長野県小諸にて「男はつらいよ」第16作フィルム上映迫る

さくら、兄ちゃんは学問するぞ
今にきっと偉い人間になるからな

 

こんなに
善良な人々が
どうして
すれ違い、
愛し
愛されて
いけないのか。

 

1975年12月27日に公開された本作「葛飾立志篇」
主題歌が流れるスタッフロールの後、早速登場するのは、初々しいなんてもんじゃない、玉のように可愛らしい桜田淳子さん。
去年お亡くなりになった米倉斉加年さん扮するお巡りさんと共に。

淳子さんは、1973年にデビュー。
きっかけは、あの「スター誕生」。
その年の3枚目のシングル「わたしの青い鳥」のヒットで、レコード大賞最優秀新人賞。
この1975年には、月刊明星の年間人気投票で、女性歌手部門でなんと1位。
この年から、映画にも多数主演。

マドンナ役の樫山文枝さんは、34歳。
桜田淳子さんは、なんと17歳。
倍賞さんは、34歳。
渥美さんは、47歳。
3代目おいちゃん、下條さんは60歳。
おばちゃん、三崎さんは54歳。
前田吟さんは、31歳。

「男はつらいよ」の中でも本作は、あれ?前も似たようなエピソードがあったなあ、似た回があったなあ、と感じさせる回だ。
寅さんファンでない人に訊ねると、だってどれも似たような話なんだもの、と言われたりする。

でも、この第16作を最後まで観ると、なんとも切ない気持ちになるんである。
人と人との恋愛というのは、どうしてこんなにもうまく行かないものなんだろう、と。
どこか不幸せな男が、俺もひょっとしたら幸せになれるんじゃないかと、天と地が引っくり返りそうなくらいの覚悟で、思いを女性に打ち明ける。
しかし、その思いは、すれ違ってしまう。
今度こそ俺は幸せになるんだという希望は、残酷にも打ち砕かれる。
長い人生の、ある部分をもぎ取られ、しかし、その後も生きていかねばならない。
しかもこの作品の中に出てくる男は、嫌われて失恋するのではないのだ。
ふとした、思いのすれ違いなのだ。

こうして、この映画に出てくる人々は、齢を重ねていく。
そうして、全48作は長い1つの映画となり、人々は遂に幸せをつかんでいく。

そんな長い物語の一篇を、今回も上映します。
ぜひ、お越し下さい。

 

 

さて、1975年の出来事は…

・広島東洋カープ、リーグ初制覇

・長嶋新監督、球団初の最下位

・国鉄がスト権スト

・昭和天皇初の訪米

・三木首相、現職総理として初めて靖国参拝

・全国の電話加入者数3000万突破

・昭和天皇「原爆投下はやむを得なかった」と発言

 

 

【あらすじ】

ある日とらやに、最上順子(桜田淳子)と名乗る女子高生が山形からやってきた。彼女は、かつて寅次郎が無一文で行き倒れかけていたときに、ただで食事をごちそうしてくれた食堂で働いていた女性であるお雪の娘であった。毎年欠かさず手紙や少しばかりのお金を贈ってくれるので、順子は会ったことのない実の父は寅次郎ではないのかと思い、葛飾柴又へやって来たのである。そこへ運悪く寅次郎が帰ってきて誤解した車家一同と一騒動起こるが、寅次郎が初めてお雪と会った時には既に赤子だった頃の順子がいたため、潔白は証明される。しかし、次の瞬間に順子の口から、お雪が昨年病気で亡くなった事を知らされる。

墓参りに行くべく山形へ向った寅次郎は、お雪の墓のある寺の住職(大滝秀治)から、お雪には学がなかったために悲惨な人生を送った経緯を聞かされる。寅次郎と同じく東京から商売をしに来た、ちょっと外見のいい事を鼻にかけたろくでなし男に言いくるめられ、関係を持った末に子供を産んでしまったのである。その男との間に生まれたのが、順子であり男はお雪が自分の子供を身篭ったと知るや否や、そそくさと逃げ出してしまったのだという。これを機にお雪同様に学のない寅次郎は、学問を学ぶために勉強をしなくてはならないと感じながら、葛飾へと帰っていく。

ちょうどその頃、とらやに御前様の姪に当たる筧礼子(樫山文枝)が下宿することになった。ただでさえ、容姿端麗な礼子に好意を抱く寅次郎は、礼子が大学で考古学の助手をしていることを知ると、さらに強く憧れた。礼子に気に入られるため、というより何とか接近するためには、これはもう学問しかない。そう考えた寅次郎は柄にも無く一念発起して、礼子を家庭教師役に学問を修めるために猛勉強を始めるのであった。ところが、何がなんだかサッパリ判らない。日ごろは威勢のいい寅次郎も机を前にすると妙におとなしくなり、しまいにはヤケクソでテキヤの口上を口にする始末であった。礼子にすれば「寅さんはおもしろい人」に過ぎなかったのだが、寅次郎の心は例によってときめいていたのであった。数日後、とらやに田所(小林桂樹)が現れ、寅次郎と意気投合するのだった。

 

 

 

寅さん全作フィルムで観よう会

やすらぎ会館 にて
(渥美清こもろ寅さん会館地下1階)
長野県小諸市古城1-4-26
しなの鉄道小諸駅より徒歩5分

2015年9月12日(土)

開場 午後2時30分
開映 午後3時00分

大人 1000円
学生 500円
中学生以下は無料です

前売券取扱中!
大人900円 学生400円 限定50枚
【取扱窓口】清水薫 090-3206-3530までどうぞ!

主催:コモロ寅さんプロジェクト『いつもココロに寅さんを♪』
(通称:ココトラ)

後援:小諸市 小諸市教育委員会 小諸市観光協会 小諸商工会議所
小諸新聞 コミュニティテレビこもろ 東信ジャーナル 信濃毎日新聞社

協力:松竹 小諸フィルムコミッション 山川視覚教材社
お問い合わせ:090-2953-2172(代表者・一井)

☆特典☆
その1.

毎回1個ずつ、寅さんにちなんだココトラオリジナルのスタンプ押印。絵柄は来てのお楽しみ♪12個集めると、これまた素敵な景品プレゼント!きっとワクワクしちゃいますよ♪(≧∇≦)

その2.
基本的に飲食物持ち込み自由!ぜひお好きな飲み物、食べ物片手に、楽しくご鑑賞ください♪ただし、ゴミは各自お持ち帰りください。

2015年6月現在、この上映会に際して、
ココトラへご協賛下さった皆様の一覧です。
誠にありがとうございます!(敬称略)

▽小諸
・小諸病院 20口
・火付盗賊グループ 20口
・アサマ2000パークスキー場 5口
・きものおぎはら 10口
・鈴木医院 10口
・(株)セイケンハウス 10口
・㈱大栄商事 10口
・ラピス 10口
・京屋クリーニング 8口
・アサマ2000パークスキー場 5口
・川上土地家屋調査事務所 5口
・きものおもてなし処 5口
・草笛本店 5口
鯉の店小諸魚甲 5口
・コピーヌクラブ 5口
・佐久小諸観光(株) 5口
・Space 桜舞 5口
・たかこの布あそび 5口
・ゆもと呉服店 5口

・アゲハ屋靴店
・旭屋クリーニング
・芦田川印舗
・一ぜんめし揚羽屋
・いも平
・遠州家
・おしろや
・日本料理 音羽
・おみやげとりんごのさかい
・おみやげのみやさか
・亀や
・喫茶食事しおり
・きもの工房やまざき
・コインランドリーおひさま
・小林歯科医院
・小林薬局
・小諸いも平
・佐藤青果店
・佐藤デザインルーム
・幸せの黄金鯛焼き
・塩川塗料店
・車留夢
・章文堂
・スナック和楽
・セーブオン小諸インター店
・セブンイレブン御影店
・そば蔵丁子庵
・蕎麦倶楽部井泉庵
・そば七
・そば・パスタ HARADA
・だんとコーヒー
・つぼ八小諸店
・釣具のもとや
・天麩羅割烹 懐
・中澤食糧
・bar For you
・富士屋醸造
・ベル・コーヒー
・北信米油ニュー小諸SS
・ポム美容室
・万年堂
・もとや釣具店
・山城館
・渡辺歯科医院

▽東御
・ヘアサロンきむら 5口
・石の高昇
・スナックYOU
・永井精穀(株)
・長野セルトップ
・とんちき麺
・とんちゃん家

▽上田
・なごみの会

▽東京
・銀河鉄道㈱ 5口

【個人】
・井出澄子 20口
・大内壽恵麿 10口
・小俣哲夫 5口
・掛川和人 5口
・相原由美子
・市村道喜
・井出正雄
・今村純二/俶子
・岩井千賀子
・大井洋子
・荻原裕子
・小山良生
・北川治
・榊原菜穂子
・坂口由紀子
・笹平民雄
・佐藤サカエ
・鈴木聡
・武田里代子
・得能伸次
・中島均
・中村光江
・名小路雄
・比護清
・細萱千秋
・本間邦仁
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・松本理加
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・横尾修弘

・匿名希望 28口

☆ココトラでは、引き続き広くご協賛を募っております。
個人・法人・団体様問わず1口1,000円〜。
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2015.08.24