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上田を、お年寄りに抜かれるくらい、ゆっくり歩く。
文/撮影・鎌田浩宮
ほ!
おらは東京生まれの
東京育ちだけどさ、
ほ!
おらのおっかあが
長野生まれだからな、
ほ!
おばあちゃんの葬式に
上田へ行ってきただに。
葬儀が終わって、
皆、東京へ帰って。
おら1人だけ、上田駅の観光案内所さ行って
「安くて古い宿、教えてくんろ」
って言ったら、
こんないい宿。
駅から徒歩5分。
「ビジネス・ご宴席 旅館 天神」
おらの部屋ん中に、
ぼんやりした絵も、あるど。
浅間山かなあ。
案内所では素泊まり3800円って聞いたけど、
ご主人と女将さんが3500円だよって言って
さらに3000円でいいよって言ってくれて
庭の梅の実が採れたからって
袋一杯に分けてくれたよ。
ああ、こりゃあいい旅になるなあ、って思ったの。
6畳一間。
こっちの窓は、開かないようになってるだ。
食堂では、労働者風情の宿泊客が、
テレビ観ながらゆうめし食べてた。
美味しそうだったど。
共同風呂が、思いっ切り足伸ばせて、
気持ちよかったあ。
ほ、旅の疲れ、取れただに。
宿のそばの
新幹線の高架下に
小さな小さな神社があって。
シートに被ってるけど、
相撲の土俵だったさ。
田舎は、いいだず。
駅前の駐車場も安いなあ。
しかし駐車場内には停めず、皆、目の前で路駐だぞ。
のどかだなあ。
この晩は1人で気分がよくなっちゃって
蕎麦屋で地酒呑みすぎただ。
ちょいと二日酔い。
翌朝、
宿のすぐ近くの、千曲川へ。
ああ、のくてえ、のくてえ。
ずっと佇んで眺めていても、飽きない流れ。
たまに通る、別所線。
そりゃあたまにしか走らないさ、
単線なんだもの。
寅さんも、さくらも乗ったんだよ。
寅さん、終点の別所温泉で、無銭飲食しちゃったんだ。
で、さくらが警察へ迎えに行ったの。
シリーズ第18作「寅次郎純情詩集」だず。
この鉄橋のそばにあった、タイ料理屋さん。
中の壁に貼ってあるメニューも、タイ語。
国際化、素晴らしいねえ。
上田駅っていうのは気が利いていて、
北口、南口、とは言わずに、
お城口、温泉口、って言うんだ。
今までいたのは、千曲川、そして別所温泉に連なる温泉口。
じゃあ、上田城のある、お城口に行ってみよう。
こっち側は、予備校や塾の数がすごい。
さすが教育県、長野だねえ。
何見ても、面白い。
自分の歩幅で、歩く。
おばあちゃんが、おらを抜いて歩いてく。
まんず音楽の学校も多いのが嬉しかった。
駅から中央を走る1番の商店街を、のんびり歩くだ。
看板には、「和洋酒・みやざわ・かつをぶし」。
「国産から舶来まで ペン・シャープ・ボールペン 庄村万年筆店」。
目抜き通りに、こんな店。
いいなあ。
「パソロン」だよ。
なんか物々しい面白いものが。
そういうことだか。
2015年のNHK大河ドラマに真田幸村を、という署名活動。
どこさ歩いてても、
面白いもん、あるだなあ。
はてさて、
おらはどこ目指して歩いてるだか。
エプスタの記者として、
職務を全うせんとしとっただよ!
そう、この続きは、エプスタ内別コンテンツ
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明日アップするだず、ほ!待ってろ!