- 2012.12.05:第九十九夜:「コスモスなどやさしく吹けば死ねないよ」
- 2012.11.14:第九十八夜:「わたしの想うアレやソレ」
- 2012.10.31:第九十七夜:「いきものアルバム最終回 <イヌ>」
- 2012.10.24:第九十六夜:「百夜通い」
- 2012.10.18:第九十五夜:「二度と辿り着けない場所」
- 2012.10.11:第九十四夜:「わたしの理想」
- 2012.10.03:第九十三夜:「ワカゲノイタリ」
- 2012.09.26:第九十二夜:「私は巨大になりたい」
- 2012.09.19:第九十一夜:「近頃のあたしゃ・・・」
- 2012.08.15:第九十夜 :「あなたは知らない世界」
サブ・コンテンツ
- 2023.03.26:[Radio] walkin’ to the beat everlasting⑦
- 2023.03.04:[Radio] walkin’ to the beat everlasting⑥
- 2023.02.26:[Radio] walkin’ to the beat everlasting⑤
- 2023.02.25:[Radio] walkin’ to the beat everlasting④
- 2023.02.19:[Radio] walkin’ to the beat everlasting③
第八十四夜:「つっこむ女」
日々ボヤキ、日々ツッコむ女、けい子です。
私は元来ボケ担当のはずなのですが、ここのところ
ツッコミばかりさせられているようでございます。
ある日のできごと。
東京のママンからメールが届きました。
「いとこの麻衣ちゃんの娘のミーちゃんのね、
お遊戯会のドレスの写真送るわね!」
ほほお。どれどれ・・と添付された画像を開きましたら
可愛らしいドレス姿で写る、成長したミーちゃんは何処にもいなく、
写真の中では見知らぬ老婆がピースして笑っておりました。
ミーちゃん成長しすぎ! いや、変わりすぎ! って未来写真かよ!
後で分かりましたが、その写真はたまにヘルパーをしている母が
行っている介護先のおばあちゃんの写真だったとの事。
添付する写真をママンが間違えたのです。
私はとうとうママンは未来まで撮影できるスキルを身につけたか、とか、
いや、これはボケの始まり??とムダな心配をしました・・。
またある日のできごと。
男性スタッフが休憩中、私の噂をしているのを盗み聞きしました。
それは私が芸能人では誰に似ているか?というネタでした。
これは良い機会なので査定材料にしようと思いました。
ある紳士(査定後表現)は言いました。
「夏川結衣とか竹内結子とかに似てるかもね」
おお!いいね!私もあの人たち大好き!給料大幅アーップ!
ある普通男は言いました。「はなまるの岡江さんっぽい」
うん、いい判断だ。人気あるしカワイイしね。いいね!給料アップ!
あるチャラ男は言いました。「え?友近じゃね?笑い方とか」
おい、それ前も言ってたなコノヤロー!給料ダウン!
ある解雇寸前男は言いました。「痩せたマツコじゃん。顔もボヤキ方も」
おい!それデラックスの事かよ!?しかも男じゃないか!解雇ー!
そんな荒れた場になったので、私は突撃してやりました。
みんな「ヤバッ・・・」って顔してましたが、私はすかさず
あんたら誰の事言ってたんだい?と突きつけてやりました。
皆、口を揃え、一斉に渦中の人を大女将にスライドさせました・・・
この度胸ナシがあ!!!
ちなみに私がこれまで似ていると言われて、
一番気分良かったのは今井美樹さんです!
昔の話です、昔の。 ここのツッコミはいらんです。
またまたある日のできごと。
不意に、小さい頃よく読んでいた童話
「不思議な500のぼうし」
の事を思い出し、ネットやウィキペディアで調べてみると・・・
おいおい、すごい話だったんだね・・・
こんな話でした。大分私が意訳してるかもですけど。
ある少年は帽子をかぶっていました。
それはお父さんも、お父さんのお父さんも、そのまたお父さんも
かぶっていた帽子だったそうで。物持ちいい一族だあね。
それをかぶって街に出て行ったら王様に遭遇。
しかし童話って結構簡単に最高権力者に会えるよね・・・
さて王様の前なので帽子を取ろうと思った少年。
しかし帽子をとった頭にはまた帽子が!!何故に!?
もちろん王様激怒!そんなで怒んなよキング・・・
少年の帽子を取ろうとするが、取っても取っても
アタマの上には新たな帽子が出現している。
それから色んな人間が少年の帽子を取ろうと現われる。
少年、涙目だよ・・・
弓の名人が打ち落としてもダメ。意味ないだろー!
最後には断頭台に連れて行かれる少年。逃げてーー!
しかし帽子を取らないと首は落とせないしきたりとの事で
死刑は回避!ヒュー♪
最後は逃げるように高い塔に登っていく少年。
階段に一つずつ帽子を落としながら歩いていく少年。
しかし、次第に落とされた帽子は少しずつ変化を始めていました。
最初は小さくキレイな羽が装飾されたり、それが増えたり、
次には小さな宝石がついていたり、それがどんどん大きくなったり。
追ってきていた王様(追ってきてたかなあ?)に最上階で
詰め寄られる少年。しかし王様は見るのです。
少年のそのアタマに乗せられていた帽子はそれまで見たこともない
それはそれは美しく、荘厳で煌びやかなものでした。
そのこの世のものとも思えない帽子を王様は所望しました。
金はいくらでも出すから!と。おお!王様っぽいセリフだ!
元々、この少年、何にも歯向かっている様子はなく、ただただ帽子が
取れなかっただけの子でした。なんて不運なんだ・・・
だから王様の所望にもすぐに「OK!」ってしました。
少年は頭の上の帽子を王様に渡しました。
するとこれまでどんなにしても取れなかった帽子が取れたのです。
王様は喜び、少年は大金をもらって帰路につきました。
これ、一日のお話です。
さて長々と書きましたが、私が思った事、
コレ、何の教訓になってんのおおおおお!?!?!?
こんな具合で日々ツッコミが絶えない私です。
皆様もそうだと思います。 そうじゃない???
最後に、ママンメールのオチをば。
間違った写真を送ってきた母に、
「お母さん、写真ミーちゃんじゃないよ、もう。写真送ってよ」
と送ったところ、母は「間違って送ってごめんね」とメールをよこし、
そして添付された画像を開くと、
写真はお遊戯会で可愛らしいドレス姿のミーちゃんではなく、
両手を合わせ、必死に謝罪する表情の母の写真でした。
だから、そうじゃないだろママン!!!
わたしのツッコミ能力は母に育成されたようです・・・