坂本龍一さん

写真/文・鎌田浩宮

ずっと、茫然としています。
大切な恩師や、友人や、家族がそうなったら、茫然とするでしょう。
その人の気持ちを考えたら、安易に言葉をかけられない。

なので、7月10日の、ご本人による公表があった後も、
声を発せられないでいました。
特にこの度は、J-WAVEの「RADIO SAKAMOTO」で、
僕らの映画を褒めていただいた直後でした。
(その詳細は、こちらに記してあります)
あのラジオの録音の時は、ひょっとしたらある程度、
ご自身の病状をご存じだったのか?
などと考えると、胸が締め付けられる思いで、一杯になります。

大好きなキヨシローががんを公表した時、
あの前しか向いていないメッセージも併せて、
「キヨシローに越えられない壁なんかありゃあしない」
と、完全復活しか信じていませんでした。

坂本さんも、これまでありとあらゆる壁を乗り越えて、
音楽活動、森林保護活動、脱原発、非戦、震災復興、等々
数えきれないほどの事柄を成し遂げてきました。
今回坂本さんは、病状のステージを公表していません。
そのことが正直に書くと、不安でなりません。
しかし、ファンは、信じるしかありません。
坂本さんの、完全復活を。
そして僕個人で言えば、坂本さんに推していただいたこの映画の上映を、
絶対に成功してみせねばなりません。
坂本さんの分も、環境保護を、脱原発を、非戦を、震災復興を、
諸々を僕らの力で推し進めていこうじゃありませんか。

僕が高校生の時、同じ高校の出身である坂本さんに、
文化祭で教育に関してのシンポジウムを行うので、
お越しいただけないかとお願いをしたことがあります。
その時坂本さんは、学校へではなく、僕個人宛てに、
絵葉書を郵送して下さいました。
とても可愛らしい絵葉書の表には、直筆で行けないことの詫びと、
教育についてのお考えなどが書かれていました。
ご多忙なのになんと親切な方なんだろう、その時感じました。

そういう優しい人に対して、ああいうことを書くかなあ、
ファッキンスポニチ!
もう金輪際、読んでやらねえぞ。

今回のご病気で、1番辛いのは、ご本人です。
教授!
坂本龍一さんが治癒され、再び僕らの前に現れて下さることを、
願い続けていきます。


エプスタインズでは、坂本龍一さんへのお便りを募集します。
info☆epstein-s.net (☆を@に変えて下さい)もしくは
http://epstein-s.net/archives/category/contact
までお送り下さい。
匿名希望及びペンネームでのご投稿でも結構です。
その際はその旨をご記載下さいね。
なるべく全ての投稿をエプスタインズに掲載させていただき、
RADIO SAKAMOTOのツイッターへ
記事の概要を届けようと予定しています。

なお、坂本さんの僕らの創った映画へのコメント
に関しての記事はこちらです。
http://epstein-s.net/archives/18823

2014.07.11