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2009年5月2日(土) ぼくの好きな先生
文・弥生
エプスタインズの非社長から、
「通勤の音楽」というテーマで再度原稿依頼があったものの、
既に「通勤」に関して、私のネタは完全燃焼してしまっているため、
テーマは勝手に超~広めで「音楽」に。
そして「キヨシロー推しで」という非社長のさらなる無理難題に
ガチ勝負で、私の中にほとんどない「キヨシローネタ」を
絞り出してみたいと思います。
キヨシローの命日が5月2日。
あれから3年もの月日が立つんですねえ~。。。
私の中にある数少ないキヨシロー(というかRC)の
思い出と言えば、年上の従弟の兄貴からコピーさせて
もらったカセットの中に入っていた、「ぼくの好きな先生」。
あの当時(80年代)のカセットにありがちな、
アルバムの完コピとかではなく、
ラジオやら友達のレコードやら音源がバラバラなやつ。
聴きながら誤って「録音」ボタンを押してしまったが故に、
途中に無音時間がある・・・的なヒドイテープではありましたが、
「ぼくの好きな先生」だけは、わりとクリアな音で、
しかも私の心にガッツリはまる曲だ~ と思ったのを覚えています。
と、いうよりも。
まさに、この歌のモデルなんじゃないかという先生が、
小学校にいたからなんだろうなー。
私には2つ下の弟がいるんですが、
彼には障害がありまして、ちょっと“普通じゃない”人生を送っています。
彼の見る景色、彼の聴く音は人とは違うようで、
彼が幼い頃描く絵には、決まって「赤い空」に「緑の太陽」が輝いていました。
その絵はある意味では非常に奇異で、学校の先生には
「空はこんな色ではないでしょう?」と、よくたしなめられていました。
そして。
4年生から彼の担当になった図工の先生。
この先生は、まさに「ぼくの好きな先生」を具現化したような人で、
授業中に船を漕いだり、ひどい服装で学校に来たりすることも日常で、
子供の目から見ても、「社会になじんでないなー感」がはっきり分かりました。
でも、一部の子供には不思議と人気があったんですよね。
その先生が担当になってから、弟の絵はまったく叱られなくなりました。
(たぶん)40代のとても言葉数の少ない先生で、
子供の絵を見ても誉めるでもなく、指導するでもなく、
「君にはこう見えたんだろ?」
「だったらいいんだよ。これで」
そんなふうに、子供を子供扱いせずに接する先生でした。
見る人から見れば、「職務放棄」ととらえられるかもしんないけど、
・・・・私は、好きだったんよなー。
あの先生、今どこにいるんだろう・・・。
あの先生も、RCの「ぼくの好きな先生」を聴いていたんだろうか・・・?
そんなことを考えた、
キヨシローの命日。5月2日。
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