第26話「キャバ嬢の結婚パーティーへ行くの巻 〜後編〜」

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ということで、

なんだか派手な集団の一員として、渋谷なう?

端から見たら“なんだコイツらちゃらけてんな!”と思われてるんだろうな

渋谷の人ごみにまぎれて、バックレちゃおうかな…

少し遅れて歩いていると

「なにバックレようとしてんの!はやく歩け!」

アゲハのヤツ見抜いてる…

ある意味、そこらへんはキャバ嬢だ

あなどれない

仕方なく知能指数が明らかに低そうな集団の輪に戻る

ボクがつまらなそうにしていることに

ようやく気付いたカノジョが近寄ってきて腕を絡ませてきた

そして、小声で「バックレよっか?」

「え?」

シーっと、小悪魔顔で

「よくあるぢゃん!花嫁を元カレが連れ出しちゃうヤツ、アレやろぉ!」

は?

なんとなく、いいたいことは解るけど、

ぜんぜんシチュエーションちがうぢゃんね

「バカ、何いっちゃってんの?アゲハ怒るよ!」

「いいのいいの、夫婦喧嘩は犬も喰わないっていうじゃない!」

また、意味違ってるし

次の瞬間、ボクの手を握り、集団の真ん中を走り出す

「アゲハ!幸せにね〜アタシも幸せになるから!バーイ!」

10m、そして20m、30m…and more!!

人ごみに紛れアゲハと集団の姿が見えなくなった。

おいおい、いいのか?

息切れしたカノジョはようやく立ち止まり

大きく深呼吸をしてボクを振り返る

そしてハァハァいいながらひと言

「ワタシも!」

「エ?」

「だからワタシも!」

ん?これって…

「ということだよ、アケチクン」

そういい残し、くるっとカノジョは踵を返し

また走り出した

「ちょっと、待ってよ」

カノジョは走りながら、一目を気にせず大声で叫んだ

「夕日に向かってダーッシュ!」

ははは、まあいいや

ボクも照れ笑いしながら、カノジョを追って走り出す

夕日はすっかり沈んでるけどね…

ボクとカノジョのトーキョーライフのストーリーは

これで終わり、でもこれははじまり

あっ、クリスに帰ったらエサやって散歩連れてかなきゃ!

See you soon×××

2011.03.10