広島にて上映での観客の声

2014年11月29日から12月5日まで、
広島・横川シネマで行われてた
映画「鎌田浩宮 福島・相馬に行く」
ロードショウでの
集まったアンケートの
ほぼ全てです。

広島の原爆、
被曝体験を受け継いできた、
そんな方々が、
お書き下さった文章です。
ぜひご覧下さい。

横川シネマでは寅さんと入れ替わり私たちの映画が。光栄です。

 

 

放射能…ほんとに考えさせられます。
ほんとに、原発はNOと言いたい…。
(女性)

携帯のストラップは、相馬焼の馬をぶらさげています。
福島を忘れないため、忘れてはいけないためです。
(女性)

これまで福島のことを聞く(見る)ときや震災のことを耳にするときは、何かとても強い気持ちを伝えるような言葉や表情(感情的なもの)がとても多くて、雰囲気にのまれてしまうような気持ちになってしまって複雑だったのですが、(別に悪いとは思わないのですが、少し不安になってしまうというか…)この映画では、何かの主張を!!ということよりも、それよりも“人”“人間”“生活”ということを感じられて…私は、とても私の生活の中での震災や政治、ヒバクにフィットした気がします。
(編注:この方は医療関係の仕事をしていらっしゃいまして、広島ということがあり、お年寄りは癌の再発が多く、何度再発したか覚え切れない方もいるそうで、皮膚の衰えもひどく、明らかに原爆が原因だ、自分の家族も皆癌で亡くなった、と話して下さいました)
(女性)

メッセージを強烈に打ち出してくる映画は、苦手。
原爆を扱ったものにしても、そういうものはもういいやと思うので、この映画はよかった。
(男性)

甚大な被害を受けていながら、原発推進派の議員が圧勝することに大きな矛盾を感じます。
本来結束すべき被害者の人達が、考え方の違いで相互に対立する実態が、問題の根深さを物語っていると思います。
(男性)

鎌田さんが杉ちゃんやお父さんと、かわらず友情を保てているのがすごいと思う。
お互いを尊重しながら、穏やかにコミュニケーションをとるのは本当に難しい事だと思う。
私など、なぜ福島で自民党が勝つのか、その事実さえ腹立たしくてモヤモヤする。
(無記名)

7年前まで郡山市に住んでいて、相馬にも仕事で行っていました。
気になりながら、何もできずに過ごしています。
この映画にあるように、普通の生活が出来なくなっていることが悲しいです。
3年経っても、何も解決していない事にハラが立ってきます。
(男性)

おとうさんの大変さが心に残りました。
愛着のある土地が大事なのだと思いました。
犬が亡くなったのはかなしいことでした。
(男性)

身近な事として目を向ける事が出来た。
普通の生活の中に描かれていたものを考えさせられます。
(女性)

福島の人のふだんの生活が見れてよかった。
(男性)

息子さんは、経済的な理由で自立し一人暮らしできないのか?
年金暮らしのお父さんも、避難生活は経済的にも無理だろうと思った。
(男性)

人生は人それぞれいろんな道を選んで生きていく大切さを感じました。
自分を信じる事の大切さも感じました。
(女性)

原発事故の捉え方が様々であることを示してくれていると思いました。
本当の事は今は分かりません。
10年後、20年後に笑い話になることを期待します。
自分自身は脱被曝を目指します。
(無記名)

本当にみんなにみてもらいたいよい映画だと感じました。
福島・相馬の今を等身大にありのまま、杉本家の人と鎌田さんの友情、信頼、交流を根底に、日常をそのまま何も足さず何も引かず描かれている誠実さ、正直さを大切なものとして共有させて頂いた感じがします。
これが本当に反原発、肯定原発に関係なくいい、わるい、正しい、間違いを越えてこの映画と鎌田さんのゆるぎないまなざし、志だと思いました。
これからの選挙で一票を投じる人たちにもぜひみてもらいたい。
福島だけの問題ではない、私たち全員の問題だと思いました。
うばわれたもの、失われたもの、たくさん思いを寄せることができました。
ありがとうございました。
(女性)

【音楽について】

あまり印象に残っていません。すみません…。(無記名)

ドキュメンタリーに音楽は必要ないと思うが、この映画は会話が主なので、ところどころにアクセントが必要だとも思った。(男性)

優しいけれどどこか不穏な雰囲気があるなと思って、感情が動きます。良かったと思います。(女性)

ここち良かったです。(女性)

丁度良かった。(無記名)

よかったです。ほっとできるあたたかいまなざしを感じさせるこの映画の雰囲気をよくかもし出していました。(女性)

今年リニューアルした場内は70席の椅子も大きくふかふか。キモちE!

 

 

舞台挨拶が終わった後、
皆さんから
拍手をいただくことは
他の会場でもあったのですが
挨拶の前にも
拍手をいただいたのは
広島だけです。

シネコンの波に、
デジタル化の波に、
横川シネマは
懸命に踏ん張りながら
館主の溝口徹さんが
たった1人で
365日休みなく
朝から晩まで働いています。
どうぞ皆さん、
良質な映画をかけ続ける
横川シネマに
足を運んで下さい。

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2014.12.06