【読者寄稿】 唐澤暁さん

「へそ天エリザベスカラー / 筋肉少女帯」
 
大槻ケンヂ、筋肉少女帯の曲は、一見ネガティブソングだったり、意味
不明だったり、コミックソングに聞こえることが多いと思いますが、彼
の歌はかなりの割合で、一対一、若しくは自己に向けての鼓舞というも
のが見受けられ、カラオケなどで歌うには、アルコールの力がかなり必
要な程、気恥ずかしいものが多いような気がします。
この曲も僕にとって、そういう「普段は聞き専」の筋少鼓舞ソングの内、
最たる例の中の一つになります。
 
さて、お題のいまわの際ですが、周囲は、何故このノイジーで変な曲を
選んだんだ?と小首を傾げる事になるとは思います。
そして、僕はソレを見て生きも絶え絶えニヤつくわけです。
ただ、歌詞の意味を読める俺も、これより死ぬぜ! という時に「現状
に立ち向かえ」と言われても、意味が無かったりするんですが、鼓舞さ
れる事自体は嫌じゃない、でも死んじゃうんですから意味が無い、けど
嫌じゃない。
こういうループする思考の中で最期を迎えられたら、僕個人としては
ステキかな、と。

 
腹の底 天に向けて 屈服するドッグのような毎日を
変えろ 変えろ
エリザベスカラー巻かれ 不自由なドッグのような今を
殴れ 殴れ
 
恋は 電光石火の早さで お前と 逆転無罪の裁きで
愛は 寸でのところでかわして 早く
 
腹の底 天に向けて 満足したドッグのような毎日へ
変えろ 変えろ
 
へそ天 痺れる相手に会ったら 
エリザベスカラー ぶっ千切れるよなキッスで
へそ天 寝っ転がるのさ今夜は
エリザベスカラー
 
へそ天で見上げてた 晴天の悔しさを
誰が 誰が 知っていたか
今共に見上げてる ひきちぎれ 心から 
へそ天エリザベスカラー
 
腹の底 天に向けて 屈服するドッグのような毎日を
殴れ 殴れ
 
恋は いかれたお前に出会えば
お前と がっつりたっぷり抱き合い
愛は 朝でも夜でもしまくり 早く
 
へそ天で見上げてた 晴天の青色を
君に 君に 見せてやろう
ひきちぎれ 走りだせ ひきちぎれ 心から
へそ天エリザベスカラー
 
へそ天 電光石火の早さで
エリザベスカラー 逆転無罪の裁きで
へそ天 寸でのところでかわして
エリザベスカラー
 
誰もみな望んでる 晴天のこの広さ
何処へ 何時へ 続いている
もし足が もつれても かけてみる 行けるだけ
ちぎれ 繋がれ 甘噛みを
ひきちぎれ 走りだせ ひきちぎれ 全てから
へそ天エリザベスカラー
 
 

2010.10.05