長野県小諸にて「男はつらいよ」第15作フィルム上映迫る

漂泊(さすらい)の旅でめぐり逢った懐かしのリリー
北国の夏はうら哀しく心は飛ぶ 江戸川の水辺―

 

遂に、
やっちまった。

 

先日2015年6月24日、小諸某所にて、ココトラの臨時総会が行なわれた。
渥美清こもろ寅さん会館の再オープンを控え、我々ココトラをNPO法人化するという極めて重要な会議。
僕はいつも通り、高速バスの出発時間にかなり余裕を見て、家を出た。
代々木のバスターミナルに着き、かなり時間に余裕があったので、雑用を済まそうと、徒歩5分のコンビニに入った。

そこで、遂に、やっちまったのだ。

コンビニに貴重品を置いてターミナルに戻ってしまった。
気付いた時は出発時間間近。
急いでコンビニへ戻り、死ぬかと思うほど走りバスターミナルへ…。

もう、バスはいなかった。
これだけ数十回も小諸に通っていれば、いつかポカをするだろうとは思っていたが。
慌ててタクシーを捕まえ、次のバス停留所、練馬区役所前へ向かってもらう。
運転手さんの巧みな近道で、なんとか追いついたが、タクシー代3800円
バス代、2500円。
これじゃ、新幹線に乗れる金額だわ。
嗚呼、これも拝願不足(ウガンブスク)のせいでしょうか…。

夜7時半。江戸時代の武家屋敷だった場所をお借りし、平日にもかかわらず約20人が集まり、頑張って総会。

ココトラ中心メンバーが、何日も徹夜し、作成した書類に従い、予定時間を過ぎても総会は続く。蕎麦茶を飲みながら。

終わった後は、皆で楽しく呑んで食べて、最後は小諸名物・お蕎麦で締めて。

 

7月だけは
第1土曜の
7月4日
開催です。

 

さて、毎月開催「寅さん全作フィルムで観よう会」。
通常、毎月第2土曜の上映なのですが、7月はこもろ市民まつりと重なるため、第1土曜の上映となります。
7月4日(土)はシリーズ第15作「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」。
全48作の中でも、この作品が1番!という人、多いです。
マドンナは2度目の登場、あのリリー・浅丘ルリ子さん。

1975年8月2日に公開さて、その年のキネマ旬報ベストテン第5位。
ちなみに第9位は、同じ山田洋次監督の「同胞」。
浅丘ルリ子さんは、当時の映画賞の主演女優賞を多々受賞。
すごいもんだねえ。

当時、浅丘さんは35歳。
倍賞さんは、34歳。
渥美さんは、47歳。
3代目おいちゃん、下條さんは60歳。
おばちゃん、三崎さんは54歳。
前田吟さんは、31歳。

あの有名な「メロン騒動」も、あります。
当時は上映する地域によって、おいちゃん達が正しいと笑いの渦になる所もあれば、ああ寅さん可哀想と笑いが起こらない所もあったそうで。
僕はと言えば、このシーンを観ると何度でも、寅さんの立場になって涙が出てきちゃうんだよなあ。
子供の時、家庭の事情でおじさんの家に預けられて、寂しくってたまらなくってわがまま言って家族を困らせた、そんな思い出と寅さんがだぶるのよ。

いずれにしても、泣けるシーンも一杯。
ハンケチ、持ってくるの、忘れないでね。
これ、大勢で、大きなスクリーンで、フィルムで観るのが、いいよお。

【あらすじ】

ある日、寅次郎に会うためとらやにリリー(浅丘ルリ子:第11作『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』のマドンナ)がひょいと現れる。彼女はあれから結婚するも数年で分かれ、再びドサ回りの歌手をしているという。寅次郎に会えなかったことを残念がるリリー。

 その寅次郎は青森で、通勤途中不意に蒸発したくなったというサラリーマン・兵頭(船越英二)と出会う。自由な生き方に憧れる、という兵頭に手を焼いてしまう寅。だがそこで偶然にも、青森に来ていたリリーと再開して大喜び。そして寅とリリーは兵頭も巻き込んで北海道へと向かう。ごろ寝や啖呵売もこなして楽しい道中となるが、小樽に着いた兵頭はどうしても会いたい人がいるという。それは彼の初恋の人だったが、彼女は夫を亡くし女手一つで子供を育てており、懸命に生きる姿を見た兵頭はいたたまれなくなる。そんな彼の複雑な心中をめぐって寅次郎とリリーは対立し、ついには喧嘩別れしてしまう。去っていくリリーをどうすることもできない寅次郎。

 やがて柴又に帰ってきた寅次郎だが、リリーとの一件を悔やんで表情は沈んだまま。だがそこへひょいとリリーが現れる。リリーもまたあの一件を悔やんでおり、二人はあっという間に寄りを戻す。とらやに居候し始めたリリーとすっかりいい仲になる寅次郎。その仲むつまじい様子が近所でも噂になり始めた時、さくらは寅次郎がこのままリリーと結ばれればいい、と思い始めるようになるが……

寅さん会館 来春再開へ

俳優の渥美清さんゆかりの品を展示する「渥美清 こもろ寅さん会館」(小諸市古城)が来春、再開する見通しとなった。経営難による休館から約2年。渥美さんの人柄や、映画「男はつらいよ」に魅了された人たちが、「若い世代にも楽しんでもらえる新たな寅さん会館を作りたい」と再開の準備を進めている。

会館は1995年にオープンした。市内で電気工事会社を営んでいた井出勢可せいかさんが館長を務めた。井出さんと渥美さんは共通の知人の紹介で知り合い、交流を深めた。渥美さんは井出さんのことを「小諸のお父さん」と呼んで慕った。小諸はその後、第40作「寅次郎サラダ記念日」(1988年)のロケ地となった。

会館が収蔵・展示しているのは、渥美さんの衣装や小道具など映画でもおなじみの品。オープン前、井出さんが「お父さん、撮影所までトラックで来て」と言われて行って、渥美さんから受け取ったもので、約1700点に上る。

渥美さんは、井出さんの長男・竹弘さん(55)に脳性まひの障害があることを気にかけていた。「会館があれば、働くことができるから」と話していたという。

渥美さんはオープン翌年の96年8月に亡くなった。来館者は97年に12万人を超えたのをピークに年々減少し、2012年には約7000人に落ち込んだ。この年の10月に井出さんが亡くなり、閉館した。展示品は建物ごと市に寄贈された。

市が今年、自前で運営するのを条件に、施設を無料で貸し出す形で運営団体を募ったところ、観光人力車を引く一井正樹さん(34)が手を挙げた。

一井さんは岩手出身。長野に来て仕事で落ち込んでいたときに、たまたま見た「男はつらいよ」に魅了され、ファンになった。小諸と渥美さんとのつながりを知り「展示施設が小諸になきゃいけない」と思った。共感の輪は広がり、市内外の30人が「いつもココロに寅さんを♪」という団体に所属し、運営にかかわる。

「再開すれば最初はファンが戻るかもしれないが、ただ、ゆかりの品を展示するだけでは、いずれ経営が厳しくなる」と一井さん。展示品を絞ってテーマ性を演出したり、カフェスペースを作ったりして、「新たなファンを作り出す場所にしたい」と話す。

竹弘さんは「多くの人が訪れてくれればおやじや渥美さんも喜んでくれる」と再開を心待ちにしている。

読売新聞2015年06月20日(土)朝刊より

 

寅さん全作フィルムで観よう会

やすらぎ会館 にて
(渥美清こもろ寅さん会館地下1階)
長野県小諸市古城1-4-26
しなの鉄道小諸駅より徒歩5分

2015年7月4日(土)

開場 午後2時30分
開映 午後3時00分

大人 1000円
学生 500円
中学生以下は無料です

前売券取扱中!
大人900円 学生400円 限定50枚
【取扱窓口】清水薫 090-3206-3530までどうぞ!

主催:コモロ寅さんプロジェクト『いつもココロに寅さんを♪』
(通称:ココトラ)

後援:小諸市 小諸市教育委員会 小諸市観光協会 小諸商工会議所
小諸新聞 コミュニティテレビこもろ 東信ジャーナル 信濃毎日新聞社

協力:松竹 小諸フィルムコミッション 山川視覚教材社
お問い合わせ:090-2953-2172(代表者・一井)

☆特典☆
その1.

毎回1個ずつ、寅さんにちなんだココトラオリジナルのスタンプ押印。絵柄は来てのお楽しみ♪12個集めると、これまた素敵な景品プレゼント!きっとワクワクしちゃいますよ♪(≧∇≦)

その2.
基本的に飲食物持ち込み自由!ぜひお好きな飲み物、食べ物片手に、楽しくご鑑賞ください♪ただし、ゴミは各自お持ち帰りください。

2015年6月現在、この上映会に際して、
ココトラへご協賛下さった皆様の一覧です。
誠にありがとうございます!(敬称略)

▽小諸
・小諸病院 20口
・火付盗賊グループ 20口
・アサマ2000パークスキー場 5口
・きものおぎはら 10口
・鈴木医院 10口
・(株)セイケンハウス 10口
・㈱大栄商事 10口
・ラピス 10口
・京屋クリーニング 8口
・アサマ2000パークスキー場 5口
・川上土地家屋調査事務所 5口
・きものおもてなし処 5口
・草笛本店 5口
・コピーヌクラブ 5口
・佐久小諸観光(株) 5口
・Space 桜舞 5口
・たかこの布あそび 5口
・ゆもと呉服店 5口

・アゲハ屋靴店
・旭屋クリーニング
・芦田川印舗
・一ぜんめし揚羽屋
・いも平
・遠州家
・おしろや
・日本料理 音羽
・おみやげとりんごのさかい
・亀や
・喫茶食事しおり
・きもの工房やまざき
・コインランドリーおひさま
・小林歯科医院
・小林薬局
・小諸いも平
・佐藤青果店
・幸せの黄金鯛焼き
・塩川塗料店
・車留夢
・スナック和楽
・セーブオン小諸インター店
・セブンイレブン御影店
・そば蔵丁子庵
・蕎麦倶楽部井泉庵
・そば七
・そば・パスタ HARADA
・だんとコーヒー
・つぼ八小諸店
・釣具のもとや
・天麩羅割烹 懐
・中澤食糧
・bar For you
・富士屋醸造
・ベル・コーヒー
・北信米油ニュー小諸SS
・ポム美容室
・万年堂
・もとや釣具店
・山城館
・渡辺歯科医院

▽東御
・ヘアサロンきむら 5口
・石の高昇
・スナックYOU
・永井精穀(株)
・長野セルトップ
・とんちき麺
・とんちゃん家

▽上田
・なごみの会

▽東京
・銀河鉄道㈱ 5口

【個人】
・井出澄子 20口
・大内壽恵麿 10口
・小俣哲夫 5口
・相原由美子
・市村道喜
・井出正雄
・今村純二/俶子
・岩井千賀子
・大井洋子
・荻原裕子
・小山良生
・北川治
・榊原菜穂子
・坂口由紀子
・笹平民雄
・佐藤サカエ
・鈴木聡
・武田里代子
・中島均
・中村光江
・名小路雄
・比護清
・細萱千秋
・本間邦仁
・眞木美津恵
・松井元司
・松本理加
・宮下繁都
・横尾修弘

・匿名希望 28口

☆ココトラでは、引き続き広くご協賛を募っております。
個人・法人・団体様問わず1口1,000円〜。
ご芳名は、当日のしおり、会場、本ページで披露させて頂きます。
(匿名希望可)ご協力、宜しくお願い致します。
【ご連絡先】090-2953-2172(代表・一井)


2015.06.24