第31話「キャバ嬢は花粉症?の巻」

caonocafe-title

「ギミギミ、ディジュぐで〜」

「はいはい、テッシュね、どうぞ」

「ウブ、アジガド」チーン

すべて濁音…


そう、先週の山登りもどきから帰ってきた翌日から

カノジョはハナミズがズルズルなのだ

最初は風邪でも引いたかと思ったんだけど、

どうやら、今頃になって“花粉症”が発症したようだ

何故なら、ハナミズたらす以外はいたって元気なもんで…


「ギミギミ、メグズリどっでぐで〜」

はいはい、目薬ね

「ぞれがら、アラがえったからめじ」

はいはい、腹が減ったから飯ね

って!おれは召使いか!

「オイオイ、病人ぢゃないんだからさぁ〜!」

“ちょっと待て”のポーズをとるカノジョ?

何をしだすかと思えば、ノートに何やら書き出し、ボクの顔に突き出す

なになに、【しゃべるのもつらい!これからはかみにかいてしゃべる】

んだそれ?お前はテレビに出てた筆談ホステスか?

「どうでもいいけど、なんだかめんどくさいなぁ」

【だからごはんくわせろ】

「たく、わかったよ、何くいたいの?」

【うーん、そうだなー、なやむよねー】

「いちいち、書かなくていいよウザイ!」

【そうだ、ハレンチトーストがいい♥つくってちょーよ】

はあん?コイツバカか?

フレンチトーストがハレンチになってる…

ま、いいや「はいはい、フレンチトーストね」

【ウム♥】

「わかったから、いちいち書か
achatdoudounepascher なくていいよ、うざいから」

【 m(_ _)m 】

「なんだよ、今度は顔文字か?」

【 (^_-)! 】

「もっとめんどくさいんだけど…」

【 ♪( ´θ`)ノ 】

もうつきあってられん…

しかも、顔文字書くのにいちいち
femme doudoune canada goose 携帯で調べて見ながら書いてる

暇人には付き合ってられない


そんなこんなで、やば!こんな時間だ。

仕事行かなきゃ!

「んじゃ、仕事いってくるから、オダイジニー!」

玄関で靴を履いていると肩を叩かれ振り向くと、

メッセージには【 チュ(^з^)-☆ 】とかいてあった


あの〜、それは顔文字じゃなくてもいいんぢゃないの〜?

2011.04.14