浪日記㉔  撮影・庫田久露武/文・鎌田浩宮

久々に、あの店に行きました。
浪の看病が末期に来ていた時、何が起きても対応できるよう、酒を断ち、睡眠は2時間ほどを細切れに取るようにして、いつ何が起きても対応できるようにしていた頃。
週末の1日、2時間のみ母に看病を代わってもらい、この店で、ホッピーの外だけを注文、喉に染みこませ、カレーうどんを喰らって帰った、あの店へ。

あの頃を思い出したくなって、ホッピーの外だけを頼みました。

エプスタにて、ひっそり販売中の
浪の映画「浪のものがたり」 購入はこちらから
そのサウンドトラックCD「lifetime of Namii」 購入はこちらから
について、色々な感想を聞かせてもらったんですが、僕の友達の72歳の女性の感想が、嬉しかったんだなあ。

 

「動物は人間より、五感が発達してるでしょ?嗅覚、聴覚…。
それであの映画の、浪の吸い込まれそうな緑の眼を見てるとね、
動物は、人間よりもよっぽど感受性が高いんだ、ってことが分かるの。
人間はだましたり嘘をついたりするでしょ?
猫は言葉を喋れないけれど、人間よりも遙かに豊かな心を持っているの。」

「鎌田の音楽をずっと聴いてきたけれど、こんなに邪気のない曲は初めて。
浪に聴いてほしい一心で創ってるから、余計なものがないの。
上手く作曲してやろうとか、技術を使おうとか、ないの。
だから、素直に私の心に届くの。
泣けてきちゃうの。」

 

聞いている僕も涙が出るほど、嬉しい言葉でした。
いや、実際に泣いたかもしれない。
映画を創って、本当によかった。

まだ、この映画を観ていない人のために、予告編、創ってみましたよ。

 

 

こんな、映画です。
こんな、音楽です。

(よかったら、買ってね。エプスタの貴重な収入源なんです…)


2012.08.24