浪日記⑥　　撮影・庫田久露武／文・鎌田浩宮

一眼レフカメラで撮影しましたので、ぜひ、写真をクリックしてみて下さい。より大きく鮮明な画像でご覧になれます。

浪くんと、お風呂に入れたらなあ、
と思うのは、僕のみならず、ペットを飼っている人の多くが夢見る事、なんである。

浪くんと、お酒を呑めたらなあ、
と思うのは、僕のみならず、ペットを飼っている人の多くが夢見る事、なんである。

浪くんと、空き地に行って、野良猫とじゃれあえたらなあ、
と思うのは、僕のみならず、ペットを飼っている人の多くが夢見る事、なんである。

浪くんと、野原を駆け回って、ひなたぼっこできたらなあ、
と思うのは、僕のみならず、ペットを飼っている人の多くが夢見る事、なんである。

浪くんと、盗んだお魚くわえて、わっしわっしと喰らいたい、
と思うのは、僕のみならず、ペットを飼っている人の多くが夢見る事、なんである。

僕の友達の多くが、今、必死に子育てをしていて、
｢この子が大人になって、一緒に温泉につかって、お酒を呑みながら語り合うのが夢なのよ。そのために今、頑張っているのよ」
と遠い未来を夢見ているように、
僕も、ひょっとしたら浪くんさえ、
そんなこと、夢見てるんですよ。

子育ては、大変。

猫育ても、大変。

震災直後、生死をさ迷うほど衰弱した浪くんも、
必死の看病で、だいぶよくなったね、
よかったね。

でも、また体重は減っちゃったね。
お医者さんは、まだ大丈夫と言ってくれたから、
それを信じて、
のんびりのびのび、
やっていこうね。

なんて言ったって、
もう僕は、
毎日君のそばいる事が
できるようになっちゃったんだから、ね。

2011.04.01

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