ヤツのオデコに一文字くれろ!第6回「松本薫」

「浩」:鎌田浩宮

僕、子供の頃、野獣と思われてまして。

あだ名は「猿」「ゴリラ」「馬」
等々エトセトラエトセトラスイッチョスイッチョ。

授業中は先生の妨害をする事に一意専心し、
わめくし騒ぐし吠えるし踊るし、
叱られるほどに脳内快楽物質が分泌マキシマム、
書いた反省文の数、クラスでブッチギリ1位。
給食のおかずを5杯おかわりし、
午後の体育の授業は嘔吐寸前。
スイッチ入ると物凄い目つきで襲いかかり、
相手があきれ果て降参するまで咬みつき尽くす。

そんな子供はオトナになっても、
「社会人」にはならず
「社会獣」となり、
20代に就職した会社は、1年持たずに解雇され。

しかしそんな「社会獣」も、
「このままじゃ社会生活が営めないじゃねえか」と
大抵のオトナがそーであるように、
オデコに生えていたツノを引っ込め
必死こいて社会に順応し、
社長に怒鳴られ、
給料をもらい、
酒をちびちびため息をつくよーになるわけです。

そんなオッサンの僕に、
「僕」
を思い出させてくれたのが、
この松本薫という人です。

「試合の前に何を ウンウンうなっているのか?」
と訊かれれば
「自分を抑えつけないと骨折するまで力が暴発してしまうので
『落ち着け落ち着け』と唱えている」
とイカすコメント。

「練習中に妖精を見た。麦茶の容器から出てきたので
『麦茶の妖精』だと思う」
とゆーイカすコメントも、
沖縄にも今なお残る精霊信仰を愛する僕としては、
もー拍手喝采万々歳です。

キャマダよ、
自分の奥底に閉まってある
「僕」
を忘れなくていいんだぞ、
とゆー思いとか願いとか、込めて
厚かましくも
「鎌田浩宮」
っつー僕の名前から一文字
「浩」を、
彼女のオデコにつけさせて下さい。
懇願です。

追伸。
彼女で1つだけ引っかかるのは
東京オリンピック誘致に賛同する発言。
ダメさ薫ちゃん、悪いオトナにだまされちゃ。
誘致にかかる何億というカネがあればさ、
被災地の復興に使いましょ。


2012.09.25