続々・舞天(ブーテン)デビュー5周年記念ライヴのご案内

文・鎌田浩宮

ありがたい。
ありがたすぎる。

仙台から、福島から、長野から、つくばから、各地から、
お客さんが来てくれるとのこと。

本来ならば、僕らが全国ツアーなんて銘打って
そちらに行くのが筋なのに。

これだけの人々が、
僕が浪の死を乗り越えて復帰するのを
温かく待っていてくれていたんだ。

友よ。

ただ、1か月前での告知開始だったので
用事があって来られないという人も、ままいる。

風呂に入っても、練習してる。
風呂で歌を歌うなんて陽気な振る舞い、いつ以来だろうか。

 

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2006年12月に、それまでやっていたバンド、
トランキル・オーヴァーの現時点でのラストライヴを行なった。
タカツカアキオの仕事が多忙になったというのが大きな理由で、
僕は、素晴らしき相棒を失ってしまうという状況になってもうて。

しかし、音楽、やりたい。
バンド、やりたい。

 

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そこで声をかけたのは、なんと勤めていた会社の同僚、
山中清紫郎でした。
彼は社員旅行のカラオケで、誰も知らない
はっぴいえんどなんぞを歌っていて、僕はほくそ笑んでいたりして。
音楽の趣味が合う上に、彼はギターを趣味でやっていることも知っていて。

僕は、バンドを組む上で、その人の技術よりも人柄を重視するので、
「一緒に、音、出してみない?」
と、誘ったわけです。

そして翌年の2007年から、楽曲創りと2人での練習を始めました。
新しき相棒・山さんと、舞天の始まりです。
山さんはバンド活動というものが殆ど初めてだった。
だから、練習、すんごいしたなあ。

 

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そして遂に2008年2月23日に、
横浜・日吉にて初ライヴとなるわけです。
カヴァー1曲を含めた、7曲を披露。

あん時ゃ大嵐で電車が止まって、
ライヴへ来たいのに泣く泣く引き返したお客さんも、いて。

その後、9月14日、9月28日と 代々木公園にて、路上ライヴに挑戦。

何も40歳になって、アンプもマイクもレンタルして、
20代そこそこのバンド小僧らに混じって場所取りをして警察に怒られて、
演ずる意義ってなんなんだ?というところなんだけど、
若い奴等と対等の条件で勝負してブッチギリで勝ってやる…
そんな経験を積んでバンドを成長させるんだと思ってました。

ギターとヴォーカルの2人組なんだから、
どこでもできるんだぜ、っていうこともやってみたかった。
青い空の下で、気持ちいい空気の中で。

それは、小那覇舞天さんが、
弟子の照屋林助さんと、かつてやっていたこと。
様々な村を回り、面白おかしい歌、歌って
生き延びたことを、お祝いしたこと。

そして12月21日に、
三軒茶屋のつきや工房という陶芸の工房で、
マイクなし、アンプなしの、完全アンプラグドでライヴ。
とにかく、小那覇舞天さんのように、
どんな環境でもどんな状況でも演奏するんだという決意ですね。

この時、特別ゲストとしてタカツカアキオが、復活。
楽器の数が増えるだけで、その曲は、厚みを増す。

 

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明けて2009年3月29日、再びつきや工房にて
山中清紫郎と2人で「お花見ライヴ」。
この時、実は生まれて初めてのソロライヴを
2日間4公演こなしたのであった。
そのうちの1公演が、ゲストに山さんを迎え。

そして9月11日に、
2枚目のソロアルバム「太陽へ手紙」を発売。
エプスタのこちらや、モナ・レコードなどで発売中。

そして11月29日に、レコ発記念ライヴと称して、
忌野清志郎の追悼ライヴ「彼に捧ぐ」を開催。
清志郎が虹の向こうへ旅立って
暫く、何も歌う気力が湧かなかった。
気力、振り絞って、彼に捧げる新曲を創り、
全曲、マイクを使わずに歌った。

ここからタカツカアキオが正式メンバーとなり。
2人の相棒と、遂に合流。
3人での演奏は、殊更楽しかった。
僕の自宅で、こたつ囲んで、何時間でも練習して。

 

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明けて2010年は、
遂に、ライヴハウスから出演依頼が来るようになり。

2月14日、浅草橋ブンガジャン。

間髪入れず、3月21日は
三軒茶屋のバル・まよるかにお呼ばれして、アンプラグドライヴ。
ここで、その前の年に旅立った加藤和彦へ捧ぐべく
「あの頃、マリー・ローランサン~悲しくてやりきれない」
を、初演。

この頃から最愛の息子、愛猫・浪の体調悪化が明らかになります。

そして7月24日、エプスタインズ創刊。

そして8月29日、今回も出演する
下北沢・モナ・レコードから出演依頼を受け、ライヴ。

そして11月14日、渋谷・多作から出演依頼を受け、ライヴ。

さらに12月26日、モナ・レコードにてのライヴは久々の恒例
「不忘年会」。

2010年は、僕らにしてはとても多く、5回もライヴを打った。
仕事して、休みの日に練習して、ライヴして、の繰り返し。
タフな1年でした。

こんなにあちこちから声をかけてもらえるようになって、
まあ確かにうちらみたいなバンド、他にないもんなあ、
ありがたい!

この時点で、持ち歌は、カヴァー曲6曲、オリジナル曲21曲。
そして遂にあの、2011年を迎えるわけだ。

そこから先の話は、次回に、ね。

舞天 デビュー5周年記念ライヴ

【日程】 2013年2月23日(土曜)
【会場】 下北沢モナ・レコード
【住所】 東京都世田谷区北沢2-13-5 伊奈ビル2F&3F
【時間】 open 18:00 / start 18:30
【料金】 前売¥2000 / 当日¥2300
入場の際、ドリンク代として¥500をいただいております。ごめんね。

下北沢駅(小田急線、京王井の頭線)南口、徒歩1分。
マクドナルドを左手に緩やかな坂道を下ってください。
黄色い看板のラーメン屋「共楽」のあるビルの、右奥にある階段の3階です。

詳しい地図はこちらをクリック

TEL: 03-5787-3326
FAX: 03-5787-3327
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2013.02.12