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1976年6月23日(水) ハイサイおじさん
文・弥生
デタっ。非社長の無茶ぶりw
・・・というわけで、今回も無茶ぶりをしっかりキャッチして、
「沖縄」がテーマです。
(もはや“通勤”というところはどうでもよくなっている)
(編集部注:今月の「通勤の音楽」は、来たる6月23日に「慰霊の日」を控える沖縄をテーマにしていこうと思い、弥生さんにもそのテーマで執筆してもらいました!)
——–
私にとって、「沖縄」で「音楽」といったら、
「ハイサイおじさん」。
もうね、これに尽きるんですよ。
私の「沖縄音楽の原体験」。
「ビートたけしのオールナイトニッポン」を欠かさずチェックし、
本気で「ハガキ職人⇒放送作家」という出世街道(?)を夢見ていた10代のあの頃。
「ハイサイおじさん」は、そんな番組のエンディング曲でした。
オールナイトニッポン(1部)が終わるのは午前3時。
深夜番組が終わるとき特有の物悲しさと、
眠気マックスの妙なハイテンションの時間に、
あの曲の独特な旋律が絶妙にハマったのを覚えています。
沖縄音楽って、ジャンルでいうなら「トランスミュージック」ですよね~w
・・・・沖縄はその立地からも、戦争という側面からも、
フクザツな歴史を持った特別な場所。
私は、そういった難しい歴史的背景を詳しく知りませんが、
沖縄のあの独特な音楽を聴いていると、「ガムラン」や「フラメンコ」に
通じる、「慟哭」のエネルギーをひしひしと感じます。
でも、沖縄の音楽には「攻撃性」は全然なくて、
むしろそれを飄々と伝えるっていうか。
本当の「悲しみ」を知っている人って、
実は「笑って」いるんだよな~。。。
以前、藤木勇人さんのライブを観に行った時にも
似たようなことを感じたんですが、沖縄って、
言葉(方言)が、もうそのまま「音楽」みたいですよね。
そしてその言葉で語られることは、たいてい暗く、悲しい事実なのに
まるで「面白いコネタ」を語っているようなあっけらかんとした言い回し。
早く沖縄の人たちが、本当の意味で「心から笑える」日が来るといいのにな。
「ハイサイおじさん」、どっちかっつーと、
通勤じゃなくて、真夜中に聞きたい音楽だよな・・・・
とシミジミ思いつつ。
今回はこれにて。
2012.06.04