- 2013.12.19:第118話 第5章「パパになる?」の巻
- 2013.06.29:第117話 第4章「ろんどんからの浅草、なう」の巻
- 2013.06.23:第116話 第4章「London Calling? そんなのあったよね?」の巻
- 2013.03.28:第115話 第4章「ノッティングヒルのカノジョ」の巻
- 2013.03.21:第114話 第4章「ロンドンの春はまだ遠い」の巻
- 2013.03.15:第113話 第4章イングリッシュブレックファーストの巻
- 2013.03.07:第112話 第4章「パインツとクリスプス、そしてプール」の巻
- 2013.02.28:第111話 第4章「さよならクリス、そしてこれから」の巻
- 2013.02.07:第110話 第4章「ロンドンの曇り空な朝」の巻
- 2013.01.31:第109話 第3章「カノジョの香りのする部屋」の巻
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第8話「キャバクラに行く〜後編〜」
食品メーカーのクライアントとの飲みの席。
地鶏のやきとりと希少な芋焼酎で宴もたけなわ。
同世代の専務達と、同世代であろうお連れのボクたちは、
仕事の話しはそこそこに、酔いもそこそこで会話がはずむ。
専務と先方の部長が何やら昔のディスコの話しで盛り上り、
「次いきませんか?」と、上機嫌なクライアント。
「ディスコとはいきませんが、面白い店いきませんか?、歌謡曲BARなんですけど」
と、専務。さすが、いろんな店知っている。ということで、2軒目に。
モニターに映し出される佐野元春だとか、キャンディーズに
大盛り上りの店内、クライアントさんも、さらにヒートアップ!?
汗を拭きながら「いや〜、楽しいですね、もう一軒!今度はウチもちでいきましょう!」
とノリノリのクライアントさん。
「色気がないんで、キャバクラいきませんか?」
「いいですね、お付合いさせて頂きます」と、専務。
まさか、カノジョの店だったりして…
まあ、ここで月9のドラマなら、カノジョの店にいって波乱が巻き起こるところだが、
そこまで話しはうまくできてはいない。
で、ボクの人生で2回目となるキャバクラ訪問。
実は、キャバクラ初体験も専務のお伴で、実際いくら払っているのかすら知らない。
入り口には60分20,000円と書かれてあるが、次から次へと席に着くお姉様達が
「一杯頂いてもいいですかあ〜?」などとぬかし
カシスウーロンなどを注文し、乾杯して一口啜ったところで店員に
○○さんご氏名です!と、よばれ席を離れる。
その一口だけのドリンク料金も加算されてゆく訳で…
だいたい、何のためにキャバクラなんぞに来るのだろうか?
なにが楽しいんだろうか?何か期待することでもあるのだろうか?
そして、ボクのカノジョはそんな客達を相手に、どんなことを考えているのだろうか?
薄い水割りを飲みながら、アレやこれや思いを巡らせているうちに
ぐるぐると頭と目が回りはじめた。
キャバクラではたらくカノジョを持つボクとしては、
何かと複雑な気分で、まったくといっていい程に楽しめない。
まあ、どうせ“ごちそう”になっているのでどうでもいいことだが。
でも、クライアントさんにはもちろん
「いやー、楽しかったです!また誘って下さい」と、
所謂、社交辞令を忘れてはいけない、社会人としてね…
酔い覚ましに、トイレにいって顔をあらい鏡を見れば、
赤い顔をした、だらしない顔のボクがいる。
エロイオヤジから若いイケメンまで、いろんな客がくるんだろうな…
結構大変かも知れないな、カノジョの仕事って。
まあ、その分時給もはずむって訳ね。
とにかく、今のボクにとっては、キャバクラというところは
あまり楽しめないところ、ってことだな。
2010.10.28Column&Essay
