沖縄の宮古島には「おと―り」というものがある。
基本的には皆で車座になって、一つのグラスで、一人一杯ずつつがれたお酒を、メンバー内で順繰り飲む習慣。これをエンドレスで続けるとゆーもの。
モンゴルに行った時も同じ習慣があって、ゲルの中で遊牧民の人達がお祝いの時のために大切に取っておいたウオッカを注がれ、モンゴルのおちょこでグイッと一気飲みし、隣に回したよなあ。
さてさて、大勢で映画館に行って、一緒に同じ映画を観るって、しなくなったよなあ。後でコーシーなんぞすすりながら、感想を言い合って。
そー、今や、映画館じゃなくて、1人で家でDVD。
ならば、映画で「おとーり」しましょ。同じ映画観て、感想、言い合いましょ。
記念すべき最初の夜は、去年の映画賞を総なめにした、あの映画にしましょ。
エンドレスで、楽しみましょ。
鎌田浩宮
映画「鎌田浩宮 福島・相馬に行く」特別先行無料上映会決定
撮影/写真/文・鎌田浩宮

2012年の夏にクランク・インし、
いつまで経っても音沙汰ないので
「キャマダはオオカミ少年か」
と揶揄されていた新作映画
「鎌田浩宮 福島・相馬に行く」
の全国ロードショウに先立ち、
舞台となった相馬での先行上映が、
遂に決定です。

そこで、本作品の主演を務める、杉本紀男(72)にインタビューです。
-どうですか、やっとできましたが。
杉「長かったけど、あっという間だったな」
-この映画のいいところは?
杉「いやあ、恥ずかしいなあ、俺が映ってんだもん」
-じゃあ、この映画の悪いところは?
杉「仮設とかで苦しんでる人もいるのに、映画の中で俺とおまえ、酒呑んでばっかだもんなあ」
-上映会、お客さん、何人くらい来るかねえ?
杉「分からん。あんま一杯来てほしくない、フフフ」
-チラシも出来上がったねえ。
杉「それは最高にいいんでないの?ぱっと見た感じ、悪いとこないじゃん」
-今回はお父さんの意向で、無料上映だねえ。
杉「俺が映ってんだもん、カネは取れねえよ」
-でも、すんごく立派なホールだよね。
杉「だってまだ造ったばっかだもん。ナベサダをこけら落としに呼んだんだもん」
-震災で崩壊して、建て直したんだもんね。この映画、音楽はどう?
杉「音楽はいいんでねえの?台詞より音大きすぎるけど」
-アハハ!
杉「今夜の呑み会で、仲間にチラシ配るぞ」
-うん!俺も行ぐ。
「お前のパソコン持ってけ。皆に予告編見せろ」
(相馬市、杉本家にて)
がれきが
ひとつも出てこない
震災の映画
です。
震災の後、おばあちゃんを亡くした、相馬の杉本さんちと、
震災の後、息子同然だった猫を亡くした、東京の鎌田くんが、
お酒を酌み交わし、
除染していない畑の野菜を食らい、
歌い、シャウトし、
楽しく豊かに交流し、
涙を、笑いに、変えていぐ。
死ぬまで、生きていく。

出演 杉本紀男 杉本敏之 チャコ 鎌田浩宮 他
監督 大友太郎・鎌田浩宮・菅野宏彰
撮影 菅野宏彰・平野哲郎
編集・構成 大友太郎
音楽 鎌田浩宮
入場無料です!!お気軽にお越し下さい。
日程 2014年4月6日 日曜日
開場 午後1時30分
開映 午後2時
場所 相馬市民会館内 多目的ホール
福島県相馬市中村北町63-3 電話 0244-35-2426
2014.02.12