第104話 第3章「酒と煙草に浸る夜明け」の巻

アタタタタ…

アタマいて…

 

結局、ビール一杯からはじまり

誰もいない夜中に独り

ロンサカ一本空けちまった

 

灰皿には見るだけで不健康極まりない煙草の吸い殻

 

気がついたら店のカウンターにうなだれて寝ていた

 

水を1リットルくらい一気に飲んだけれども

気持ち悪さはそう簡単にはなおらない

「あー、気持ちワリ」

誰にいう訳でもなく自分にそういった

 

明け方4時

シャワーを浴びて

二階のベッドに横たわった

 

アタマの血管という血管がボワンボワンと躍動している

久しぶりの二日酔い

久しぶりの煙草もこの具合の悪さに輪をかける

 

「今日は店休みます」

誰にいう訳でもなく自分にそういった

 

寝直そうと

布団にくるまり目をつぶってはみたものの

相変わらずアタマがボワンボワンして寝れない

かといって起き上がるのも怠い

 

「意味のない二日酔いだな、バカだな…」

誰にいう訳でもなく自分にまたそういった

 

悔しいけどアイツに会いたい

会って抱きしめてキスをして、

それから、やっぱりSEXをしたい

 

あ~、後悔

酒なんて飲まなきゃ良かった

 

そんなこんなで、寝返りを30回繰り返していたら

意識が朦朧としてきた

 

今は現実か?夢の中か?

よくわからなくなってきた

 

薄目を開けると

外は少し明るくなってきたような…

 

まあ、いいや

今日は臨時休業というか、休養だ

2012.11.08