第22話「iPhoneで通販の巻 〜中編〜」

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つづき

週末、レンタカーを借りて一路、カノジョと群馬へ

温泉旅行?

いえいえ、すっかりインターネットで見つけた

一目惚れの車を買うき満々なんですね、ボクのカノジョてば!

そんなこんなで、

その車を見に(というか正確には買いに)行くといってきかない

カノジョの運転手をやらされておるワケでして…

「売り切れてなければいいね!アタシのク・ル・マ!」

「別にバーゲンいくんじゃないんだからさ〜」

「しかも、アタシの車ってなんだよ!?」

「アレ買うって決めたんだモン!」

免許もないくせに、すっかりその気のコイツ

ホント、たまにってか、ほとんどいつもだけど、

ついていけません…

一晩寝たらほとぼり冷めるかと思いきや

ますます独りで盛り上がってる

「うんてんしゅ〜わ〜キミダ♪しゃちょーはボクだ♪」

へんな鼻歌まではじまったぞ

「オネーさん、シャチョーって、それをいうなら社長じゃなくて車掌ですよ」

「まあ、似た様なもんだから気にしない気にしない♪」

なんだか、テンション高!

とまあ、どーでもいいけど、久しぶりのドライブも悪くないもんだ

高速に乗って30分も北に車を走らせれば、

都会の景色、空気とはまるっきり違う

なんだか、気分がいい

それに引換え、留守番させようと思ったけど、

強引にカノジョが連れてきたクリスはというと

ちょっと車酔いか?

後部座席でグデーっと

目を半開きにして舌を出したままだ

「クリスダイジョブか?」と、声をかけるも

目がチラっとボクを見るだけであまり反応がない

クリスがかわいそうなので

「少し休憩するか?」と、カノジョにいうも

「キミ!ノンストップでいってくれたまえ」だとさ

なにか“欲しい”という願望が生まれると

ホントにコイツはまっしぐらだから

「クリスわるいな、もうすこしガマンな」と、

カノジョの言いなりになるも、気休めの言葉をクリスにかける

そんなこんなしているうちに、

思った程の渋滞もなく目的地のインターへと到着

カーナビのナビゲーションに導かれ中古車屋へと向かうのであった

さらに続きはまたまた次週へ

2011.02.10