第二十七夜：「マッサージ犬」

先日、鉄郎が犬に咬まれました・・・。
呼ばれた病院で飼い主と、そして横で笑ってる鉄郎に会いました。ホッ・・・。
可哀想に、鉄郎の腕には牙で少しあいた穴っぽこが・・・。
聞けば友達の所で飼われている犬だったそうです。
友達数人で犬と仲良く遊んでいて、全然慣れていたのに、
鉄郎が帰るとなったら、犬クンは帰って欲しくないからなのか、
突然後ろから腕に噛み付いてきたんだと。
気に入られたんだね・・・　鉄郎・・・　咬まれるほどに・・・。
友達のご両親はしきりに謝っていました・・・。
　
ん？　でも待てよ？
帰って欲しくないだけでそんな強く咬むか？
普通、あまがみだろ？？
と気になって次の日、鉄郎とその犬のところに行きました。
　
バケモノみたいな巨大犬でした・・・。
　
そういえば私も小さい頃、犬に咬まれた記憶があります。
あの時は左足におもいっきし咬みつかれたと思います。
モゲはしませんでしたが、結構酷く咬まれたように覚えています。
何故咬まれたかって？
それはその犬に私が思いっきりイタズラしたからです・・・・・。
　
　
　
気持ちを切り替え、昨日は久しぶりにマッサージに行ってきました。
私の唯一のオアシス！　復活の儀式！　天国への階段二段とび！
その店にはchicaチャンという、チワワのようなキュートな顔をした
女の子がいます。　彼女にマッサージしてもらうのが私のお気に入り！
　
皆さんはお店でマッサージをされた事ありますか？
あれも本当に凄い技術、技術者だなあといつも感心します。
本当に人によって全然違う。　気持ちよさも痛みもその後の楽さも。
昔はマッサージは痛ければ痛いほど効くんだと思い込んでいました。
でも強く痛みというか刺激を与え過ぎると、マッサージ直後はいいですが、
後で余計に筋肉が固まってしまうそうです。　いわゆる悪化するそうです。
　
chicaチャンは、さほど力が強いタイプではありません。
しっとりソフト、でもこっちが重く感じている箇所には
何故かすぐに気付き、鋭く切れ込む！！！　揉み上げる！！！
多分、優しいうどんを打てる子だと私は勝手に思っています。
　
そんな毎回美味しいうどん状態の私に、chicaチャンはいつも優しく
語り掛けてくれます。
凝っている箇所は、手で触れていると分かるのだそうです。
冷えていたり、自分の手がピリってするんだそうです。　すごい！
chicaチャンのキーの高いファニーボイスと、柔らかい手での揉みこみ、
その天国の振る舞いのせいで、会話がまともに成立する事はなく、
私はいつも眠りに落ちてしまいます。
いつもごめんなさいchicaチャン・・・。
　
　
という事で久々にお店を尋ねたのですが・・・。
chicaチャンいませんでした・・・。
なんでもインフルエンザになったとか・・・。
chicaチャンいないならどうしようかと思いましたが、
それでもコリコリに凝っていたので、まあいいかとお願いしました。
数ヶ月の新人さんという方が代わりとしてやって来ました。
　
バケモノみたいな巨大犬でした・・・。
その後は想像通りです。
　
イヤアアアアアアアアアアアアア！！！
イタタタタタアアアアアアアアア！！！
ヤメテエエエエエエエエエエエエ！！！
　
私はそんなにコシが強くない麺の方が好きなんだってええ！
ソフトなユルユルうどんでいいんだってえ！！！
そして巨漢の新人さんは足の辺りを揉み、両足を引っ張りながら、
chicaチャンにも以前に言われた事を言ってきました。
　
「けい子さん、足の長さが右と左で違いますね」
「どれくらい？」
「えっと、結構・・」
　
巨漢チャンへのツッコミは置いておいて、
何故そんなに左右の長さが違うのか？
　
ハッ！？
もしかしたら私、あの時、足を少し食いちぎられてた！？
　
そんな事を冗談ぽく考えていたのも束の間、
次の激痛がやってきたのでした・・・・・。
　
　
キャアアアアアアアアア！！！　解雇っ！　キミ、解雇っ！！！