【読者寄稿】 むらかみとおるさん

「イケナイコトカイ / 岡村靖幸」
 
今、「死を宣告されたら」と考えてみた。想像出来ない。
「余命、3ヶ月」の自分を想像してみた。ラストソングどころではない?
という気がしてきた。しかし・・・
 
なぜ、『イケナイコトカイ』/岡村靖幸を選んだのか?と考えてみた。
 
彼の曲の独特な感じが、今も「聞きたい!」と思わせる事がある事実。
彼の詩が独特でオタクっぽくもあり、ひ弱な一面もあるが、
正直である事。
 
インパクトが強かったのか、何より青春時代の1ページを
思い出させる内容。 今もいろんなことを思い出す。
歌詞とはかけ離れている部分も多いが、一人の女性を愛する純粋であり
ある意味、病的とも受け取れるが「正直でいいじゃないか!」と思う。
  
歌詞と自分の人生を全て重ね合わせる事は出来ないけど、
どこか共感する。
 
この歌に登場する女性が、妻なのか?昔愛した女性なのか?
私にとっての誰なのか?は、わからないが・・・
 
しかし、自分は一人ではなく、誰かと支えあい、
時には病的に誰かを愛し、今を迎え、死んでいくんだなぁと。
 
イイ格好ばかりしているのではなく、
もっと情けなく、純粋に、恥ずかしがらずに、
と思うと、この曲がマイ・ラスト・ソングになったのではないかと思う。
 
 

いけないことかい?
傷ついても二度とはもう離したくない Baby
息ができないほど愛してるよ
 
あなたが住んでるマンション
床にはたぶん バーボン ソーダ グラス
抱きしめてよ 今もしも叶うなら
裸でまだいましょう
週刊誌は ぼくらのことを知らない
おねがいだよ 僕だけのひとになってよ
 
眠れない夜は屋上にのぼって 風に尋ねてるんだ
「ねえ ドンファン 虚しいことなのか」
彼女の Love, Sex, Kiss 朝からずっと待っている
 
いけないことかい?
傷ついても二度とはもう離したくない Baby
息ができないほど愛してるよ
 
真夏の雨の様に 18, 19が蒸発したけど
このぼくらは 今ならば大人だろうか
 
切ない夜は 屋上にのぼって壁にもたれてるんだ
「ねえ ドンファン 正しいことなのか」
彼女の Love, Sex, Kiss 朝からずっと待っている
 
いけないことかい?
傷ついても二度とはもう離したくない Baby
息ができないほど愛してるよ
 
 

2010.10.12