第103話 第3章「心のマスターベーション」の巻

順応性というか、適応力というか

 

まあ、単純に言えば慣れというのだろう

 

 

 

なんともすっかり、

 

そして、それなりにボクとクリスは生活をしている

 

そう、何事もなかったように

 

カノジョは最初からここにはいなかったかの如く…

 

 

 

まあそれはいいとして

 

 

 

ここでの穏やかな生活にもなんだか飽きてきたな

 

ヤツがいなくなったからかもしれないけどね

 

2~3日旅にでも出るかな?

 

といっても、

 

田舎というか、観光地に行ってもなぁ

 

なんせここ自体がちょっとした田舎であり

 

れっきとした観光地だしな

 

 

 

トーキョーにでも行くか?

 

 

 

なんだか、クラブって年でもないけど

 

パーっといきたいもんだ

 

まあ、せいぜい居酒屋、バーのハシゴでもいいんだけどさ

 

 

 

ひと晩中飲んで、煙草1箱くらい吸って、

 

二日酔いと煙草の吸いすぎで気持ち悪くなる

 

ああ、なんて不健康なんだろう?

 

 

 

具合悪くなって後悔するのに

 

なんで、また酒飲んで煙草吸うのかね

 

学習能力ねーよなぁ…

 

 

 

トーキョーか、たまにはいいかな

 

 

 

なんかさ、バーのカウンターのとなりに座った

 

オンナひとり客に話しかけられてさ

 

そのまま意気投合しちゃって

 

 

 

んで、なるようになっちゃったりしてさ…

 

 

 

ン?なんだか不純な妄想?

 

 

 

そりゃそうだよな、まだオレ若いんだもん

 

それに、ヤツは側にはいないんだもん

 

 

 

うーん、なんだかモヤモヤしてきた

 

都会の闇に包まれて、

 

忘れかけていた“ときめき”ってヤツを味わいたい

 

 

 

心穏やかないい人ではなく

 

ちょっと荒んだ心でオンナでもナンパしたい

 

 

 

なんだか、そんな気分だ

 

2012.11.01