第51話「カノジョのハンモックの巻」

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「ねもい・・・。秋だなぁ〜」
おい、それをいうなら“春眠暁を覚えず”だろ?
まあ、いいや、コイツにそんな事を唱えたところでどうでもいい
「あーねむい、昼寝をしよう…」
おい、今起きたばかりだろ…
日曜日の午前11時
しかしよく寝れるな?
確か昨日は眠いとかいって12時前に寝てたから
既に半日近く寝てる…
「あーーーーーーー!」
突如、叫びだすカノジョ
「なんだよ、びっくりすんな〜、どしたん?」
「ハンモックで寝たい!」
「はぁい〜?」
また、ナニ唐突にいってんだコイツ?
「キミキミ、ハンモックを用意してくれたまえ、カネに糸目はつけんよ♡」
なにこいつ…
「夢で見たのさ、木陰のハンモックでアタシが寝てる夢を!夢の中のワタシは気持ち良さそうだった♡まるで夢心地♡」
・・・。 夢心地って、夢だろ、それ…
「だいたい、こんなマンションでハンモックもないだろう?庭付き一軒家ならまだしも!」
「いや、あたしゃハンモックがいい、ベッドをすててここにつける」
言い出したらきかないのはいつものこと、仕方なくパソコンで調べてみる
すると、ふーん、結構あるもんだな
「あ、結構部屋でも吊るせるよ」
「だーかーらーいっておろうが!早く買って!」
へえ、14,800円ってお手頃なんだな
まあ、いいや。ウルセーから買っておくか
ネット通販で申し込んだ
それから3日後
仕事が終わり、家に帰ってみると
唖然…
一緒に寝ていたダブルベッドがなくなって
その代わりにハンモッグが吊るされていた
お、おい、なんだこれ?
今朝まであったベッドはどうした?
ていうか、今日からどこで寝るんだよ?
言葉を失う
カノジョはキャバのお仕事中
連絡したってどうせ返事は返ってこないし
連絡したところでなにが解決する訳でもない
あきらめ半分で、器用に吊るされたハンモッグの上に寝てみる
「あ、以外といいなこれ!」
ハンモックの上でちょっと本でも読んでみるか?
なんだか、ボクの方が浮かれてんじゃないか?
とまあ、ビールと読みかけの本を準備して
ゆらゆらしながらハンモッグで横になる
朝5時定時
酔っぱらいが帰ってきた
「くぉーーーーーーらぅあーーーーー!アタシのハンモックだぞーーーーーー!」
つい、ハンモックで寝てしまった
「あー、お帰り、寝ちゃったよ、ていうか、ベッドどうしたんだよ」
「ンーーーー、あげた」
「・・・。」ダメだコイツ酔っぱらってる…
「どけー、そこでねるーーーーーー、うん?キミはどこでねる?」
「こっちがきいてんだよ、ばーか!」
「よし、じゃあ特別にいっしょにねかしてやる、こい!」
「2人はムリだろ?」
「いいからこい!」
「はいはい」
強引に2人でハンモックの上に
くくりつけていた柱がミシミシと少し音を立てるも
なんとか持ちこたえているようだ
「へへへ、ねれんじゃん♡」
そういってボクに抱きついてきたと思った瞬間
いびきをかき始める始末
まあ、悪い気分じゃないけどさ
しかし、どうでもいいけど
酒と化粧の臭いとハンモックの揺れで酔いそうだ
いびきウルセーし
ソファで寝ているクリスをどかし、
ボクはソファでもうひと眠りすることにした
ていうか、一日くらいはいいけど
明日からマジでどこで寝るんだ?

「ねもい・・・。秋だなぁ~」

おい、それをいうなら“春眠暁を覚えず”だろ?

まあ、いいや、コイツにそんな事を唱えたところでどうでもいい

「あーねむい、昼寝をしよう…」

おい、今起きたばかりだろ…

日曜日の午前11時

しかしよく寝れるな?

確か昨日は眠いとかいって12時前に寝てたから

既に半日近く寝てる…

「あーーーーーーー!」

突如、叫びだすカノジョ

「なんだよ、びっくりすんな~、どしたん?」

「ハンモックで寝たい!」

「はぁい~?」

また、ナニ唐突にいってんだコイツ?

「キミキミ、ハンモックを用意してくれたまえ、カネに糸目はつけんよ♡」

なにこいつ…

「夢で見たのさ、木陰のハンモックでアタシが寝てる夢を!夢の中のワタシは気持ち良さそうだった♡まるで夢心地♡」

・・・。 夢心地って、夢だろ、それ…

「だいたい、こんなマンションでハンモックもないだろう?庭付き一軒家ならまだしも!」

「いや、あたしゃハンモックがいい、ベッドをすててここにつける」

言い出したらきかないのはいつものこと、仕方なくパソコンで調べてみる

すると、ふーん、結構あるもんだな

「あ、結構部屋でも吊るせるよ」

「だーかーらーいっておろうが!早く買って!」

へえ、14,800円ってお手頃なんだな

まあ、いいや。ウルセーから買っておくか

ネット通販で申し込んだ

それから3日後

仕事が終わり、家に帰ってみると

唖然…

一緒に寝ていたダブルベッドがなくなって

その代わりにハンモッグが吊るされていた

お、おい、なんだこれ?

今朝まであったベッドはどうした?

ていうか、今日からどこで寝るんだよ?

言葉を失う

カノジョはキャバのお仕事中

連絡したってどうせ返事は返ってこないし

連絡したところでなにが解決する訳でもない

あきらめ半分で、器用に吊るされたハンモッグの上に寝てみる

「あ、以外といいなこれ!」

ハンモックの上でちょっと本でも読んでみるか?

なんだか、ボクの方が浮かれてんじゃないか?

とまあ、ビールと読みかけの本を準備して

ゆらゆらしながらハンモッグで横になる

朝5時定時

酔っぱらいが帰ってきた

「くぉーーーーーーらぅあーーーーー!アタシのハンモックだぞーーーーーー!」

つい、ハンモックで寝てしまった

「あー、お帰り、寝ちゃったよ、ていうか、ベッドどうしたんだよ」

「ンーーーー、あげた」

「・・・。」ダメだコイツ酔っぱらってる…

「どけー、そこでねるーーーーーー、うん?キミはどこでねる?」

「こっちがきいてんだよ、ばーか!」

「よし、じゃあ特別にいっしょにねかしてやる、こい!」

「2人はムリだろ?」

「いいからこい!」

「はいはい」

強引に2人でハンモックの上に

くくりつけていた柱がミシミシと少し音を立てるも

なんとか持ちこたえているようだ

「へへへ、ねれんじゃん♡」

そういってボクに抱きついてきたと思った瞬間

いびきをかき始める始末

まあ、悪い気分じゃないけどさ

しかし、どうでもいいけど

酒と化粧の臭いとハンモックの揺れで酔いそうだ

いびきウルセーし

ソファで寝ているクリスをどかし、

ボクはソファでもうひと眠りすることにした

ていうか、一日くらいはいいけど

明日からマジでどこで寝るんだ?

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2011.09.22