新たな投稿者、エプスタを襲撃

構成・鎌田浩宮

新手

ウィルス
か、
スパム
か。

「あーもー紫陽花が咲き始めてるね」
「雨のモノトーンの景色に紫陽花の蒼色映えて、1年で1番ソテキな季節よね」
「大江麻理子さんモヤさまに戻ってきてくんないかしら」
「与論島出身の千代皇、負け越し惜しかったわねえ」
「東京都小平市の住民投票は開示すべきよね」
午睡しながらくっちゃべっている、まどろみのエプスタ編集部。

じぇじぇ!
そんな安楽な空気を壊す、メール受信音が。
いつも投稿してくれるエプスタの孫正義こと、かかしさんではないようだ。

エプスタのこちらで販売している鎌田浩宮のファーストソロアルバム
「精霊の暴力 the violent work of spirit」
を先日ご購入下さった方から、メールが送られてきたのである。

以下、掲載します。

一体どんな苦情なのか悪戯なのかウィルスかスパムか?!

「精霊の暴力」拝聴させて戴きました。

「すごいよ何だよコレw」
感想を正直に言います。
って、ああwうっかり先に感想を書いちまったw
正直過ぎてムカつかれるかも知れないが、本来わたしはウソがつけん人間なのでキツク感じる部分は勘弁して下さい。

1曲目のナレーションの女性は彼女か…ちくしょー破局しろっモゲろっw

シャウト系が多くて心に勢い付けられて仕事が捗りました。本当。
こういう曲をブースター曲とでも言うのだろうか?
曲がブースター型のベルトになって私の胴体に巻きつき、勢い良く宇宙へ飛ばされてく感じ。

「冷やかされる為のダンス」は最終的にわたしが一番圧倒された曲です。
この曲は鎌田さんの真骨頂って感じがする。
聴いてて心が釣られ軽くなり躍りたくなる。
同時に鎌田さんの顔も思い浮かぶので、それを振り払って女性の顔に置き換えて聴いてましたw
素人の私が言うと生意気に聞こえるかも知れませんがいいセンスしてる。
聴いてる人の心を掴むってのは、絵も同じだと思うので何となく分かる。
これが出来てる鎌田さんは初心を忘れなければ必ずもっと伸びると思いました。

この曲はどこかの番組のテーマ曲で使われていてもおかしくない壮大さ、若さ、勢い、生命で満ち溢れたジャングルの真っ只中って感じがする。
グダグダ書いてるが、この曲の最初の感想は「何だこれ?凄い。」だった。
その直後(こいつこんな凄い曲を創れるのに、何でまだ有名じゃないんだ!?)と思った。
悪い気にさせたらすまないが正直に書いています。

曲と曲との繋ぎに考えた流れを感じる。
これが出来るか出来ないかは重要だと思う。
絵も同じだから。

インストゥルメンタルの全てに明らかなテーマ性を感じる。
CDに付録されているライナーノートの評論家も同じ様な感想を書いていましたね。

鎌田さんの真骨頂はBGMだと思います。
人を、番組を、世界を盛り上げるブースト役。
BGMだけでここまで人を感じさせる事が出来るのは本当に凄いと思います。
旋律だけでこれが出来る音楽家は本当に一握りだと思い、私には鎌田さんもその一人に入ると感じられました。

今はライヴが中心の様ですが、私はあなたにBGMも意欲的に新たなものを、どんどん作り続けて欲しいと感じました。
だってどの番組でもソフトでも映画でも普通に使える創りだと感じるんだもの。

ゲームやアニメ・マンガ系は今(正確には5年位前から)カードゲーム系を中心にモバゲーとかスマホ分野の需要が増え続けているんですが、音楽の方はどうなんでしょうか。
そちらには手を出されていませんか?

ただ、ゲーム系のスマホ仕事をやってる人を知っていましたが、やっぱり安いし不安定らしく、かなり苦労されておりました。
その人の例を見てもわかる通り、現代はインターネットやスマホのおかげで情報が手に入りやすくなりましたが、その対価としてエンターティメントの価値が下がり、一般大衆から消耗品扱いされている様に感じます。
映画・マンガ・アニメ・ゲームの被害も酷いけど、何と言っても音楽が第一の被害者ですよね。

話を戻すけど、ここまでスゲェ曲を創れてて、頻繁にCF活動も映画監督もライヴも続けてて、ロングテイル領域の鉄道チャイムまで創ってるのに
何で君はまだ有名じゃないんだ。
多分君は大器なんだろう。
器が大きい人は大きい分熟成に時間がかかるから。

ここまで経験・経歴豊かで確かな曲が創れてる鎌田さんに、音楽素人な私が何を言っても説得力ないでしょうけれど、鎌田さんの作曲には溢れてスパークする程の才能を感じるので頑張って新しい曲をどんどん作り続けて欲しい。

私は30代後半でマンガ家になりました。
ちょっと遅すぎですw
そんなに上手くないので毎日が苦労の連続です。
そんな自分を良く知っていたのにマンガ家を目指すなんて普通ありえない。
でも、生きているうちに自分のやりたい事をやり切らず、毎日自分をごまかしてやりたくも無い仕事をするだけで人生を終わるなんて、私には耐えられなかった。

私以上の年齢でマンガ家になられ、売れっ子になった方ももちろんおりますが、そう言う方は特例だと思います。
ですから普通私くらいの年齢からは「成長出来ない」と決め付けられ、持ち込みをしても編集からゴミ扱いされます。
ほぼ全ての編集が「絶対に成長出来ないだろう」と断言される年齢ですよ。
そんな世界と知りながらしつこく持ち込みを続け、やっと掲載・連載にこぎつけました。

こう言う地獄な状況の中を毎日必死で走り続けている馬鹿な男がここに一人いるんです。
才能ある鎌田さんなら私よりもっと馬鹿になってやれる筈です。
それとも、私がお前のお尻に火をつけてあげましょうか?

ではまた。
お互いに頑張りましょう!
私が潰れそうな時には鎌田さんが作曲で私のお尻に火をつけてくれwww頼むwwww

 

浮かばれない、
無数
の、
無名
な、
努力家
を、
結ぶ
広場。

 

熱い長文、ありがとうございます。
すんごく、嬉しい。
感謝 for you!

このCD、自分で言うの、嫌らしいけど、売れたんですよ。
発売当時、タワーレコードの新宿店と池袋店が、試聴コーナーまで設けてくれて。
特に池袋店のバイヤーさんが大絶賛してくれて、「天才」なんて書いたポップを飾ってくれて。

「冷やかされる為のダンス」
は、細野晴臣さんが審査を務めたコンテストで、最優秀賞をいただいた曲です。
ふんだば、せっかくなので、ここでも試聴できるようにしましょ。

Audio clip: Adobe Flash Player (version 9 or above) is required to play this audio clip. Download the latest version here. You also need to have JavaScript enabled in your browser.

ね、いい曲っしょ?

僕の音楽を聴いてくれる人は、割と真っ二つに割れるんですよ。
僕がヴォーカルを務めるバンドスタイルが好きな人と、
僕がシンセだけで創るヴォーカルなしのインストゥルメンタルが好きな人と。

バンドのライヴも先日行ないましたが、インストのCDも新作、出してますよ。
「lifetime of Namii」が、そうです。
エプスタのこちらで、売ってます。

この方は、ややインスト派のようですね。
どっちでも、褒めてもらえるの、嬉しいです。

齢を重ねてからのマンガ家、素晴らしいですね!

つい先日、随分とひっさしぶりに、友達が電話、くれました。
エプスタ、かかしさんからの質問の僕の答えを読んで、心配してくれたみたいです。

いずれにせよですね、評価してもらえるのは、ほんに嬉しいです。
読者の皆さん、もっと褒めて!
もっともっとほっともっと!

この世の中は、無数の埋もれた無名の努力家に満ちている。
せめてエプスタの中で、お互いを、褒め、讃え、救いあおうではないか、と強く思うんである。

だから、もっと、エヴリボデー、投稿しておくれよ!
待ってるぜ。
僕を、君を、応援してるからさあ…!


2013.06.03