第五十二夜:「おかえりなさいませ、ご主人様」

diary_okaeri

こんばんわ。
先週から随分過しやすくなりましたね。
皆様は体調など崩されておりませんか?
さて今日は久々の、霊感少女みずほちゃんネタです。
今回はおかしな事をさらりと書きます。ご了承下さい。
16日のお話です。
 
よくお盆というのはご先祖様などが戻ってみえるといいますが、
みずほちゃんの話では色々と顔を出す時期なのだという事です。
今年のお盆、みずほちゃんはよくシフトに入っていたのですが、
仕事が終わり、疲れて夜中に一人暮らしの部屋に帰った際、
部屋が少しゴチャゴチャしていたのを見つけたそうです。
そして電気をつけたみずほちゃんが見たのは一匹のネコだそうで。
それはみずほちゃんが昔飼っていた白ネコだったそうです。
それも小学生の時に飼っていたネコだそうで・・・。
あ、もちろん、その、もうこの世のものではない、という事です・・・。
 
もうこの辺で、私はおいとましようと思いましたが、
従業員の皆が聞いているのに私だけ逃げ出す訳にもいかず・・・。
 
みずほちゃんは、8月の激シフトを快く受けてくれていたのですが
やはりちょっと疲れが溜まっていたそうです。
ですがその白ネコが帰ってきてくれた事で少し癒されました!
と笑っていました。 ・・・それは癒される、か?
マサさんがみずほちゃんに聞きました。
 
 
「小学生の時飼ってたネコなんでしょ?なんで今頃来たの?」
 
 
その白ネコ(ココちゃん)はボロボロの状態でいたのを
みずほちゃんが見つけて病院に連れて行き、
なんとか命を取り留めた子だったそうです。
その後はみずほちゃんに飼われ、よく馴れていたそうです。
なんだかモニャモニャと言葉みたいなものも喋ったそうで、
「ささみ、ささみ」とよくオーダーしてくれたそうです。
最近よくyoutubeなどで見ますが、喋るネコのハシリですね。
しかし持っていた病気のせいで、あまり長生きはできなかったそうです。
さて、マサさんの質問に対し、みずほちゃんはこんな事を言いました。
 
 
「そろそろ生まれ変わるから挨拶に来たんだと思います」
 
 
あっちの世界もいろいろ順番があるらしく、
その子もようやくなのだそうで。
そしてお盆に現われてくれたのは、もうすぐまた子ネコとして
生まれ変わるから、何処かで出会えたらまたよろしく!との事。
もう全員、ポカーンでした・・・。
 
でも、律儀だなあと思いました。なんだか人間より。
わざわざやってきて、元・ご主人様を癒して、去っていく。
本当にみずほちゃんに感謝していたんでしょうね。
命を救われるって、どんな動物にとっても大きな事なのでしょうね。
私も昔、海で溺れた事があります。
その時助けてくれたおじさんの顔、そういえば今でも覚えています。
もしもそのおじさんがタイプだったら、結婚してたかもしれません。
それは冗談ですが今でも感謝しています。元気にされてるのかな?
 
 
話が終わり、ヨシ子さんが優しく微笑みながら言いました。
「じゃ、ココちゃんはみずほちゃんに挨拶して帰って行ったんだね・・・」
 
みずほちゃんは言いました。
「いや、24日までがホントのお盆らしいのでまだいますよ。
 今日は私に付いてきちゃって、今膝の上に乗ってますけど?」
 
 
全員、サッと立ち上がりました・・・。
多分、そんな私達を見てその白い子は膝の上で笑ってたでしょうね。
コロコロと微笑むみずほちゃん見ていたらそんな風に思えました。
あなたのところには誰が帰ってきましたか?
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 

2011.08.31