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浪日記⑱ 撮影・庫田久露武/文・鎌田浩宮
先週の平日、午後。
ピンポーン。
寝不足だもんで仮眠をとっていた僕ぁ、
宅配便かしらんと思い、
返事をしたら。
眠気、吹っ飛ぶ。
友美ちゃんだ。
ごめんなさい、浪日記を読んだら心配で仕方なくなって、でも電話番号も知らないから、突然来ちゃってごめんなさい、玄関で失礼するから、
浪は赤ん坊の頃から人間が大好きで
よくじゃれていたんだけど、
最近は来客もつらくなっていて、
でも、浪、いいよね、うちに上がってもらって。
住所も知らないのに、来てくれたんだよ。
ジョン・レノンの住まいはダゴタ・ハウスと
皆が知っているのと比較するのもおこがましいけど
僕の住まいは映画のタイトルにもなっているように
ほぼ100%公言してるようなもの。
それで、
ひょっとしたらモナークはフィクションかも知れないけど、と
仕事の合間を抜けて、
ヤマを張って、来てくれた。
重たかったろうに、
健康にいい特別な水を
浪のために持ってきてくれた。
何よりも、
僕にとって人間の息子と同じなのよんという気持ちを
共有してくれているのがとても嬉しくて。
友美ちゃん、
410号室から全く知らない人が出てきたら、どうする気だったの?
なんて聞くのは、
その勇気に対して、
野暮の骨頂。
本当に、ありがとうね。
浪と僕は、
真に幸せ者です。
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