終わりの始まりか

 

ママ友と、
選挙の
お喋り。

 

日本の人口は、1億2704万人なんですって。
その中で、選挙権のある人は、1億660万人なんですって。
で、実際に選挙へ行って投票した人は、54.70%なんですって。
つまり、5831万人は投票したんですけれど、45.30%の4829万人は投票してないんですね。

新聞を読むと、就職活動をしていて選挙へ行けなかったとか、面倒になって行くのをやめたとか、誰に入れていいか分からないので行かなかったとか、いろんな人がいるようでした。

僕の親友が、ママ友と選挙の話をしたんですって。
僕なんか、それだけでも偉いなあと思ったんです。
ママ友が集まって政治の話ができるなんて、偉くないですか?
僕なんか、バンドの仲間とでさえ、政治の話はしづらい時があります。

で、誰に投票した?って話になって、
「うちの旦那はスポーツが好きだから、元スポーツ選手に入れた」
「うちの旦那は自分の名前と同じ立候補者がいたので、その人にした」
みたいな話だったんですって。
旦那さんは、景気回復も、保育園増やせも、日本死ねも、憲法改正も、関係なく投票したんですね。
ちなみに、ママ友の1人は、ボートマッチなどで自分の感覚にあう候補者を探して、野党に投票したんですって。
すごいなあ。
僕なんか、ボートマッチさえ、知らなかったです。

でも、投票するだけでも偉いなあ、と思ったんです。
僕が子供の頃は日本も平和で安全で景気も良くて、誰に投票してもそれが約束されていたから、情けない事ですが、僕の両親なんて昔は選挙には行かなかったです。

 

投票へ
行かない
人を。

 

ただ、僕は投票へ行かなかった人を非難する気は、ないんですね。
僕の弟が、言ったんです。
「政治に詳しい兄が羨ましい。僕はこの国の政治のことを全く分かっていない。新聞も取ってないし、テレビのニュースも見ない。朝は4時に起きて夜まで仕事。報道ステーションの前に寝てしまう。辺野古がどこにあるかも分からない。桝添も昔テレビで観た感じは、すごく優しそうな人でいいなと思ってた。でも、とんでもない人だった。僕はそんな眼力しかないから、誰に投票したらいいか分からない。僕のような無知な人は、投票しちゃいけないと思う」

うちの弟だからきつめに書きますが、こんなの、駄目です。
妻と2人の子供に、よく顔向けできるなと思います。
うちのパパは国民の義務である選挙に行かないで昼寝してるだなんて、とっても恥ずかしい事です。
ニュースを見る暇はないと言いつつ、週に何度かは居酒屋へ呑みに行く時間もあるんだし。
僕は弟に、今度の選挙で自公が勝つと、自分の子供がテロや戦地で殺される可能性が高くなるから行った方がいい、と助言しました。
三宅洋平くんの選挙フェスのyoutubeも紹介しましたが、見なかったそうです。

ただ、先にも書いた通り、選挙へ行かなかった人は、4829万人もいるんです。
それだけの多くの人々が、今の政府に危機感を持っていないし、政治に関心もなく期待もしていないと思われます。
または、新聞を購読する経済的余裕もなかったり、テレビもない、またはテレビを観る時間もなく働いている非正規雇用の人もいるでしょう。
僕はまず、自分の弟も説得できないようじゃ、しょうがないです。
それこそ、ダサいです。
身近なところから、終わりの始まりを食い止めるようにしていかなくっちゃなあ、と思います。
エプスタインズにも、難しい事ばかりを書くんじゃなく、自分と同じ名前だからその人に投票した、という人にも届く言葉で書かないと駄目だなあと思います。

 

三宅洋平くん

ひげを
剃ったら。

 

人によっては、立候補者なんて、桝添みたいな奴ばかりなんじゃないかと見えるでしょうね。
じゃあ、三宅洋平くんのような、スーツなんか着ないで、ひげ面でロン毛ならいいんでしょうか?
洋平くんに投票してくれと頼んだら、僕の親は言いました。
「三宅君っていうのはとってもいい事を公約に挙げているけれど、この髪型はなんだろう?今の若い人で流行ってる髪型なの?本当にこの人に投票したら当選するの?」
僕の親は、僕を信頼してくれています。
僕が言う人だから、きっと素晴らしい立候補者なんだろう、でも見た目がこんな人へ投票する人はそんなにはいないだろう、この人に入れてもどうせ落選しちゃうんなら、入れたくないなあ、という意味なんです。

洋平くんがどんなポリシーを持っているか知りませんが、山本太郎のように髪を短くしてひげを剃ったら、もっと票は伸びたかも知れないんです。
泡沫候補に見られないよう、年輩の人にも好感を持たれるようにしよう、その辺のずる賢さがないと、もっとずる賢い自民・公明には勝てません。
仲間同士で内輪もめをするのは、政府の思う壺ですから、これ以上彼を批判はしませんが。

ただ、福島県も沖縄県も、投票率は低調だったにもかかわらず、自民党の立候補者を破る事ができました。
福島県は原発で、沖縄県は元米兵により、死者が出ています。
そこまでひどい事にならないと、多くの都道府県は目を覚まさないんです。
でも同じ日に、鹿児島県知事選で、反原発派の人が当選しました。
今度の都知事選でも、いい事、起こるかも知れません。
終わりの始まりにならないよう、前を向くしかないのでしょう。

エプスタインズ非代表取締役社長 鎌田浩宮


2016.07.16