみようじゃありませんか。
音楽で、ウイグルを訪ねてみようじゃありませんか。
東京芸大や博物館、ウイグル料理屋さんに寄り道しながら。
その道の大家に、話を聞きに行ったりして。
きっと、眩しい旅になるでしょう。
時間は、たっぷしありますよ。
さあ、一緒に出家しましょうぞ。

 

 

 

 

最初の手掛かりは、
図書館の倉庫に眠っていた、
下記2枚のCD。
ここからウイグルへ
浸っていくのだ。

 

キャラバンの調べ~ウイグルの器楽
1 ムシャーブラクムカーム
2 グンドゥパイ
3 カーデル・マルラン(マルラン公社幹部)
4 タシュワイ
5 ヤルー(恋人)
6 ダワンチェン(大板城)
7 ディハンラー・マディア(農民讃歌)
8 豊作
9 ウッシャーク・ムカーム 第一ダスタン
10 ラクダの鈴の音
11 カルワン(キャラバン)
12 ラーク・ムカーム テザ間奏曲

新疆ウイグル自治区歌舞団
新疆ウイグル自治区新玉区文工団(ホータン)

レワープ:ダウティ・アウティ
バラマン:バーキル・トゥルディ
アジェク:マハムティ・トルスン
ダップ:イミン・クルバン
1989年5月2日 キングレコード第1スタジオにて録音

 

 

 

オアシスの抒情~ウイグルの歌

1 タック・スーレイ(山水)
2 ヤルー・スイニン・ダルダン(恋人よ)(1)
3 ヤルー・スイニン・ダルダン(恋人よ)(2)
4 グリヤール
5 グレー・チスカン・ミニン・ヤレン(花を持つ恋人)
6 ティレック・ボスタン(生き生きとしたオアシス)
7 チャビアート・ムカームのチョンナグマン
8 白い泉
9 遥かなる道
10 トーガン・ジェル(ふるさと)
11 クォールケム・アルタイタウェ(美しきアルタイ山)

新疆ウイグル自治区歌舞団
新疆ウイグル自治区新玉区文工団(ホータン)

歌:パシャ・イシャ
レワープ:ダウティ・アウティ
アジェク:マハムティ・トルスン
ダップ:イミン・クルバン
歌・ドゥタール・タンブル:マハムティジャン・シャキル
歌・ドンブラー:ダリルハン
1989年5月2日 キングレコード第1スタジオにて録音

 

 

 

シシ・カワプ。クミンの媚薬。

 

鎌田浩宮
日本の焼き鳥と比べて、2倍といったら大げさかしら。とにかく、肉がデカいぞ。

名無シー
この4本×2人分=8本で腹一杯になったりして…。

 

塩と、クミンと、カイエンペッパーかな。これだけの味付けで、昇天できますです。

 


ただ、前回食べた時より、クミンが効いてないな…。このお店にしても蘭州料理屋さんにしても、シシ・カワプ ZIH KAWAP…羊の串焼きはクミンの風味が絶妙なんですよね。


言われてみると、2人いる厨房のコックさん、お1人は南アジア系の方ですね。しかも、新入りの方のようです。


そもそも他の店員さんも、いわゆる蘭州料理屋さんとは違い、中央アジアのお顔立ちです。


12ムカームを聴くとどこの出身か分かると言うくらいですから、料理もそうなのかも知れませんね。ホータンとかカシュガルとか地域によって味も違うのかも知れないですよね。


ウイグルに古くから伝わる古典音楽・ムカーム Muqam 木卡姆。ほとんどの地域で12のムカームから構成されているので、12ムカームと呼ぶそうで。それで思い出したんですが、奄美大島でも同じ曲が地域によって異なってくるんですよ。例えば「長雲節」は、北部では別れ唄なのに、南部では祝い唄らしいんです。

 


ウイグルの12ムカーム。
叙事的組曲であり、地方によって様々なムカームが存在し、歌われている。


長雲節。おお!名瀬の民謡酒場「かずみ」の女将さんじゃないか!
鎌田は以前奄美大島を訪れ、島唄と料理と黒糖焼酎を堪能しまくりました。


西和美さんは南部・瀬戸内町のお生まれだが、この上村藤枝さんは北部・笠利町のお生まれ。

 


ただ、とにもかくにも中華料理の味付けとは違う。かといってインドカレーのような味付けでもない。クミンの使い方が、ウイグルは独特なんだよなあ。

名無シー
これ、お通しですね。


そう、毎回これなんです。辛くないです。色鮮やか。いい時間が過ごせるぞって面構えしてる。

 

料理名は不明です。お通しです。

 

 

 

ウイグルでロバ。日本の北国でロバ。

 


この打楽器…ダプだけど、やっぱし羊の皮を張ってるんですか?

店員さん
ロバです。


ロバ?!

 

ウイグルの打楽器・ダプ。ロバの皮を張っていたとは!

 


ヤギとかはよく聞くけど…。そういえば、子供の頃ロバを飼ってました。


え?ご実家で?だって名無シーさんの家、酪農家とかじゃないでしょ?ロバが自生してたの?(田舎を知らなすぎ)


田舎の町にサーカスがやってきて、年老いて芸のできなくなったロバを処分するって座長が言うんですよ。で、殺すくらいなら引き取るって父が言って、うちの庭で飼ってたら、住宅地なもんで、隣の小学校が騒然となって!


がはは!あんたの家、法外だな!

 

 

 

フレットが!でもってネック長すぎ!

 


お。このドゥタールなんですが、フレットの間隔がギターと違いますね。ギターやベースは、一定の間隔があるんだけど、ドゥタールは真ん中と先端のあたり2か所に、ポカーンと間隔が空いていて。

 

ドゥタール。しかもさお(ネック)が長いので、先端(右)まで手が届かない気がする。

ギター。先端(右)はフレットの間隔が広く、
胴体(ボディ)に向かうと一定の割合で狭くなっていく。

 


なんでこんなにネックが長いんでしょうねえ?


さっき、壁にぶつけちゃったもん。いやぶつけちゃ駄目だろ!


腕を伸ばしきっても先端に届かない!


弦が長ければ長いほど、チューニングがあいまいでいいからなのかな?あるいは、チューニングが狂いやすいから長くしているとか?


中音域を重視した楽器なのかも知れませんね。


ギターはボディへ向かうにしたがって、フレットの間隔が狭くなるんだけど、ドゥタールは狭くなっていかない。ここも謎です。西洋音階・非西洋音階という解釈とは、また別の論理なんだと思います。厨房が忙しくなければ、質問したいところなのだが…うちらが注文しすぎなのだ!

店員さん
コイティリ・ハミセイで~す。

 

味はもちろんいいし、お皿が美しい。KOYTILI HAMSEI 羊の舌のサラダ。

 


これが羊の舌なんだ~。おいしいです。実際には、ウイグルでは生の野菜をあまり食べないかも知れないし、きゅうりなどの生野菜が流通していないかも知れないので、日本人向けにアレンジして下さったメニューかも知れませんね。


串焼き4本の次は、こちらですね。


せっかくだから、ウイグルの飲み物ないかなあ。前回は、ざくろのサワーおいしかった。ウイグルでは、ざくろのジュースやお酒を作るそうで。ウイグルの大きな街・カシュガルはざくろの特産地だそうです。で、本日は…シルクロードの赤ワインを、名無シーさんと1本空けてしまおうではありませんか!

 


シルクロードのワイン、キリアン(Qilian)。
西にウイグル・北に内モンゴル自治区・
南にチベット族の多く住む青海省(Qilian)
と接する、甘粛省。省都は蘭州市です。

 

 

 

とうほぐ。

 


お客さん、入ってきましたね。


あちらは、ウイグルの方かな?あと、名無シーさんの後ろの席は、漢族の方か。


ウイグルの方の会話を聴いていると、東北弁に聴こえてきますね…。子音や濁音・鼻濁音、変母音の共鳴なんかが近い。東北の人は「あいうえお」という母音の発音がはっきりしてないんです。


なるほど、僕も今聞いてて似てるなあと感じてました。

tarim
↑↑↑ここをクリックしてみてちょ。店内でお喋りする方々の声、聴こえてきますぞ。


ただ、実は東北弁というのは、支配者の言語なんですけどね。マタギ言葉を調べると、アイヌの言葉だったりするので。


僕、今秋田のラジオ番組「歌謡曲ふれあい電話リクエスト※」にはまってて毎週聴いてるんだけど、電話で出てくるリスナーの爺の言葉が、まあ聴き取れないこと!方言がきついの。

編集部注:※ABS秋田放送で、毎週月曜夜6時20分から夜9時まで放送。かなりの長尺。リスナーは高齢者が多く、DJが電話をしてもリクエストしたことを忘れ着信拒否。前半1時間で2名しかつながらない回もあった。リクエスト曲の殆どは演歌。しかも細川たかし「北酒場」のようなメジャーコードの明るい曲調ではなく、マイナーコードの鬱々とした曲が多い。さらには1コーラスでフェードアウトせず、全曲アウトロまでフルコーラスかける。時折DJの誘導で、リスナーは伴奏なしアカペラで演歌を歌い出す。番組では豊富にプレゼントを用意しているのだが、受取を遠慮するリスナー多し。逆に、〇日は不在なので〇日に届けてほしい、プレゼントはいらないからサイン色紙を送ってくれなど、番組中にもめることも。ここ数カ月で最ももめたのは、最初に電話を取り次いだ局内アルバイトが県外の者で、方言を聞き取れないためリスナーが激高。番組が始まっても怒りをぶちまけ続け、DJが凍り付きつつもなだめ続けたこと。


推測によるところもあるんだけど、新潟・山形・秋田の言葉というのは…中国から追われて逃げてきた、アルタイ語族の影響があるんじゃないかな。


ちなみにウイグル語も日本語も、同じアルタイ語族です。モンゴルも朝鮮もアルタイ語族です。一方、中国や一部の東南アジアは、シナ・チベット語族です。

 

急激に酔っ払う。紅柳…砂漠人参と呼ばれる植物を焼酎に漬けたものらしい。度数は25度

 


これは茶系の色をしていて…ウイスキーかな?「カンカのお酒」としか書いていない。頼んじゃおうっと。(グラスになみなみと注がれたオンザロックを呑み)いかん。アルコール度数、高い。


僕の話、聞いてます?


いかん。酔っ払って眼が寄り目になってた。中国の白酒かのように効いてくる!

 

次回もよだれが止まらん!pt.8はこちらをクリック


2021.04.05

和む!ウイグルの音楽 pt.6 ئۇيغۇر مۇزىكىسىنى ئاڭلاڭ

構成・文・一部撮影/名無シー・鎌田浩宮

 

 

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エプスタインズ創刊10周年
記念事業第3弾
和む!ウイグルの音楽
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ウイグルの音楽を、聴いてみようじゃありませんか。
音楽で、ウイグルを訪ねてみようじゃありませんか。
東京芸大や博物館、ウイグル料理屋さんに寄り道しながら。
その道の大家に、話を聞きに行ったりして。
きっと、眩しい旅になるでしょう。
時間は、たっぷしありますよ。
さあ、一緒に出家しましょうぞ。

 

 

 

 

最初の手掛かりは、
図書館の倉庫に眠っていた、
下記2枚のCD。
ここからウイグルへ
浸っていくのだ。

 

キャラバンの調べ~ウイグルの器楽
1 ムシャーブラクムカーム
2 グンドゥパイ
3 カーデル・マルラン(マルラン公社幹部)
4 タシュワイ
5 ヤルー(恋人)
6 ダワンチェン(大板城)
7 ディハンラー・マディア(農民讃歌)
8 豊作
9 ウッシャーク・ムカーム 第一ダスタン
10 ラクダの鈴の音
11 カルワン(キャラバン)
12 ラーク・ムカーム テザ間奏曲

新疆ウイグル自治区歌舞団
新疆ウイグル自治区新玉区文工団(ホータン)

レワープ:ダウティ・アウティ
バラマン:バーキル・トゥルディ
アジェク:マハムティ・トルスン
ダップ:イミン・クルバン
1989年5月2日 キングレコード第1スタジオにて録音

 

 

 

オアシスの抒情~ウイグルの歌

1 タック・スーレイ(山水)
2 ヤルー・スイニン・ダルダン(恋人よ)(1)
3 ヤルー・スイニン・ダルダン(恋人よ)(2)
4 グリヤール
5 グレー・チスカン・ミニン・ヤレン(花を持つ恋人)
6 ティレック・ボスタン(生き生きとしたオアシス)
7 チャビアート・ムカームのチョンナグマン
8 白い泉
9 遥かなる道
10 トーガン・ジェル(ふるさと)
11 クォールケム・アルタイタウェ(美しきアルタイ山)

新疆ウイグル自治区歌舞団
新疆ウイグル自治区新玉区文工団(ホータン)

歌:パシャ・イシャ
レワープ:ダウティ・アウティ
アジェク:マハムティ・トルスン
ダップ:イミン・クルバン
歌・ドゥタール・タンブル:マハムティジャン・シャキル
歌・ドンブラー:ダリルハン
1989年5月2日 キングレコード第1スタジオにて録音

 

 

 

お店、行ってきましたよ。

 

鎌田浩宮
どわー!初台に来たどー!去年新宿から歩いて三軒茶屋へ帰る時に見つけた、ウイグル料理専門店シルクロード・タリムだー!甲州街道を歩いてたら、どーんと看板が。たまにゃいいことあるもんだと、あん時ゃ涙ちょちょぎれそうになったです。

名無シーさん、遂に2人で来ましたぞ。と言いつつ僕は3度目の来店です。旨い。高くない。お店の人がいい人。憧れのウイグルが玄関から1時間で!んがー。僕は一通り味わってるんで、お好きなものを注文して下さい。

 

新宿駅南口から、甲州街道を延々歩いて15分。最寄りは初台駅。
この看板が見えたら、貴方は越境したことになる。

 


イスラムにとって水色は神聖な色、看板のトーンも水色。そうそう!池袋駅北口にある行きつけの店「アリヤ清真美食」の内装も水色なんですよ。アリヤは流行している蘭州料理のお店とも言えるけど、ハラルを意識したイスラムのお店でもあります。お店の人もお客さんも、ほぼ日本人はいません。コロナ前に行った時は、珍しくモンゴルの留学生と思しきグループが楽しそうに歌を歌ってたなあ。羊の肉を食べるという共通点があるんですね。

 

こちら、池袋のアリヤ。だまされたと思って訪れてほしい。本当に旨い。
メニューは日本語表示もあり、たどたどしいながら店員さんと日本語のやり取りもできる。

 


でも、このシルクロード・タリムは人種が雑多。日本人も来るし、漢族も来るし、欧米系の人も来ますよ。東京では唯一のウイグル料理専門店ということで、コロナ前は予約しないと入れなかったとか?

 

甲州街道から、ちょっとだけ路地に入ると出会えます。至福のひと時を、どうぞ。

 


まずはビールを!あれ?先日来た時は、ネパールのアイスビール、瓶で置いてなかったっけ?初老なもんで、記憶が痴呆なもんで。

名無シー
では、サッポロ生ビールを頼みますか。


そうしましょ!あとですね、このゴシ・ナン göshnan گۆشنان、どえらくおいしいですよ。ミートパイなんだけど、羊肉にクミンがいい感じでまぶしてあって、初めての味覚です。

 

お持ち帰りにも、いいと思う。ゴシ・ナン GOSH NAN。

 


前回来た時は、僕ら客が注文した料理を作る合間に、このゴシ・ナンをずっと仕込んでいました。人気メニューなので、ばんばん仕込まないと間に合わないんだろうなあ。あと、何に魅かれます?


これ、美味しそうですね。

 

コイティリ・ハミセイ。きゅうりと相まって、さっぱりした味です。

 


羊の舌!コイティリ・ハミセイ KOYTILI HAMSEI、外せませんな。


これ、美味しそうですね。

 

コイパチャック・コルミス。ケーリン・コルミス。
少しだけ辛い。しかし中華料理や、ましてや麻辣料理ほどではない。

 


羊の足!羊の胃!よく仕入れられるよなあ。素晴らしい。コイパチャック・コルミス QOY PACHAQ QORUMISI。ケーリン・コルミス QERIN QORUMISI。どっちにしましょ?


匂いはきついんですかねえ?


モンゴルで遊牧民のゲルに泊まらせてもらった際、1頭つぶしてすぐに出してくれた羊肉は、かなりの匂いでした。海外青年協力隊の日本人でさえ、食べられない人もいたほどです。でも、このお店の料理はどれも、匂いはありません。安心して下さい!


そうですか!では、こちらも頼みましょう。羊の串焼きと、鶏の串焼きを4本ずつ。


(心の中でそれは食い切れないぞと思いつつ)いい!どんどん行っちゃいましょ!

 

置いてあったのだよ、楽器が。

 


あ、楽器が飾ってありますね。あのドゥタールですよ。あと、ブラジルのパンデイロに似た打楽器も。

 

店内奥、カウンターの右端に鎮座おわしまする楽器群。

 


お。何度も来ているのに気づかなんだ!食べ物ばかりに気が行ってただよ。食い意地張ってるもんで!この連載で何度も取り上げている、ドゥタール。ドゥは2、タールは弦という意味なのだ。ウイグルだけでなく、カザフスタンやキルギス、タジキスタンやトルクメニスタンでも愛用されている、イラン由来の楽器。なおこちらのお店、蛇の皮を貼ったラワープは置いてなさそう。ちなみにインドの楽器・シタールの語源は「3本の弦」ですよ。


(割と大きな声で厨房の店員さんに)あの~!弾かせていただいてもよろしいですか?

店員さん
いいですよ!今チューニングしますね(日本語お上手です)。そしてこの打楽器は、達譜(ダプ)と言います。

 

こちら、お店に鎮座なさっているダプ。牛皮製。大小2種類ありました。

 


ああ、内側に金具がついてますね。


西洋のタンバリンと同じだ~。赤いひもがついてる。ぶら下げた状態で叩くのかな?僕が大久保で買った朝鮮のケンガリも、ひもがついてるのよ。手で押さえつけないから、反響していい音になるんです。

 

こちら、サムルノリでも有名なケンガリ。

 


どわー。ウイグルへ行かずとも、東京芸大博物館へ行かずとも、遂にお会いできるとは!感涙。パンデイロを普段演奏(ご愛嬌)する名無シーさん、叩いてみて下され!

 


名無シーによる、ダプのパンデイロ風演奏。店内にて。

 


ああ、いい!現地着陸気分。開店ぴったしに訪れたから、他にお客さんいないのだ。大きな音出しちゃってるのだ!


実際はどんな風に叩くんでしょうね?


お店の方に叩いてほしいのだが、僕らの料理を作ってて忙しいのだ!

 


実際にはこんな風に演奏するのだ。

 


インドのタブラか西アフリカのジェンベかって言う感じのウイグルの太鼓アニキ達の背後のウィンドウズ・メディアプレーヤー視覚効果まんまズバリが、恐らく十数年前位でしょうか、ウイグルの当時の空気を感じさせもしてまた熱いですね。高速ズームイン・ズームアウトといい、また、民俗芸能を愛する観客の爺ちゃん婆ちゃん達と言い、熱い映像だ!(編集部注:後日この映像を観て感想を挿入しました)

店員さん
お待たせしました~。シシ・カワプ ZIH KAWAP(羊)とトホ・カワプ QUWURGHA KAWAP(鶏)の串焼き4本ずつです。


(以前も頼んで知ってはいたが)んがっすぺぺっちょんわちょんわー


…ちょっと、頼みすぎましたかね…。


海外料理あるあるだわ。

 

鉄でできた串の長さは、30㎝もあろうか。
焼き鳥と同じ大きさをイメージすると、大変なことになるど。

 

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2021.04.01