Cao no Cafeトリビュート小説 「天と地の彼方へ」 第7話

110217_cherry_moon_4

連載1の43「ねえ、ナミさん、あんたの亭主ドーして白雪ってあだ名なの?」「本名をもじりにもじっただけよ、ただそれだけなの」「けど本名はシゲルでしょ?」「友達曰く推理小説を読む時の苦みばしった顔が面白いって」「それで白?」「いえ、本来のキャラからして過度なニヒル顔が無駄じゃって」

 HAJIME_NOW_AND_PAST

 hajime_and_me

  連載1の44「よくわからないわ過度にニヒルなのは推理小を読む時だけ?」「あと、哲学の本、縦横計4本のシワ、そもそも雪は白しかないのに白雪は形容詞の無駄、それとも七色の雪があるのかって亭主は主張したの」「そう言えば私の母さんも白雪姫みたいな心だけじゃダメなんだって言っていたわ」笑

 SHIGERU2

 shigeaki_and_me

連載1の45首都高3号三軒茶屋の非常階段付近 「ああ、赤い雪がきれいだねえマリ」「なに!?赤い雪!ああそうだわね、青もきれいねシゲル」「ほほう!青も今頃の雪だったけ?」「5年4組のころ思い出すわあ」

連載1の46「ナミさの亭主ってお給料安いっていうけどピアノにエレクトーも本格的ね」「そう、ここへ来るお友達は皆うらやましがるわ、優雅な暮らしって」「ふ~ん」「それで、無理して友達にビールとかラーメンおごるわけさー、後で亭主の給料知って涙な流すお友達もいるわ、くっ、くっくってね」

(編集部注:鎌田浩宮は30代まで、音楽で喰っていけないかと就職せずドン・キホーテ的ムボーな挑戦をしていた際に、様々な多くの友人知人から酒や飯を奢って貰っていた。そのときの感謝の気持ちから現在、後輩や部下、同僚に過剰に奢り倒す習癖がある)

mother_father 

連載1の47「そろそろ帰って来る頃ね、二人」「あっ、ナミさん、青い雪が積もってるわ」「なに!青い雪?それは信号機の光だよ、黄色になったり赤になったりするのさ、夜になると光もけっこううるさいの、あたしゃカラーは嫌いさ、だから写真はいつも白黒にしてるのさ、プロに頼んでね」「ほほおー」

 owari

連載1の48 「シゲルお帰りなさい」心でつぶやく浪。シゲルは清志郎の物真似で右手を上げ「はい、ただいま」と言った。眉間のシワはなかった。完 エンディグ大河ドラマ「天地人」「篤姫」エレクトーン演奏 http://www.youtube.com/watch?v=skubuIbCHeI

2011.04.13