- 2013.12.19:第118話 第5章「パパになる?」の巻
- 2013.06.29:第117話 第4章「ろんどんからの浅草、なう」の巻
- 2013.06.23:第116話 第4章「London Calling? そんなのあったよね?」の巻
- 2013.03.28:第115話 第4章「ノッティングヒルのカノジョ」の巻
- 2013.03.21:第114話 第4章「ロンドンの春はまだ遠い」の巻
- 2013.03.15:第113話 第4章イングリッシュブレックファーストの巻
- 2013.03.07:第112話 第4章「パインツとクリスプス、そしてプール」の巻
- 2013.02.28:第111話 第4章「さよならクリス、そしてこれから」の巻
- 2013.02.07:第110話 第4章「ロンドンの曇り空な朝」の巻
- 2013.01.31:第109話 第3章「カノジョの香りのする部屋」の巻
サブ・コンテンツ
- 2023.03.26:[Radio] walkin’ to the beat everlasting⑦
- 2023.03.04:[Radio] walkin’ to the beat everlasting⑥
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第91話 第2章「雲のない夏空に」の巻
3日ぶりに店を開けるとカノジョの居候先?のお客さんがやってきた
「おはようさん、店休んでたんだね。いつものできる?」
「おはようございます。ハイ ・・・。」
それだけいうと、持ち込んだ新聞を開く
「お待ちどうさまです、どうぞ」
「ああ、ありがとう」
・・・。沈黙
ボクからカノジョのことを口に出すべきだとは思うが
甘えて言えば、向こうからきっかけ作ってくれないかな…
そんな事を思いながらキッチンに戻る
すると、新聞を読みながらトーストを食べ終え
残りのコーヒーを啜りながら携帯電話を取り出す初老の客
あ、まだガラケー使ってるんだ
なんて思い見ていると電話をかけ出した
「ああ、私だがカレのカフェにいるよ、たまにはおまえも来て見なさい。ムスメとワンちゃんも散歩がてら連れてくるといい」そういって電話を切った
ショートパンツのポケットにガラケーをしまうと
こちらを見ずにまた新聞を開く
「あ、あの~ 今の奥さんですか?」
「他に誘うようなガールフレンドはいないよ」そういって微笑む
「あの~、ムスメとわんチャンって?」
「言わなくても解るだろう」
「は、はぁ~」
その後は会話もなく沈黙が続く
しばらくすると、地元サーファー達がぞろぞろと入ってきた
イッキに来るなよな、忙しいから…
などと思いながら接客をはじめる
手を動かしながら頭はカノジョのこと…
アイツ来るの? かな…
窓の外の空は相変わらず真っ青だ
2012.08.09