和む!ウイグルの音楽 pt.7 ئۇيغۇر مۇزىكىسىنى ئاڭلاڭ

構成・文・一部撮影/名無シー・鎌田浩宮

 

 

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ئۇيغۇر مۇزىكىسى

 

 

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和む!ウイグルの音楽
ئۇيغۇر مۇزىكىسىنى ئاڭلاڭ

 

 

ウイグルの音楽を、聴いてみようじゃありませんか。
音楽で、ウイグルを訪ねてみようじゃありませんか。
東京芸大や博物館、ウイグル料理屋さんに寄り道しながら。
その道の大家に、話を聞きに行ったりして。
きっと、眩しい旅になるでしょう。
時間は、たっぷしありますよ。
さあ、一緒に出家しましょうぞ。

 

 

 

 

最初の手掛かりは、
図書館の倉庫に眠っていた、
下記2枚のCD。
ここからウイグルへ
浸っていくのだ。

 

キャラバンの調べ~ウイグルの器楽
1 ムシャーブラクムカーム
2 グンドゥパイ
3 カーデル・マルラン(マルラン公社幹部)
4 タシュワイ
5 ヤルー(恋人)
6 ダワンチェン(大板城)
7 ディハンラー・マディア(農民讃歌)
8 豊作
9 ウッシャーク・ムカーム 第一ダスタン
10 ラクダの鈴の音
11 カルワン(キャラバン)
12 ラーク・ムカーム テザ間奏曲

新疆ウイグル自治区歌舞団
新疆ウイグル自治区新玉区文工団(ホータン)

レワープ:ダウティ・アウティ
バラマン:バーキル・トゥルディ
アジェク:マハムティ・トルスン
ダップ:イミン・クルバン
1989年5月2日 キングレコード第1スタジオにて録音

 

 

 

オアシスの抒情~ウイグルの歌

1 タック・スーレイ(山水)
2 ヤルー・スイニン・ダルダン(恋人よ)(1)
3 ヤルー・スイニン・ダルダン(恋人よ)(2)
4 グリヤール
5 グレー・チスカン・ミニン・ヤレン(花を持つ恋人)
6 ティレック・ボスタン(生き生きとしたオアシス)
7 チャビアート・ムカームのチョンナグマン
8 白い泉
9 遥かなる道
10 トーガン・ジェル(ふるさと)
11 クォールケム・アルタイタウェ(美しきアルタイ山)

新疆ウイグル自治区歌舞団
新疆ウイグル自治区新玉区文工団(ホータン)

歌:パシャ・イシャ
レワープ:ダウティ・アウティ
アジェク:マハムティ・トルスン
ダップ:イミン・クルバン
歌・ドゥタール・タンブル:マハムティジャン・シャキル
歌・ドンブラー:ダリルハン
1989年5月2日 キングレコード第1スタジオにて録音

 

 

 

シシ・カワプ。クミンの媚薬。

 

鎌田浩宮
日本の焼き鳥と比べて、2倍といったら大げさかしら。とにかく、肉がデカいぞ。

名無シー
この4本×2人分=8本で腹一杯になったりして…。

 

塩と、クミンと、カイエンペッパーかな。これだけの味付けで、昇天できますです。

 


ただ、前回食べた時より、クミンが効いてないな…。このお店にしても蘭州料理屋さんにしても、シシ・カワプ ZIH KAWAP…羊の串焼きはクミンの風味が絶妙なんですよね。


言われてみると、2人いる厨房のコックさん、お1人は南アジア系の方ですね。しかも、新入りの方のようです。


そもそも他の店員さんも、いわゆる蘭州料理屋さんとは違い、中央アジアのお顔立ちです。


12ムカームを聴くとどこの出身か分かると言うくらいですから、料理もそうなのかも知れませんね。ホータンとかカシュガルとか地域によって味も違うのかも知れないですよね。


ウイグルに古くから伝わる古典音楽・ムカーム Muqam 木卡姆。ほとんどの地域で12のムカームから構成されているので、12ムカームと呼ぶそうで。それで思い出したんですが、奄美大島でも同じ曲が地域によって異なってくるんですよ。例えば「長雲節」は、北部では別れ唄なのに、南部では祝い唄らしいんです。

 


ウイグルの12ムカーム。
叙事的組曲であり、地方によって様々なムカームが存在し、歌われている。


長雲節。おお!名瀬の民謡酒場「かずみ」の女将さんじゃないか!
鎌田は以前奄美大島を訪れ、島唄と料理と黒糖焼酎を堪能しまくりました。


西和美さんは南部・瀬戸内町のお生まれだが、この上村藤枝さんは北部・笠利町のお生まれ。

 


ただ、とにもかくにも中華料理の味付けとは違う。かといってインドカレーのような味付けでもない。クミンの使い方が、ウイグルは独特なんだよなあ。

名無シー
これ、お通しですね。


そう、毎回これなんです。辛くないです。色鮮やか。いい時間が過ごせるぞって面構えしてる。

 

料理名は不明です。お通しです。

 

 

 

ウイグルでロバ。日本の北国でロバ。

 


この打楽器…ダプだけど、やっぱし羊の皮を張ってるんですか?

店員さん
ロバです。


ロバ?!

 

ウイグルの打楽器・ダプ。ロバの皮を張っていたとは!

 


ヤギとかはよく聞くけど…。そういえば、子供の頃ロバを飼ってました。


え?ご実家で?だって名無シーさんの家、酪農家とかじゃないでしょ?ロバが自生してたの?(田舎を知らなすぎ)


田舎の町にサーカスがやってきて、年老いて芸のできなくなったロバを処分するって座長が言うんですよ。で、殺すくらいなら引き取るって父が言って、うちの庭で飼ってたら、住宅地なもんで、隣の小学校が騒然となって!


がはは!あんたの家、法外だな!

 

 

 

フレットが!でもってネック長すぎ!

 


お。このドゥタールなんですが、フレットの間隔がギターと違いますね。ギターやベースは、一定の間隔があるんだけど、ドゥタールは真ん中と先端のあたり2か所に、ポカーンと間隔が空いていて。

 

ドゥタール。しかもさお(ネック)が長いので、先端(右)まで手が届かない気がする。

ギター。先端(右)はフレットの間隔が広く、
胴体(ボディ)に向かうと一定の割合で狭くなっていく。

 


なんでこんなにネックが長いんでしょうねえ?


さっき、壁にぶつけちゃったもん。いやぶつけちゃ駄目だろ!


腕を伸ばしきっても先端に届かない!


弦が長ければ長いほど、チューニングがあいまいでいいからなのかな?あるいは、チューニングが狂いやすいから長くしているとか?


中音域を重視した楽器なのかも知れませんね。


ギターはボディへ向かうにしたがって、フレットの間隔が狭くなるんだけど、ドゥタールは狭くなっていかない。ここも謎です。西洋音階・非西洋音階という解釈とは、また別の論理なんだと思います。厨房が忙しくなければ、質問したいところなのだが…うちらが注文しすぎなのだ!

店員さん
コイティリ・ハミセイで~す。

 

味はもちろんいいし、お皿が美しい。KOYTILI HAMSEI 羊の舌のサラダ。

 


これが羊の舌なんだ~。おいしいです。実際には、ウイグルでは生の野菜をあまり食べないかも知れないし、きゅうりなどの生野菜が流通していないかも知れないので、日本人向けにアレンジして下さったメニューかも知れませんね。


串焼き4本の次は、こちらですね。


せっかくだから、ウイグルの飲み物ないかなあ。前回は、ざくろのサワーおいしかった。ウイグルでは、ざくろのジュースやお酒を作るそうで。ウイグルの大きな街・カシュガルはざくろの特産地だそうです。で、本日は…シルクロードの赤ワインを、名無シーさんと1本空けてしまおうではありませんか!

 


シルクロードのワイン、キリアン(Qilian)。
西にウイグル・北に内モンゴル自治区・
南にチベット族の多く住む青海省(Qilian)
と接する、甘粛省。省都は蘭州市です。

 

 

 

とうほぐ。

 


お客さん、入ってきましたね。


あちらは、ウイグルの方かな?あと、名無シーさんの後ろの席は、漢族の方か。


ウイグルの方の会話を聴いていると、東北弁に聴こえてきますね…。子音や濁音・鼻濁音、変母音の共鳴なんかが近い。東北の人は「あいうえお」という母音の発音がはっきりしてないんです。


なるほど、僕も今聞いてて似てるなあと感じてました。

tarim
↑↑↑ここをクリックしてみてちょ。店内でお喋りする方々の声、聴こえてきますぞ。


ただ、実は東北弁というのは、支配者の言語なんですけどね。マタギ言葉を調べると、アイヌの言葉だったりするので。


僕、今秋田のラジオ番組「歌謡曲ふれあい電話リクエスト※」にはまってて毎週聴いてるんだけど、電話で出てくるリスナーの爺の言葉が、まあ聴き取れないこと!方言がきついの。

編集部注:※ABS秋田放送で、毎週月曜夜6時20分から夜9時まで放送。かなりの長尺。リスナーは高齢者が多く、DJが電話をしてもリクエストしたことを忘れ着信拒否。前半1時間で2名しかつながらない回もあった。リクエスト曲の殆どは演歌。しかも細川たかし「北酒場」のようなメジャーコードの明るい曲調ではなく、マイナーコードの鬱々とした曲が多い。さらには1コーラスでフェードアウトせず、全曲アウトロまでフルコーラスかける。時折DJの誘導で、リスナーは伴奏なしアカペラで演歌を歌い出す。番組では豊富にプレゼントを用意しているのだが、受取を遠慮するリスナー多し。逆に、〇日は不在なので〇日に届けてほしい、プレゼントはいらないからサイン色紙を送ってくれなど、番組中にもめることも。ここ数カ月で最ももめたのは、最初に電話を取り次いだ局内アルバイトが県外の者で、方言を聞き取れないためリスナーが激高。番組が始まっても怒りをぶちまけ続け、DJが凍り付きつつもなだめ続けたこと。


推測によるところもあるんだけど、新潟・山形・秋田の言葉というのは…中国から追われて逃げてきた、アルタイ語族の影響があるんじゃないかな。


ちなみにウイグル語も日本語も、同じアルタイ語族です。モンゴルも朝鮮もアルタイ語族です。一方、中国や一部の東南アジアは、シナ・チベット語族です。

 

急激に酔っ払う。紅柳…砂漠人参と呼ばれる植物を焼酎に漬けたものらしい。度数は25度

 


これは茶系の色をしていて…ウイスキーかな?「カンカのお酒」としか書いていない。頼んじゃおうっと。(グラスになみなみと注がれたオンザロックを呑み)いかん。アルコール度数、高い。


僕の話、聞いてます?


いかん。酔っ払って眼が寄り目になってた。中国の白酒かのように効いてくる!

 

次回もよだれが止まらん!pt.8へ続くっ!


2021.04.05