第46話「海開き!スッチーと合コン!?の巻 〜後編〜」

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「やまのてせんげーーーーーーーーむ!」

そして海。場所は葉山森戸海岸

お盆最中の日曜日、どこの海も混んでいると覚悟の上、

少しでもマイナーな海ということでここに来たという次第

結局、参加者は会社の同僚とそのカノジョ、ボクとカノジョの4人だけ!?

ったく、どこが合コンだよ…

だれも来ない!これぢゃ単なるダブルデートってやつぢゃないか!

しかも、ウチのオジョーサマはヒトリで張り切ってるし…

というか、ボク以外はなんだかみんな楽しそう

ボクはといえば、

別にカノジョに隠れて合コンでいい思いしたかったってワケぢゃないけど、

たまには、なんていうかさ、

いつもと違った週末ってヤツを送りたかったんだよな〜

カノジョ抜きでさ…

よくいうぢゃない、たまに浮気すると、

カノジョがまた新鮮になるってやつ?

まあ、ぐだぐだいってもはじまらないね、この状況

でもって、同僚が車に積んできたバーベキューセットで

これから “バーベキューなう”って、ところなんですね

男子チームはバーベキューの準備

カノジョチームはなぜか仲良く手をつないで、

近くのスーパーに買い出し

スパークリングワインと、何やら葉山コロッケなるものを大量に買ってきた

んで、お昼前にはカンパイ

運転手君である同僚は一人さびしくノンアルコールビールだ。

まあ、主催者として全然、趣旨と違うことになったのだから当然の報いだねw

そして、後は定番、だらだら食べながらの飲みながらの…

酔ったカノジョ2人は、僕ら男性陣に「オイ!オマイラノリワリーゾ!」と絡み始め

あげくの果てには、山手線ゲームとか騒ぎ出す始末

よくよく考えると、キャバ嬢とスッチーと山手線ゲーム?

これが、初めましての2人ならさぞかし楽しいんだろうけどね…

そんなこんなで、夕方6時、ようやく陽が傾いてきたところで

ノリノリのお2人は、酒と暑さでグロッキー

お互いのカレである我らの膝枕でお休みタイム、というか、潰れて寝ている

「なあ、カノジョとうまくいってるのか?」

シラフの同僚の何気ない言葉

「まあな、見ての通りはちゃめちゃなヤツだけどな」

そういいつつ、カノジョの寝顔をチラっと見て夕陽に視線を戻す

「結婚考えてんのか?」

そう来ると思った、答えは用意してなかったけど、口が勝手に動き出す

「ま、考えてるっちゃ考えてるけど、具体的にどうこうとは考えてないよ。なるようにしかならないだろ?こういうのってさ。で、オマエはどうなんだよ?ウチのはキャバ嬢だけど、CAなら申し分ないだろ?結婚式とかでも普通にいえるしな」苦笑いしながらボクはそう答えた

「まあな、ボチボチかもな」

そういって、同僚も夕陽に目をやり、無口になった

結婚か… まあ、なるようになるだろ

そう思いながら、カノジョの寝顔に目を戻す

「あ!なんだコイツ!よだれたらしてやがる!」

つくづく間抜けな寝顔だな、

そう思いながらも、無性にキスがしたくなった

別に同僚の前だけど、まあいいや

膝の上のカノジョにキスをしようとしたが、体が固くて届かない…

しかたないから、ギュッとカノジョの顔を抱えるように抱きしめた

「ンガ、あんだよ、あつくるしーな!」

よだれを拭きながらムクっと起きるカノジョ

んだコイツ! そう思った瞬間、カノジョの唇がボクの唇に触れた

そしてひと言、カノジョはボクにつぶやいた

「オイ、キスしてやったご褒美に、もう一本シャンパン買ってこい」

これが今年のカノジョとボクの夏の想いでになるんだろうね…

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2011.08.18