2012年7月7日(土) radioactivity

文・鎌田浩宮

クラフトワーク

YMO
が同じステージに立つという、
歴史的な日に。

日本で初めて大規模に、
反原発/脱原発がテーマのロックフェスが行なわれた、
歴史的な日に。

僕は、
エプスタインズで最もアクセスを集めた少年・
クエ星人(仮名)くんと、
目黒の立ち飲み屋で
語り合っていたんだよ。

僕はビール、
彼はオレンジジュースさ。
2人とも
事情があって、
そのロックフェス・no nukes 2012へは
行けないでいた。

「覚えてる?一緒にバンドをやるって話!」
僕と彼は、
歌詞を考え始めた。
反原発の歌がいい、と
彼が言ったんだよ。

クエ星人くんの口から飛び出すフレーズを、
僕が書きとめるんだ。

盛り上がってきた。

いつの間にか
僕と彼は外に出て、
たった2人で
シュプレヒコールをシャウトし始めた。

「再稼働反対!再稼働反対!」

思っている事を、
思いっ切り路上で叫ぶなんて、
まるで
昔の
ミュージカル映画
みたいじゃないか。

イカシた2人だ。
僕らは、
心の底から
晴れやかな気分になった。

 

その頃同じ時間に
そのロックフェスでは、
僕と彼の大好きな2つのバンドが、
同じ曲を演奏していた。

YMOによるもの。

 

KRAFTWERKによるもの。

http://soundcloud.com/demoulinjeanphi/kraftwerk-radioactivity-at-no?utm_source=soundcloud&utm_campaign=share&utm_medium=twitter&utm_content=http://soundcloud.com/demoulinjeanphi/kraftwerk-radioactivity-at-no

クエ星人くんは、
この4月で中学1年生。

小学6年生だった去年、
通っている小学校で、
同級生とのたった2人による脱原発デモを行い、
エプスタが独占インタビューをした!
のだった。

楽しい脱原発① 小6、校内にて脱原発デモ敢行!前編
楽しい脱原発② 小6、校内にて脱原発デモ敢行!後編

僕らは店に戻り、
何度も笑い、
ハイタッチをし、
アイデアを出し合い、
語り合い、
焼き鳥を頬張った。

今年の七夕は、
いつもより
素敵な星が見えた、
って話は
こんなあんばいさ。


2012.07.08