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弐千拾七年新年乃御挨拶以候
新年にテレビで「ババ抜き選手権」をやるそうで。
新聞のテレビ欄を観ていたら、48歳寅年旧年男・まだらボケのおっさんの脳裏に、珍しく幼少の思い出が甦ってきた。
40年以上前のお正月。
僕ら子供が、いくら夜更かしをしても怒られないお正月。
家族4人で、ババ抜きをした。
七並べも、神経衰弱もやった。
普段は仲の悪い父と母も、正月は違った。
僕と弟は、いつでもどこでも仲が良かった。
もちろん、賭けトランプだった。
賭けなきゃ、面白くもなんともない。
勝った人へ、負けた人が、飴とかチョコとか、そんなものを1粒あげたんじゃないかな。
小学校に入って少し経つと、父がブラックジャックやポーカーを教えてくれた。
こんなに面白いトランプがまだまだあるのか!
トランプの奥深さに、小学生は頭をクラクラさせた。
飴やチョコを行き来させ、数少ない平和な日々の正月。
正月が終われば、また父と母は喧嘩をする。
まだ20代の父は、仕事もしなかった。
夜になると、生活費を稼ぐべく母が水商売のアルバイトへ行ってしまう。
当時の既婚女性の働ける場所と言えば、そんな所しかなかった。
父は母が仕事へ行くと、外へ呑みに出て行ってしまう。
幼い僕と弟は、寂しくて不安で心細くて、泣いてばかりいた。
父と母が深夜に帰ってくると、よく夫婦喧嘩をした。
父が母を殴り、母はよく泣いて実家の祖父に電話しようとする、それを見てまた父が怒り殴り、または母泣いた。
その後、父と母は別居をしてはよりを戻し、離婚をしては復縁し、僕が大学を中退した前後で2度目の離婚をし、かなり年上の老婆の愛人を作り、脳梗塞になり、若年性アルツハイマーになり、面倒臭がりリハビリもせず、どんどんボケていき、植物人間状態になり、2008年に死んだ。
64歳だった。
それでも、お正月に4人でトランプをした思い出は、きらきらと輝いている。
血の繋がる家族が仲の良かった、数えるほどの日々。
家族でこれだけ難しいのだから、社会はもっと面倒くさくて難しい。
辺野古に高江に沖縄に基地もなく、原発は再稼働せず、自衛隊員が海外で殺されることのない社会。
僕は、諦めない。
諦めの悪い性格は、家族トランプで培ったんだぜ。
でも、駆け引きのずる賢さは、もう少し父にトランプを教わっておけばよかったか?
今年も、よろしく。
今年こそ、よろしく。
2017年1月1日
エプスタインズ非代表取締役社長・鎌田浩宮
追伸
毎年0時に新年を迎えると、テレビ東京のお笑い番組を、徹夜で観るのを楽しみにしていた。
今田耕司・東野幸治・千原ジュニアをメインとした「やりすぎコージー」のメンバーをメインに、芸人が数十組登場しあの手この手で笑わせまくる生放送の特番。
(ただし数年前から、千原ジュニア・小藪千豊・フットボールアワーの「ざっくりハイタッチ」のメンバーが中心となった)
なぜ今年はやらないのよ!
もう、2017年はしょっぱなからふて寝だったぞ。
テレ東、猛省せよ!