第82話　第2章「たまには朝定食な気分」の巻

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「うーん、朝陽が目にしみる。いい天気だな」

 

陽が昇るのが早くなったな、さて起きるか

カノジョはハダカでブランケットにくるまりまだ寝ている

 

そういや、久しぶりにコイツと寝たな

 

まだ5時半、後30分だけベットでゴロゴロするかな…

 

カノジョの寝顔を見ていたら

なんだか、またセックスしたくなった

でも、あまりに気持ち良さそうな寝顔してるから

起こしちゃかわいそうだな

 

いいや、やっぱ起きよう

 

そっとベッドから抜け出す

それに気付いたクリスも目を醒しボクに近づいてきた

 

「散歩いって飯でも喰うか、な、クリス」

 

コイツもカノジョに気を使ってか、ワンとはいわずに舌を出して頷いた

 

クリスを連れて定番コースで散歩をする

 

「あー、マジで気持ちいいな」

 

伸びをしながら、

おもいっきり海から流れる塩味のきいた空気を吸い込む

 

なんだか、平穏な毎日だな

トーキョーの生活ってなんだったんだろう？

これがここではなく、石垣島とかだったらどんな生活になるんだろう？

ちょっと前のトーキョーの暮らしでは想像もつかなかったけど

今は、なんとなく想像がつく

 

トーキョーか、

今にして思えば、なんとも疲れる街だな

昨日のリタイアしたあの方じゃないけど、

コッチの暮らしの方が断然いいな

なのに、なんでアイツはまたトーキョーでキャバやってるんだろ？

そもそも移り住んだのはアイツの方なのにへんなヤツだ、

相変わらずナニ考えて生きてるんだかわからないよ

 

あー、お腹がすいたな

なんだか、松屋の朝定食喰いたくなってきた

そうだ、クリスには悪いけど、ちょっと喰いに行くかな

 

オマエとアイツの分もテイクアウトしてやるよ、牛丼

朝定食は松屋、牛丼は吉野家。ちゃんと使い分けるからさ

だから許せ、な、クリス！

 

 

2012.05.31

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