第九夜:「Love☆クドカン」

diary_kudo

嗚呼、戦場のような日々の中、唯一の栄養分が失われてしまった・・・。
はい、クドカンさんの「うぬぼれ刑事」が終わってしまったからです。
ここ最近、毎週金曜日だけが生きがいだった、
もはや「パサパサ女将」のけい子です。
私はこれからどうやって生きていけばいいのでしょう・・・。
 
 
宮藤官九郎さん。 通称「クドカン」さん。
もはや説明がいらないほどに有名な脚本家&俳優&監督のお方。
(※とはいえ、こちらの土地では作品名出さないと誰も知らず・・・)
ネズミのような見た目(失礼)からは想像も出来ないほどの
多彩なお方です。 「グループ魂」というバンドもやられています。
この人が書かれるドラマ、これが本当に素晴らしいのです!
 
私とクドカンさんとの出会いは「木更津キャッツアイ」でした。
当時、岡田准一クンが大好きだった私は岡田クンが出演するという
事だけで観だしたのですが・・・。
・・・・・感涙。
バカ騒ぎの日々。 笑顔の日々。 友情の日々。 そして別れの日々。
なんだかもう笑わせながらも切なさいっぱい、優しさいっぱい、
もう戻らない太陽の季節に、私はどっぷりと浸かってしまいました。
ぶっさん、マスター、アニ、バンビ、うっちー、そしてオジー。
みんな大好き! みんな愛してる! みんな帰ってきて!
当時は「ビール!ビール!」とよく連呼したもんです(笑)。
私はぶっさんと、ぶっさんのお父さん役だった小日向文世さんの
やりとりに、よく泣かされていました。
その後映画化もされましたが、最後のボールに書かれた
「バイバイ」は・・・。 思い出しても泣けてきちゃいます・・・。
ありがとう、ぶっさん・・・。 アタシ、頑張って生きるから!
この作品に出会って、私はクドカンさんのファンになってしまいました。
まるで、ぶっさんのような親友がいたから書けたのかと想うくらい、
クドカンさんは優しく、丁寧に描かれていた作品だったと思います。
 
その次は「タイガー&ドラゴン」。
岡田クンと長瀬智也クンの落語ドラマ!これも素晴らしいの!
笑いを知らないヤクザの長瀬クンと、落語の天才だった岡田クンの、
一筋縄ではいかない人生と落語のお話でした。
重い過去を抱え、笑う事ができないヤクザの長瀬クンが地道に落語を、
そして笑いを学んでいく姿。
落語の演目の世界を演じていく役者さんたち。
ホントにキュート! 深い落語、人生のお話をさらりと魅せて笑わせる。
本当に巧いなあと思わされました。
そして、師匠の西田敏行さんは本当に凄かったです。
捕まった弟子の長瀬クンの名前を襲名して名を守り、ラストの弟子への
土下座、号泣させられました。
本当に素晴らしい役者さんだなあと想いました。
西田さんは昔のドラマ「西遊記」の猪八戒と、「池中玄太80キロ」の
イメージが強すぎてその後あんまり見ていませんでしたが、
やはり素晴らしいお方です。 「うぬぼれ刑事」でもほんとオカシイ!
西田さん、ウチにひょっこり遊びに来て頂けないかしら?
あ、岡田クンも! あ、長瀬クンも! あ、阿部サダヲさんも!
嗚呼、そんな奇跡起こったら私、気絶しちゃう!
 
そして最近では「流星の絆」。
東野圭吾原作のドラマでしたが、さすがはクドカンさんだと想いました。
あれだけ重めのドラマに、よくあんな笑いの要素を盛り込むなあ~って。
なにより良かったのが主演の二宮和也クン!
彼の演技は若手俳優の中ではトップじゃない???
両親を惨殺された過去を背負う兄弟を、しっかり体現できていたのは
二宮クンだけだったとも思いました。
それほどに二宮クンの演技は胸に突き刺さるモノがありました。
ドラマ観終わって、あんな過去を背負ったら私はちゃんと生きられるかな?
なんて今でも思います。 いや、ムリでしょうねえ・・・。
 
さあて「うぬぼれ刑事」。
ホントにダメな人間しかいませんでしたね!
中でも荒川良々さん大好き! でもあんなのとは一緒にならない!(笑)
もうクドカンさんのやりたい放題なドラマでした。
なんだか「木更津キャッツアイ」の頃のようで嬉しくて嬉しくて。
一話完結な感じだったので、これまでよりは引き込まれまくる事は
あまりありませんでしたけど、それでも普通のドラマの3倍は
面白いのです!
しかし、よくそんなに惚れるなあ~って毎回思ってました(笑)。
そして、そりゃムリだよ~っていう展開ばかりで。
HEY HEY HEY!って何?! あの最後のみんなのダンス!(笑)
でもラスト、ちょっとホロリ・・・したのがバカらしいエンド!(笑)
あんなおバカな役は長瀬クンにしか出来ないだろうな~。
あのフラれた時の顔っ! もう吹き出しちゃいます!
サダメクン(生田斗真クン)も可愛かったな~。 バカだけど(笑)。
矢作さんも大好き! 要くんも! 筆談ママも!(笑)
ホントに何処にもいないよなダメ人間ばかりが出てきて、
あんなドラマ書ける人はクドカンさんの他にはいないでしょ!
本当に天才だと思います。
 
 
はあ~、私はこれから何を楽しみに生きていけばいいのか・・・。
しかし、色んな作品を書かれているクドカンさん。
彼の頭ん中はいったいどーなってるんでしょうかね?
いつも面白い事探したり、考えたりしてるんでしょうか。
そして誰しもが共感できたり、キュンとくるものも書けたり。
色んな人生をクドカンさんは歩まれてきたのかなあ?
苦労なさった方なのかな?
そしてあんな優しい眼差しを持った作品ばかりなのは、
クドカンさん自身が本当に優しい、誠実な人だからではないのかな?
もしかしたら気が優しすぎる、ちょっと臆病な人だったりして。
「うぬぼれ」というテーマも、ご自身がうぬぼれてみたいという
願望からだったりして。
 
 
私も一生に一度くらい「うぬぼれ」てみたいです。
って、うぬぼれるってどうすればいいんですか?
方法が分かりませんっ!
う~ん、う~ん・・・・・・・そうだっ!
明日からは男性のお客様は全員、私目当てでウチに泊まりに来ていると、
そう、うぬぼれてみます!!! おお、できた!
 
 
 
 

2010.09.22