第28話「キャバ嬢、山ガールになる?の巻〜前編〜」

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「オカ〜お、コエ〜♪ イコ〜およ〜♪ るるるる〜るるる〜る♪ オエ、気持ちワル〜」

朝5時

変な歌をうたいながら、また酔っぱらって帰ってきた

何やら玄関口でゴソゴソやってる…

また、なんか買ってきたみたいだ

「オカ〜お、コエ〜♪ イコ〜およ〜♪」

「ちょっとちょっと!そこの酔っぱらいさん!朝からウルサイぞ!!!」

「そおなのだ〜!時代はやまがーるなのだ〜!」

「オカ〜お、コエ〜♪ イコ〜およ〜♪」

歌ながらリビングにドカドカと入ってくるカノジョ

土足?とおもいきや、

登山靴を履いてリビングの鏡の前でポーズをとっている

「ちょっと、アンタ朝から何やってんの?土足、しかもそれ登山靴でしょ?」

「おー、そこのお客さん、お目が高い!わかるかね?時代はいま“やまがーる”なんだよ」

「キミ、わかったなら水くれ、ウェ」

ったく、しょーがねーヤツだ

「いいから靴ぬぎなよ、下の人に迷惑だよ」

「そうそう、来週は山デビューするから、よろしく」

はあ?

「なんだよ、よろしくって?」

「やまつれてけ」

「山〜?」

「えべれすととかじゃなくて、そこらのやまでいいよ」

んだそれ?そこらのやまって

「富士山とかか?」

「とーいからヤダ、そだ!高尾でいい!おーいたかおさ〜ん!ナンチッテ」

バッカぢゃね…

「ホラ、水。とりあえず靴脱いでねてくんないかな?」

あと、2時間くらい寝たいんだよコッチは

「オカ〜お、コエ〜♪ イコ〜およ〜♪ るるるる〜るるる〜る♪」

歌うたいながらようやく靴を脱ぎ始めた

やれやれ、またどこぞで感化されたんだろうけど

何が山ガールだよ、山を甘く見てるなコイツ!

って、ボクも山登りなんて、小学校以来だな

最近確かに流行ってるみたいだし、

ちょっと便乗していってみようかな?

てことで、次週に続く

2011.03.24