2007年6月13日(水) Attack Decay Sustain Release

文・弥生

個人的に
「嫌い」
とまでは
言わないが、

直感で
「苦手だなー」
「この人とは仲良くなれそうにないなー」

思う人、
っていません?

そういう人って、見た目や性別、世代はバラバラだけど
(自分にとって)どこか共通している部分があるんではなかろうか。

……と、そんなことを以前から考えていたところ。

最近ふと気付いたんですよ。その共通性に。

私が苦手だと思う人って、

①意識的/無意識に関わらず、生活全般的に世の中の51%以上
(つまりマジョリティー)を支持していて、

②そんな自分をすごく正しいと思っていて、

③たまに事件が起こったりすると、そのニュースに
「自分が正しい」前提で意見する。

という人が、全般的にダメなんだ なと。

分かりやすい言い方をすれば「根拠のない自信がある人」
ということになるんだけど、ニュアンス的にはちょっと違うんだよね。

「根拠のない自信がある人」には、他者の意見を認める人と
そうじゃない人がいて、私がダメなのはたぶん後者であり。

……と、まあ前振りが長くなりましたがw、今回は、そんな
「私が苦手な人達」がきっと(いや絶対)聴かないであろう
音楽がテーマだったりして。

「Simian mobile disco」

ジャーマン臭プンプンのミニマルテクノですが、
実はブリティッシュな2人組DJです。

ロックやメタルみたいな一見反社会的なイメージの強いジャンルって、
実はそーいう“正しいさん”(便宜的にこう呼ぶw)にも
ファンがいるんですよ。
私の分析によると。

ただ・・・・テクノって、要は「暗い」じゃないっすかw
とことん内省的なジャンルだなーと思うわけですよ。

「クラブキッズ」みたいのがいるので勘違いされがちですが、
本当にこのテの音楽が好きな人は、パッと見は物静かで
社会に順応しているようにみえて、本質的にはエライ斜に構えて、
内向的って人が多い(笑

私は(自分も含む)そんな人達をとても愛しているので、
結果として、そういう人を礼賛する(と感じる)シミアン
みたいな音楽が好きになるんスよねー。

小心者の自分が、なんとなく「肯定」された気になれるので、

「今日会社に行くとイヤな事がある」と、
最初からわかっている日の通勤電車内

でヘビロテされることが多い(笑)。

どの曲がイイというより、

「Attack Decay Sustain Release」

というアルバムが私はすごい好きで、
一時期こればっか聴いてたりした。

日本の教育方針は、「みんなで仲良く」って方向に向かいがちだけど、
シミアンは

「別に苦手なヤツと付き合う必要なんてないし、
だからと言ってそいつらに好かれようとする必要も
戦う必要もないのだ」

というふうに思える音楽なんです。

あくまで私にとってだけ?ww


2013.01.21