第三十四夜:「熟れた女とよばれます・・・」

diary_ureta

清水さん「酒屋のリョウジ君、熟女好きなんだって」
 
  ワタシ「へえ~ リョウジ君まだ若いのにねえ~」
 
清水さん「だからけい子とかは結構タイプだって」
 
  ワタシ「あら嬉しい~ ・・・・ん?・・・・はあああああ!?!?」
 
 
いつの間にか熟女の世界に足を踏み入れていたらしい、けい子です。
でもいつ入ったの???まだ四十代だよ???まだ可憐だよ???
うう・・・まだまだ若いつもりでいたのに、もはや熟女か・・・・・
ぜんぜん嬉しくないよ・・・
世の男性の中では熟女好きという趣味(?)はもはや普通に
認知された事の様らしいですけど、それって本当なんですか???
やっぱりピチピチしててポヤンと可愛らしい方がいいでしょ?
モノ知らなくてちょっとおバカちゃんの方が可愛いでしょ?
シャワー浴びても水をはじかなくなったお肌なんて何がいいのよ!!
妖艶?なにそれ?そんなものまだ持ってないわよ!!
更年期障害?怖くて仕方ないわよ!!
いったい、熟女という存在に何を求めているのよ!?
清水さんもけい子はまだ熟女じゃないとちゃんと否定してよっ!!! 
 
 
あまりに怖くなったので、我が子に聞いてみました。
 
「ん?お母さんはぜんぜん若いよ。みんなそう言ってたし」
 
ああああ・・・・なんて出来た息子なの・・・。
嘘でもいいの、嘘でも・・・。
そして嫌がる我が子を抱き締める私(笑)。
 
 
もしも、熟女界の住民票を既に手に入れ、
勝手に引越しさせられていたとしても、
五十代までは元の世界で暮らしたい、
戻れなくとも、いつまでも熟女界の反逆者でありたい。
そんな意味のない決意をした、春の夜なのでした。
 
 
 

 
 
「無理なことをどうこう思い悩むのはむだなことです。
 できないことは神さまがお望みでないのだと思いなさい」
 
マザー・テレサ
 
 
 
 
 
 
 

2011.04.20