和む!ウイグルの音楽 pt.6 ئۇيغۇر مۇزىكىسىنى ئاڭلاڭ

構成・文・一部撮影/名無シー・鎌田浩宮

 

 

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ئۇيغۇر مۇزىكىسى

 

 

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和む!ウイグルの音楽
ئۇيغۇر مۇزىكىسىنى ئاڭلاڭ

 

 

ウイグルの音楽を、聴いてみようじゃありませんか。
音楽で、ウイグルを訪ねてみようじゃありませんか。
東京芸大や博物館、ウイグル料理屋さんに寄り道しながら。
その道の大家に、話を聞きに行ったりして。
きっと、眩しい旅になるでしょう。
時間は、たっぷしありますよ。
さあ、一緒に出家しましょうぞ。

 

 

 

 

最初の手掛かりは、
図書館の倉庫に眠っていた、
下記2枚のCD。
ここからウイグルへ
浸っていくのだ。

 

キャラバンの調べ~ウイグルの器楽
1 ムシャーブラクムカーム
2 グンドゥパイ
3 カーデル・マルラン(マルラン公社幹部)
4 タシュワイ
5 ヤルー(恋人)
6 ダワンチェン(大板城)
7 ディハンラー・マディア(農民讃歌)
8 豊作
9 ウッシャーク・ムカーム 第一ダスタン
10 ラクダの鈴の音
11 カルワン(キャラバン)
12 ラーク・ムカーム テザ間奏曲

新疆ウイグル自治区歌舞団
新疆ウイグル自治区新玉区文工団(ホータン)

レワープ:ダウティ・アウティ
バラマン:バーキル・トゥルディ
アジェク:マハムティ・トルスン
ダップ:イミン・クルバン
1989年5月2日 キングレコード第1スタジオにて録音

 

 

 

オアシスの抒情~ウイグルの歌

1 タック・スーレイ(山水)
2 ヤルー・スイニン・ダルダン(恋人よ)(1)
3 ヤルー・スイニン・ダルダン(恋人よ)(2)
4 グリヤール
5 グレー・チスカン・ミニン・ヤレン(花を持つ恋人)
6 ティレック・ボスタン(生き生きとしたオアシス)
7 チャビアート・ムカームのチョンナグマン
8 白い泉
9 遥かなる道
10 トーガン・ジェル(ふるさと)
11 クォールケム・アルタイタウェ(美しきアルタイ山)

新疆ウイグル自治区歌舞団
新疆ウイグル自治区新玉区文工団(ホータン)

歌:パシャ・イシャ
レワープ:ダウティ・アウティ
アジェク:マハムティ・トルスン
ダップ:イミン・クルバン
歌・ドゥタール・タンブル:マハムティジャン・シャキル
歌・ドンブラー:ダリルハン
1989年5月2日 キングレコード第1スタジオにて録音

 

 

 

お店、行ってきましたよ。

 

鎌田浩宮
どわー!初台に来たどー!去年新宿から歩いて三軒茶屋へ帰る時に見つけた、ウイグル料理専門店シルクロード・タリムだー!甲州街道を歩いてたら、どーんと看板が。たまにゃいいことあるもんだと、あん時ゃ涙ちょちょぎれそうになったです。

名無シーさん、遂に2人で来ましたぞ。と言いつつ僕は3度目の来店です。旨い。高くない。お店の人がいい人。憧れのウイグルが玄関から1時間で!んがー。僕は一通り味わってるんで、お好きなものを注文して下さい。

 

新宿駅南口から、甲州街道を延々歩いて15分。最寄りは初台駅。
この看板が見えたら、貴方は越境したことになる。

 


イスラムにとって水色は神聖な色、看板のトーンも水色。そうそう!池袋駅北口にある行きつけの店「アリヤ清真美食」の内装も水色なんですよ。アリヤは流行している蘭州料理のお店とも言えるけど、ハラルを意識したイスラムのお店でもあります。お店の人もお客さんも、ほぼ日本人はいません。コロナ前に行った時は、珍しくモンゴルの留学生と思しきグループが楽しそうに歌を歌ってたなあ。羊の肉を食べるという共通点があるんですね。

 

こちら、池袋のアリヤ。だまされたと思って訪れてほしい。本当に旨い。
メニューは日本語表示もあり、たどたどしいながら店員さんと日本語のやり取りもできる。

 


でも、このシルクロード・タリムは人種が雑多。日本人も来るし、漢族も来るし、欧米系の人も来ますよ。東京では唯一のウイグル料理専門店ということで、コロナ前は予約しないと入れなかったとか?

 

甲州街道から、ちょっとだけ路地に入ると出会えます。至福のひと時を、どうぞ。

 


まずはビールを!あれ?先日来た時は、ネパールのアイスビール、瓶で置いてなかったっけ?初老なもんで、記憶が痴呆なもんで。

名無シー
では、サッポロ生ビールを頼みますか。


そうしましょ!あとですね、このゴシ・ナン göshnan گۆشنان、どえらくおいしいですよ。ミートパイなんだけど、羊肉にクミンがいい感じでまぶしてあって、初めての味覚です。

 

お持ち帰りにも、いいと思う。ゴシ・ナン GOSH NAN。

 


前回来た時は、僕ら客が注文した料理を作る合間に、このゴシ・ナンをずっと仕込んでいました。人気メニューなので、ばんばん仕込まないと間に合わないんだろうなあ。あと、何に魅かれます?


これ、美味しそうですね。

 

コイティリ・ハミセイ。きゅうりと相まって、さっぱりした味です。

 


羊の舌!コイティリ・ハミセイ KOYTILI HAMSEI、外せませんな。


これ、美味しそうですね。

 

コイパチャック・コルミス。ケーリン・コルミス。
少しだけ辛い。しかし中華料理や、ましてや麻辣料理ほどではない。

 


羊の足!羊の胃!よく仕入れられるよなあ。素晴らしい。コイパチャック・コルミス QOY PACHAQ QORUMISI。ケーリン・コルミス QERIN QORUMISI。どっちにしましょ?


匂いはきついんですかねえ?


モンゴルで遊牧民のゲルに泊まらせてもらった際、1頭つぶしてすぐに出してくれた羊肉は、かなりの匂いでした。海外青年協力隊の日本人でさえ、食べられない人もいたほどです。でも、このお店の料理はどれも、匂いはありません。安心して下さい!


そうですか!では、こちらも頼みましょう。羊の串焼きと、鶏の串焼きを4本ずつ。


(心の中でそれは食い切れないぞと思いつつ)いい!どんどん行っちゃいましょ!

 

置いてあったのだよ、楽器が。

 


あ、楽器が飾ってありますね。あのドゥタールですよ。あと、ブラジルのパンデイロに似た打楽器も。

 

店内奥、カウンターの右端に鎮座おわしまする楽器群。

 


お。何度も来ているのに気づかなんだ!食べ物ばかりに気が行ってただよ。食い意地張ってるもんで!この連載で何度も取り上げている、ドゥタール。ドゥは2、タールは弦という意味なのだ。ウイグルだけでなく、カザフスタンやキルギス、タジキスタンやトルクメニスタンでも愛用されている、イラン由来の楽器。なおこちらのお店、蛇の皮を貼ったラワープは置いてなさそう。ちなみにインドの楽器・シタールの語源は「3本の弦」ですよ。


(割と大きな声で厨房の店員さんに)あの~!弾かせていただいてもよろしいですか?

店員さん
いいですよ!今チューニングしますね(日本語お上手です)。そしてこの打楽器は、達譜(ダプ)と言います。

 

こちら、お店に鎮座なさっているダプ。牛皮製。大小2種類ありました。

 


ああ、内側に金具がついてますね。


西洋のタンバリンと同じだ~。赤いひもがついてる。ぶら下げた状態で叩くのかな?僕が大久保で買った朝鮮のケンガリも、ひもがついてるのよ。手で押さえつけないから、反響していい音になるんです。

 

こちら、サムルノリでも有名なケンガリ。

 


どわー。ウイグルへ行かずとも、東京芸大博物館へ行かずとも、遂にお会いできるとは!感涙。パンデイロを普段演奏(ご愛嬌)する名無シーさん、叩いてみて下され!

 


名無シーによる、ダプのパンデイロ風演奏。店内にて。

 


ああ、いい!現地着陸気分。開店ぴったしに訪れたから、他にお客さんいないのだ。大きな音出しちゃってるのだ!


実際はどんな風に叩くんでしょうね?


お店の方に叩いてほしいのだが、僕らの料理を作ってて忙しいのだ!

 


実際にはこんな風に演奏するのだ。

 


インドのタブラか西アフリカのジェンベかって言う感じのウイグルの太鼓アニキ達の背後のウィンドウズ・メディアプレーヤー視覚効果まんまズバリが、恐らく十数年前位でしょうか、ウイグルの当時の空気を感じさせもしてまた熱いですね。高速ズームイン・ズームアウトといい、また、民俗芸能を愛する観客の爺ちゃん婆ちゃん達と言い、熱い映像だ!(編集部注:後日この映像を観て感想を挿入しました)

店員さん
お待たせしました~。シシ・カワプ ZIH KAWAP(羊)とトホ・カワプ QUWURGHA KAWAP(鶏)の串焼き4本ずつです。


(以前も頼んで知ってはいたが)んがっすぺぺっちょんわちょんわー


…ちょっと、頼みすぎましたかね…。


海外料理あるあるだわ。

 

鉄でできた串の長さは、30㎝もあろうか。
焼き鳥と同じ大きさをイメージすると、大変なことになるど。

 

次回もよだれが止まらん!pt.7へ続くっ!


2021.04.01