応募作品#5 エプスタ日記大賞

編集・鎌田浩宮
協力・名無シー

 

昨日の日記が、楽しかったです。
一昨日の日記が、楽しかったです。
日記を、募集します。

ブログのくせに長めの事業でこざかしい
エプスタインズ創刊10周年記念特別事業第2弾
エプスタ日記大賞

 

 

YouTubeでも、Instagramでも、いいねでも、RTでも、シェアでもなく。
手垢や手癖にまみれていない媒体を用いて、多くの人の心情を集めたい。

その媒体。
随筆の次は、日記です。

日記の応募、集まってます。
大賞決定前に、応募作品を1本ずつ掲載していきます。

5本目だー!シングルマザー、アガタシネマさんの日記です。
俺たちゃ日々、断続的に正の字書いてるんだぜ。
でもって、たまに書かれてたりもするのだ。
ジンセーったら。

今回の企画は、
1981年12月8日(火)
1991年12月8日(日)
2001年12月8日(土)
2011年12月8日(木)
2020年12月8日(火)
2021年1月8日(金)
2021年2月8日(月)
2021年3月8日(月)
2021年12月8日(水)
〇〇〇〇年〇月〇日(〇)

の10日間、どれでもいいから日記を送ってちょ!
という企画です。

それじゃあ、日記でぶっ放していくよ。

 

 

アガタシネマ
2021年4月13日(火)

 

・逃げ場の無い、ワンツーマンの上司
・一日中、彼女の事が頭の中を支配

私の会社は小さな下請け建築会社。そこの事務員をしているのだか、2人だけ。30年勤めたベテラン上司。とにかく、逃げ場がない。5〜6人くらいなら逃げ場があるが、2人きりはワンツーマンであり、嫌いな、苦手な人だと地獄。

そう、そのアリ地獄にハマっております。働かないと食えなくなるので、辞められないし。今更、就職活動しても、おばさんは雇ってもらえない。

その上司、舌打ちをします。独り言を言います。引き出しを締める音、大きいです。電話もガッチャーンと切ります。私は隣りの席です。

音が気になって、気が狂いそうになるのです。

気にしないようにすれば良いじゃん、とかクソバイスを受けますが、笑顔で、えー、そうですかぁ、と返すだけです。

その上司、舌打ちがひどい。無意識なんだろうし、私にじゃなく、自分に舌打ちしてるみたいなんだが、四六時中、チッチッって。

最初は、輪ゴム鉄砲くらいの痛手でしたが、最近は、エアガンの位の攻撃力に変わってきた。痛い、ああ、痛い。昨日は何発撃たれたのだろうか。今日は、何発撃たれるのか。一回ちゃんと数えてみようか、正の字で。

彼女の事が頭から離れないの。一日中、休みの日も、ずっと彼女の事ばかり…って、もう、愛しちゃってるじゃん、自分!

舌打ちは、人を攻撃する危険な武器です。取扱注意。

ネコの後頭部が好き。

 

アガタシネマは、ここで日記を書いておる。
https://agatashinema.hateblo.jp/

 

 

ブログ・エプスタインズ創刊10周年記念特別事業第二弾
第1回エプスタ日記大賞
応募締切:2021年3月9日といいつつ延長中
ジャンル:日記
形式:問わず 点字ももちろん可
枚数:制限なし
賞品/賞金:後日発表
選考委員:後日発表
発表:2021年4月吉日
応募先:info☆epstein-s.net ☆を半@に変換して送信して下さい
郵送は〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-20-13-410 鎌田浩宮まで

今回の日記一覧 併せてお読み下さいね。
募集・第1回エプスタ日記大賞
応募作品#1 エプスタ日記大賞
応募作品#2 エプスタ日記大賞
応募作品#3 エプスタ日記大賞
応募作品#4 エプスタ日記大賞
応募作品#6 エプスタ日記大賞
応募作品#7 エプスタ日記大賞
応募作品#8 エプスタ日記大賞
応募作品#9 エプスタ日記大賞
審査員/賞品決定 エプスタ日記大賞
日記は絶滅する エプスタ日記大賞
どれが本当の日記か エプスタ日記大賞
読者賞無決定 エプスタ日記大賞
大賞決定 エプスタ日記大賞
受賞者から喜びの声 エプスタ日記大賞


2021.04.21

応募作品#4 エプスタ日記大賞

編集・鎌田浩宮
協力・名無シー

 

昨日の日記が、楽しかったです。
一昨日の日記が、楽しかったです。
日記を、募集します。

ブログのくせに長めの事業でこざかしい
エプスタインズ創刊10周年記念特別事業第2弾
エプスタ日記大賞

 

 

YouTubeでも、Instagramでも、いいねでも、RTでも、シェアでもなく。
手垢や手癖にまみれていない媒体を用いて、多くの人の心情を集めたい。

その媒体。
随筆の次は、日記です。

日記の応募、集まってます。
大賞決定前に、応募作品を1本ずつ掲載していきます。

4回目は、本企画協力者・名無シーの日記です。
おお、そう来なすったか。
さすがあんさん、ようござんす。

今回の企画は、
1981年12月8日(火)
1991年12月8日(日)
2001年12月8日(土)
2011年12月8日(木)
2020年12月8日(火)
2021年1月8日(金)
2021年2月8日(月)
2021年3月8日(月)
2021年12月8日(水)
〇〇〇〇年〇月〇日(〇)

の10日間、どれでもいいから日記を送ってちょ!
という企画です。

それじゃあ、日記でぶっ放していくよ。

 

 

名無シー
2021年3月19日(金)

 

エフプスタの日記大賞のことが気になっていて、朝、起床と共に、以前に書いた面白い日記があった筈だと思い立ち、タブレットを取ると、思い出したキーワードでストーリジに検索をかける。

「庭に電話ボックスがある家」 見つからない。

キーワードを間違えているのか、今のストーリジに古いストーリジをミラーリングしていなかったのか。或いは、もしかすると、自分の記憶が誤っているのかも知れない。

詰まり、この記憶は記憶ではなく、人間の仕組みの手違いで「記憶である」と言うサブコードが付いてしまった単なる思いつき、今朝思い浮かべただけの面白い話なのかも知れない。

となると、急いで検索しようとしていた「面白い日記の内容」とされるものを書き留めて置かなければ、どこにもその面白い話は残らなくなってしまう。

出勤時間が迫っていたが、「ながら」なら時間は取るまいと考え、歯を磨きながら、髭を剃りながら、横に置いたタブレットを操り、嘗ての日記の記憶、若しくは、思い出のようでありながら今思い浮かべた面白い話かも知れないものを打つ。

ディスプレイに落ちた歯みがきの泡をシャワーで流す。

面白い話は記憶の海溝、若しくは面白い話の湧水地から掬い出された。

しかし、この面白い話には日付が無い。

日記にとって最も大事なのは日付だ。その日の朝、何があったのか、昼はどうだったか、夜は灯りの下で誰と向きあっているのか。自分と向きあっているならまだ健康で、忙殺されてそれどころではないとすれば、人間的なゆっくりした夜が必要だ。洗わなければならない食器、靴下、パンツに振り回されて、今日の終わりを見届けることなく寝落ちしてはならない。その日世の中で何が起きていたのかだけに振り回されてはいけない。

今朝、自宅の洗面所で、蛇口ではなく心の世界から溢れ出た、日付の無いいつかの思い出の中で、私は夜、今はなくなってしまった近所の路地を歩いていた。
その辺りは、私の転入時期(27年くらい前の夏)から、じわじわと用地買収が進められており、あちこちに何にも使っていない元道路や、元宅地が、針金を張った杭で囲まれて佇んでいた。
そう言う何でもない陣地に侵略されつつある住宅地、元農村の面影を残しなんじゃもんじゃの巨木や、嘗て畦道だった複雑なパズルの切れ目が描く様な曲線の道、辻、暗い家が並ぶ暗い町の暗い夜半、私はその町を歩いていた。
その日、今は無いその町の曲がりくねった路地で体験したことを、私は何故か書き留めておこうと思って文章に打ち、保存したはずだった。或いは潜在的に、意識せずにそう思ってきた筈だと今朝思っていた。
元のファイルには日付はあっただろう。もしかすると時刻も記録してあったかも知れないのに、そのファイルは見つからない。

その時歩いていた筈のその路地ももう無い。

今日の昼、会社の休憩時間に、日付の無い日記を思い出して記したことを、今日の日記に書き始めた。
今日の日記には今日の日付を付けたが、思い出された方の日記はいつの日記だったのか。矢っ張りその事は気になるし、実は記憶ではなく記憶のような思いつきだった場合、あった筈の日付というものは何を指しているのだろう。詰まり、現実の隙間に虚数のように挟まっているありもしない日付のことをいっているのではなくて、自分の心の何をその虚数のような日付は表そうとしたのか。

夜に、今はなくなった路地のあったところに行ってみよう、そう決めていたのに、今さっき、終業時間間際に野暮な仕事が入って、一時間ほども残業させられ家に着く時間は明日になってしまう。

詰まり、今日の日記にその核心のところを書くことが出来ないのだ。今日の日記の世界は、今日の日付が付いているために残りがどんどん砂時計の砂のように蟻地獄のようなところに消えていってしまう。全部が落ちたとき、サラサラとしたあの動きは止まり、今日が死んでしまう。その残りのところに、この日記がある。

今日が死ぬ前に、日記なのに、まだ起きていない予定のことを急いで書くとすると、この後、スーパーで、まだこごみが残っていたら、それを一パック買って、軽く茹で、胡桃を摺り、和えて、ほんの少し醤油を垂らして、ややぬる程度に冷やした黒ラベルと……

いや、それも明日の出来事だ。残り時間が少なすぎて、今日は実質死んでしまった。日記上にしか存在しなくなる今日よ、さようなら。
 

 

ブログ・エプスタインズ創刊10周年記念特別事業第二弾
第1回エプスタ日記大賞
応募締切:2021年3月9日といいつつ延長中
ジャンル:日記
形式:問わず 点字ももちろん可
枚数:制限なし
賞品/賞金:後日発表
選考委員:後日発表
発表:2021年4月吉日
応募先:info☆epstein-s.net ☆を半@に変換して送信して下さい
郵送は〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-20-13-410 鎌田浩宮まで

今回の日記一覧 併せてお読み下さいね。
募集・第1回エプスタ日記大賞
応募作品#1 エプスタ日記大賞
応募作品#2 エプスタ日記大賞
応募作品#3 エプスタ日記大賞
応募作品#5 エプスタ日記大賞
応募作品#6 エプスタ日記大賞
応募作品#7 エプスタ日記大賞
応募作品#8 エプスタ日記大賞
応募作品#9 エプスタ日記大賞
審査員/賞品決定 エプスタ日記大賞
日記は絶滅する エプスタ日記大賞
どれが本当の日記か エプスタ日記大賞
読者賞無決定 エプスタ日記大賞
大賞決定 エプスタ日記大賞
受賞者から喜びの声 エプスタ日記大賞


2021.03.20

応募作品#3 エプスタ日記大賞

編集・鎌田浩宮
協力・名無シー

 

昨日の日記が、楽しかったです。
一昨日の日記が、楽しかったです。
日記を、募集します。

ブログのくせに長めの事業でこざかしい
エプスタインズ創刊10周年記念特別事業第2弾
エプスタ日記大賞

 

 

YouTubeでもなく、Instagramでもなく、tweetでもなく。
手垢や手癖にまみれていない媒体を用いて、多くの人が今抱えている
「心持ち」を集めたい。

その媒体。
随筆の次は、日記です。

日記の応募、集まってます。
随筆大賞に続き、破顔の編集部です。
大賞決定前に、応募作品を1本ずつ掲載していきます。

3回目は、本企画主宰者・鎌田浩宮の日記です。

今回の企画は、
1981年12月8日(火)
1991年12月8日(日)
2001年12月8日(土)
2011年12月8日(木)
2020年12月8日(火)
2021年1月8日(金)
2021年2月8日(月)
2021年3月8日(月)
2021年12月8日(水)
〇〇〇〇年〇月〇日(〇)

の10日間、どれでもいいから日記を送ってちょ!
という企画です。

それじゃあ、日記でぶっ放していくぜ。
読めばいいんだぜ。
んでもって応募すればいいんだぜ。

 

 

鎌田浩宮
2020年11月28日(土)

 

【解体工事の説明会 慶一さん50周年記念ライヴ 初代ダース・ベイダー役、デビッド・プラウズさん死去 、85歳】

注:その日に書いたものをそのまま掲載します。ただ、そのまま読むと何だか分からん所があると思うので、赤文字で鎌田本人が加筆しておきます。

4時半ごろ起きて浪に水。よく眠れている。また寝て、変な夢なども見ず、7時起床。色々やって途中からバラカン聴く。9:15過ぎ出発。時間ないので自転車。西友で停める。

10年前亡くなった猫・浪に1日4回水をあげてます。毎週土曜朝はNHK-FM「ウイークエンドサンシャイン」を聴いてます。駅前駐輪場が満車の時は、西友の駐輪場が便利。

9時半、解体工事説明会開始。11:33ころ終わる。工事協力会社の〇〇さんらと名刺交換し、他の人とも色々お喋りして別れる。自転車駐輪代220円。NTTの壁の貼り紙気になって撮影してたらさっき説明会にいた建築主スターツCAMの△△さんともう1人が歩いてきて、あいさつ。盗撮しちゃダメですよと軽口を叩かれる。笑顔で返す。

注:三軒茶屋駅前・NTT敷地内に16階・12階と2棟のマンションが建設予定。日陰になるしビル風ひどくなるし人口増えて事故時電車バスさらに混むし災害時避難所入りきらないしで反対しとります。△△さんは劇団新幹線の橋本じゅんさんに似てました。

帰宅し手洗いしてビール1缶呑む。これまでの説明会でこんなこと初めて。

□□さんより電話。◇◇さんコロナ陽性のためしばらく4者会談延期。

注:障がいを持つ従兄弟に、世田谷区内のグループホームを紹介し住んでもらってます。その職員の方や別団体の方と従兄弟の弟と僕で、4者会談の予定。

午後・夕方・夜は久しぶりにゆったりと過ごせた。

5:40出発。6時過ぎに六本木着。ゆっくりとビルボード東京に向かう。開場は6:40のはずだがすでに入れる。5階のカジュアル席。コロナビールを頼む。

注:敬愛する鈴木慶一さんのミュージシャン生活50周年記念ライヴ。

7:30開演。8:50頃に終わったような。

9:10頃に、最近六本木に行った際必ず行く蘭州料理屋へ。ビール・白酒・牛ハツモトのクミン炒め・ニラ卵まんじゅう・牛肉麺。10時でしまいかと思い早めに済ます。

10時出発。「こんばんは吉永小百合です」聴きながら六本木から三軒茶屋まで歩いて帰る。イキのいい若い奴が青山通りを「こんばんは吉永小百合です」爆音で鳴らしながら闊歩して歩く映画を作ろうかと夢想する。六本木・麻布・渋谷・三宿。どこも要請を受けて10時で早じまいなどしていない。ただ、空けてる店がにぎわってるわけでもない。

注:TBSラジオ「こんばんは吉永小百合です」は毎週欠かさない。

11:33帰宅。

 

 

ブログ・エプスタインズ創刊10周年記念特別事業第二弾
第1回エプスタ日記大賞
応募締切:2021年3月9日といいつつ延長中
ジャンル:日記
形式:問わず 点字ももちろん可
枚数:制限なし
賞品/賞金:後日発表
選考委員:後日発表
発表:2021年4月吉日
応募先:info☆epstein-s.net ☆を半@に変換して送信して下さい
郵送は〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-20-13-410 鎌田浩宮まで

今回の日記一覧 併せてお読み下さいね。
募集・第1回エプスタ日記大賞
応募作品#1 エプスタ日記大賞
応募作品#2 エプスタ日記大賞
応募作品#4 エプスタ日記大賞
応募作品#5 エプスタ日記大賞
応募作品#6 エプスタ日記大賞
応募作品#7 エプスタ日記大賞
応募作品#8 エプスタ日記大賞
応募作品#9 エプスタ日記大賞
審査員/賞品決定 エプスタ日記大賞
日記は絶滅する エプスタ日記大賞
どれが本当の日記か エプスタ日記大賞
読者賞無決定 エプスタ日記大賞
大賞決定 エプスタ日記大賞
受賞者から喜びの声 エプスタ日記大賞


2021.03.17

応募作品#2 エプスタ日記大賞

編集・鎌田浩宮
協力・名無シー

 

昨日の日記が、楽しかったです。
一昨日の日記が、楽しかったです。
日記を、募集します。

ブログのくせに長めの事業でこざかしい
エプスタインズ創刊10周年記念特別事業第2弾
エプスタ日記大賞

 

 

YouTubeでも、Instagramでも、tweetでもRTでもいいねでもシェアでもなく。 手垢や手癖にまみれていない媒体を用いて、多くの人の「心境」を並列にしてみたい。

その媒体なんですが、随筆の次は、日記です。
大賞決定前に、応募作品を1本ずつ掲載していきます。

2回目は、京都市左京区で泊まれる京町家サロン「月と」を営む、鏡女さんの日記です。

今回の企画は、
1981年12月8日(火)
1991年12月8日(日)
2001年12月8日(土)
2011年12月8日(木)
2020年12月8日(火)
2021年1月8日(金)
2021年2月8日(月)
2021年3月8日(月)
2021年12月8日(水)
〇〇〇〇年〇月〇日(〇)

の10日間から選んで、どれでもいいから日記を送ってちょ!
という企画であって、敢えて東日本大震災や911、コロナ周辺に該当する日付をチョイスしなかったんだけど、おおお、鏡女さんもその日付か。

それじゃあ、日記でぶっ放していくのだ。
読めばいいのだ。
んでもって応募すればいいのだ。

 

 

鏡女
2021年3月6日(土)

 

【忘れられない3月第2土曜日】
2011年3月第2土曜日(12日)の朝、テレビを見た時の衝撃は、今でも忘れられない。
あれから、2014年9月に東北へ、縁あってボランティアに出かけたり(お薄を喜んでくださった、おばあちゃまは、お元気だろうか?)、2019年に出会った75歳の女性が東北へ寄付するために作る布草履をせっせと購入させていただいたり(昨年は、売上のうち10万円を寄付することができた!と今日、報告してくださった^ ^)。
昨年は、コロナ禍で、私も寄付していただく立場になった。
いつも、「鏡女さんの周りの方に、よかったらマスクを差し上げて」と絶妙なタイミングでたくさんの「手づくりマスク」を贈ってくださる、Mさん。
この春も、懇意ある方に、このマスクをお渡しさせていただいている。
Mさんに、出来るだけ早く、(感謝の)倍返し、10倍返しをしたい。
人は、助け、助けられて、生きている。

 

 

ブログ・エプスタインズ創刊10周年記念特別事業第二弾
第1回エプスタ日記大賞
応募締切:2021年3月9日といいつつ延長中
ジャンル:日記
形式:問わず 点字ももちろん可
枚数:制限なし
賞品/賞金:後日発表
選考委員:後日発表
発表:2021年4月吉日
応募先:info☆epstein-s.net ☆を半@に変換して送信して下さい
郵送は〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-20-13-410 鎌田浩宮まで

今回の日記一覧 併せてお読み下さいね。
募集・第1回エプスタ日記大賞
応募作品#1 エプスタ日記大賞
応募作品#3 エプスタ日記大賞
応募作品#4 エプスタ日記大賞
応募作品#5 エプスタ日記大賞
応募作品#6 エプスタ日記大賞
応募作品#7 エプスタ日記大賞
応募作品#8 エプスタ日記大賞
応募作品#9 エプスタ日記大賞
審査員/賞品決定 エプスタ日記大賞
日記は絶滅する エプスタ日記大賞
どれが本当の日記か エプスタ日記大賞
読者賞無決定 エプスタ日記大賞
大賞決定 エプスタ日記大賞
受賞者から喜びの声 エプスタ日記大賞


2021.03.15

応募作品#1 エプスタ日記大賞

編集・鎌田浩宮
協力・名無シー

 

昨日の日記が、楽しかったです。
一昨日の日記が、楽しかったです。
日記を、募集します。

ブログのくせに長めの事業でこざかしい
エプスタインズ創刊10周年記念特別事業第2弾
エプスタ日記大賞

 

 

YouTubeでもなく、Instagramでもなく、tweetでもなく。
手垢や手癖にまみれていない媒体を用いて、多くの人が今抱えている
「心持ち」を集めたい。

その媒体。
随筆の次は、日記です。

日記の応募、集まってます。
随筆大賞に続き、破顔の編集部です。
大賞決定前に、応募作品を1本ずつ掲載していきます。

最初に掲載するのは、予備校の講師であり、インド哲学研究者であり、糸井重里さんに見染められ「ほぼ日の学校」に講師として参加予定だったりする、三浦宏文さんの日記です。

今回の企画は、
1981年12月8日(火)
1991年12月8日(日)
2001年12月8日(土)
2011年12月8日(木)
2020年12月8日(火)
2021年1月8日(金)
2021年2月8日(月)
2021年3月8日(月)
2021年12月8日(水)
〇〇〇〇年〇月〇日(〇)

の10日間、どれでもいいから日記を送ってちょ!
という企画であって、敢えて東日本大震災や911の同時多発テロ、そして昨今のコロナ周辺に該当する日付をチョイスしなかったんだけど、おおお、さすが三浦さん。裏テーマに気づいたか。

それじゃあ、日記でぶっ放していくぜ。
読めばいいのさ!
んでもって応募すればいいのさ!

 

 

三浦宏文
2021年3月11日(木)

 

今日は、今年も某高校での「予備校講師による春期講習」に出講後、予備校での高校2年生の三学期最終講だった。

この日は、あの日から10年ということで、テレビや新聞に様々な振り返りの特集が組まれていた。
私もそのことを思い出し、高校と予備校ーどちらも高校2年生で17歳ーの生徒たちに10年前のことを聞いてみた。

すると、驚くことに「あまり覚えていない」というのがほとんどだった。
東京都心の高校のある生徒は、もう帰宅していて揺れたのは覚えているが特に怖いとは思わなかったそうだ。
埼玉の予備校の生徒は、揺れたのは分かったが外で遊んでいてあまり気にしなかったという。

10年前の記憶、感じ方は様々だ。
まして当時彼ら彼女らは小学1年生。
無理もないところだろう。

私は今もしっかりと覚えている。

2011年3月11日。
私は、10年後と同じように、10年後とは違う女子高の春期講習に出講していた。
午前の授業の途中で軽い揺れがあった。
すぐに収まったので、「もし大地震が起きたら、先に逃げてしまうイケメンと衣の一がけで助けてくれるハゲとどっちと付き合うか?」と軽口をたたいてそれなりにウケたのを覚えている。

図らずも、大地震を予言してしまった。

午前の授業が終わり、その女子高を出てどこかで昼食をとろうと思った。
その女子高の最寄り駅には有名な商店街があり、いくつかお店をまわってみたがどこも満員で入れず、諦めて帰宅して自宅で食事をすることにした。
だが、この混雑のおかげで、私は帰宅難民という被害は免れたのだった。

かわいそうに私の教えた女子高の生徒は午後の数学の授業の時に地震に遭遇し、電車が止まってしまったために帰れなくなり、学校に泊まることになってしまったという。

紙一重。
偶然。

あまり好きな言葉ではないが、どうしても人間の人生にはこういう言葉でしか了解できないことが起こる。
なぜ?どうして?という因果や意味への問いを、頑なに受け付けようとしないことが。
いい方向にも、悪い方向にも。

2021年3月11日。
私はいくつもの偶然と紙一重の中をなんとか生き延びて、まだ予備校講師として若者を教えていられている。
まだ、生きていられている。
これは、動かしようのない事実だ。

ならば、この事実から、私はあえて意味や因果をつくっていきたい。

人生は、時に私たちに意味や因果を拒む事実を突きつけてくる。
しかし、その事実にさえ意味や因果を人間はつくれるのだから。

さて、明日もまたいつも通り授業。
高校生に古文の単語をいかに覚えさせるかという、大震災とは比べものにならないかもしれないけど、でもやっぱり大切な課題に取り組もう。

全力で。
生きてるから。

 

 

ブログ・エプスタインズ創刊10周年記念特別事業第二弾
第1回エプスタ日記大賞
応募締切:2021年3月9日といいつつ延長中
ジャンル:日記
形式:問わず 点字ももちろん可
枚数:制限なし
賞品/賞金:後日発表
選考委員:後日発表
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今回の日記一覧 併せてお読み下さいね。
募集・第1回エプスタ日記大賞
応募作品#2 エプスタ日記大賞
応募作品#3 エプスタ日記大賞
応募作品#4 エプスタ日記大賞
応募作品#5 エプスタ日記大賞
応募作品#6 エプスタ日記大賞
応募作品#7 エプスタ日記大賞
応募作品#8 エプスタ日記大賞
応募作品#9 エプスタ日記大賞
審査員/賞品決定 エプスタ日記大賞
日記は絶滅する エプスタ日記大賞
どれが本当の日記か エプスタ日記大賞
読者賞無決定 エプスタ日記大賞
大賞決定 エプスタ日記大賞
受賞者から喜びの声 エプスタ日記大賞


2021.03.13

受賞コメント・エプスタ随筆大賞

編集・鎌田浩宮

 

ブログのくせに長めの事業でこざかしい
エプスタインズ創刊10周年記念特別事業
「エプスタ随筆大賞」
受賞者からのコメントが届きました。

 

大賞の発表後、再び受賞作「ヴィラ・コーポ笹野101号室について」へのアクセスが増加しています。嬉しい限りです。しつこいですが、第1回レコ大大賞は、黒い花びら。第1回エプスタ随筆大賞は、ヴィラ・コーポ笹野。

何度もすみません。審査員の高橋基(秋田県横手市)によるクラウドファンディング「地元秋田の仲間とともに、クッキングアップルの郷をまもりたい!」、2021年1月18日をもって終了しました。

https://readyfor.jp/projects/cookingapple

ご支援下さった皆様、本当にありがとうございました。では、受賞者の皆さ~ん、おいでませ~! (文責・鎌田浩宮)

 

 

大賞;藤坂鹿

わー!ありがとうございます…!びっくりです。とてもうれしく思います。
この受賞は、ヴィラ・コーポ笹野101号室とともにあります。名前も顔も知らない、故・元住人との共作とも言えるかもしれません。

死者はどの生者とともにいつも歩んでいるということを忘れず、ヴィラ・コーポ笹野に心のなかで花を手向けたいと思います(実際に手向けにはいきません。もうネズミたちには会いたくないので)。

 

 

読者賞;番場正志

このたびは読者賞などとたいそうなものをいただきありがとうございました。エントリー番号が早かったため、みなさまが投票していただいたのだと思います。また機会があれば、ぜひ読んでください。ありがとうございました。

 

 

読者賞第2位;梨乃

10周年おめでとうございます。ました?!
企画を知り、面白そうだな〜と軽い気持ちで初めて随筆というものを書いてみました。随筆ってこんなでいいのかな?と迷いつつ、書くことでその時の気持ちを昇華(消化でもある)させることができ、一区切りつきました。

他の方の文がどれも面白くて、自分が気楽に出してしまったことを後悔したくらい、、なので、自分は賞などまずないと思っていました。読者賞の2位と言う、本来ならなかったであろう賞をいただき、1位だけでいいはずのところ…恥ずかしい気持ちですがありがたく賞品はいただきます!

いろんな経緯で審査が難航し、結果的に一人の方にその責務がかかってしまうことになり、さらに豪雪による被害の中ご負担だったことでしょう。元々雪深い地域に住む友人たちでも例年以上の雪の除雪に毎日何時間も追われてもう降るなと嘆いています。まだ大雪が続くようで心配です。一日も早く、復旧されることを願っています。

貴重な機会をありがとうございました。

開催者撰賞;表参道が好き

ありがとうございます。ああそういう風な文章なのか、嬉しいな、と朝から、おぉ、、と思っています。読んでくださった皆さまありがとうございます。

久しぶりに文章を書いて、書くのは難しいけれど、楽しいなあと思った良い経験でした。また、これを書いたことで、我が家の父さんに少しずつ変わってもらう声かけをしていく工夫もする様になってきています。書いたから自覚したのかな。ダーラナホース、大好きなのでとってもうれしいです。大切にします。

 

 

Mr.Boo!ギャンブル大賞;名無シー

ミスターBoo賞ありがとうございます。選考経緯を伺ったところ、元々この賞には該当作品は無かったようですが、この賞なら実質賞品を上げなくても称揚可能であるとの魂胆から呉れてやろうかと言う話等が出たのではないかとなどという邪推は無粋。

とにかく、襟を正し有難く頂戴するのですが、居住まいを正すのにはそれなりの理由もあり、この話に登場する老母が兄に先立たれた事を苦にする余り、到頭先日物故してしまいました。人の死とはその様に深く人の心を捉え思いを致さざる事の出来ない、更にエネルギーを奪うイベントです。

わが家の死の連鎖は、未だ続きます。死ぬことによってではなく、考え続ける事で続いて行くのです。受賞各位への賞品調達発送係でもある私のタスクの進み具合はそんな私事のこともあり捗々しくないですが、遅滞はあれど送ります。ちょっとお待ち下さい。あ、あと、宝くじ買いに行かないと!

 

 

裸の大賞/青大賞;鎌田浩宮

僕自身、随筆を書きたくってうずうずしており、3作も応募してしまいました。しかも、クラウドファンディングに関する2作は随筆というよりも、ルポルタージュ・体験記ですよね。主催者が主旨を誤解しておる。すみませんでした。海より深く反省します(マカロニほうれん荘。1977~1979)。それでは、第2回エプスタ随筆大賞でお会いしましょう。これをお読みの皆さん、それまでに随筆を書き溜めておいて下さいね。

 

 

ブログ・エプスタインズ創刊10周年記念特別事業
エプスタ随筆大賞
応募締切:2020年10月11日(日)
ジャンル:随筆
形式:Microsoft Word または googleドキュメント
   ペンで紙に書いて、または点字などの郵送も歓迎です
枚数:制限なし
テーマ:以下の6つの中から選び、応募下さい。
   ・お楽しみはこれからだ
   ・おれは悪くない
   ・三等同僚
   ・死ぬのは奴らだ
   ・ビッグトゥモロウ
   ・耄碌と恍惚
賞品/賞金:後日発表
賞一覧:・大賞
    ・投票による読者賞
    ・裸の大賞
    ・若大賞
    ・青大賞
    ・のんき大賞
    ・Mr.BOO!ギャンブル大賞
審査員:高橋紅(くれない)
    高橋基(もとい)
    スズキスキー
発表:2020年10月吉日
応募先:info☆epstein-s.net ☆を@に変換して送信して下さい
郵送は〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-20-13-410 鎌田浩宮まで

 

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応募作品#1 老人と笑み
応募作品#2 我が家の困った習慣変わるかなあ
応募作品#3 自転車泥棒
応募作品#4 ヴィラ・コーポ笹野101号室について
応募作品#5 我が家の家電製品
応募作品#6 昭和四十五年九月十七日木曜日 火山、川、犬、人のことなど
応募作品#7 江戸Σ
応募作品#8 ミラノの奇蹟
賞品決定・エプスタ随筆大賞
応募作品#9 首から上の世界は…
読者賞発表・エプスタ随筆大賞
審査結果発表 case1 エプスタ随筆大賞
審査結果発表 case2 エプスタ随筆大賞


2021.01.19

審査結果発表 case3 エプスタ随筆大賞

編集・鎌田浩宮

 

ブログのくせに長めの事業でこざかしい
エプスタインズ創刊10周年記念特別事業
「エプスタ随筆大賞」
遂に発表します。

 

素晴らしき随筆を送って下さった方々、3名の審査員、欠かせない共同企画製作者・名無シーさん、そしてお読みいただき温かく見守って下さった読者の皆様のおかげで、この企画が実現し、予想外に時間がかかったものの、ようやく大賞発表までにたどり着きました。心の底から、お礼を申し上げます。

こんなにわくわくする楽しいイヴェントは、久しぶりでした。色んなことがある現在でも、この企画に取り掛かりわちゃわちゃしている時は、楽しくってたまりませんでした。

随筆というすこぶる古い媒体を使って、新しい試みをする。さらには、アクセス数だのSEOだの「映え」だのから解放、もしくは追放される悦楽。

ここまで至ったのは何よりも、素晴らしい作品が集まったおかげです。どの随筆も、本当に豊かでした。続きを読みたくさえなりました。年賀状を書く人が増えたそうで。気持ちが安らぐからだそうで。じゃあ次は随筆っしょ。ほんだば随筆っしょ。安らぐもなんも、すごいもんさ。

第1回レコード大賞は水原弘「黒い花びら」。これ、永久に変わらない事でしょ?エプスタ随筆大賞もおんなじです。第1回受賞作は、永久にその栄誉を保ち続けます。

審査に関しては、スズキスキー・高橋紅の審査員両名は、高橋基に審査を一任することになりました。彼もそれを了解し、遂にこの誌面で発表となります。

各賞に対して、高橋基による選考理由を、下に記載しております。また、授与される賞品も掲載しております。名無シーが心を込めて探しあてた物ばかりです。いずれも、中央に対する周辺、現在に対する古を代弁しています。

秋田県横手市在住・高橋基はクラウドファンディング「地元秋田の仲間とともに、クッキングアップルの郷をまもりたい!」を展開中です。

こちら、2021年1月18日(月)深夜11時で終了します。集まったお金は豪雪で損害を受けた農業施設の復旧と、折損したりんごの代替苗木購入などにも充てられます。こちら、そのURLです。
https://readyfor.jp/projects/cookingapple

ご支援・情報拡散などご協力いただけたら、すんごく嬉しいです。よろしくお願いします。では、いよいよ大賞および各賞の発表です。 (文責・鎌田浩宮)

 

 

大賞
応募作品#4 ヴィラ・コーポ笹野101号室について
著:藤坂鹿
テーマ;ビッグトゥモロウ

腐敗、汚染、侵食、ロクでも無い結末を予感させながら、最後まで目を離させないスピーディな展開に読み込まされました。廃墟となったヴィラ・コーポ笹野が崩れ落ちる時、禍々しいものが街に解き放たれるのでしょう。(高橋基)

賞品は大賞としてふさわしい、SCHONDSGN #01を差し上げます。
ステンレススチール素材を削りだして作られた、シンプルな構造のペンです。

 

 

読者賞
応募作品#1 老人と笑み
著:番場正志
テーマ;耄碌と恍惚

どの随筆が読者賞を取るのか?あれだろうこれだろう、スタッフとわちゃわちゃしとりました。毎日首位は変わり、接戦の様相。結局、現役銀行員による作品が栄冠に輝きました。内情ここまで書いていいのか。いや、いいのだという筆の勢いに、番場さんの信念を感じるんです。行内で秘密にすべき事なんかないぜ。組織だのシステムだの、しゃらくせえ。自己の中の正義のみに従う。ハマー!俺が掟だ。番場さんだけではないんですが、今後の執筆が楽しみでなりません!(開催者・鎌田浩宮)

賞品として地球の真裏のウルグアイ製、
手作り陶器のオウムを差し上げます。

 

 

読者賞第2位
応募作品#9 首から上の世界は…
著:梨乃
テーマ;耄碌と恍惚

僕は今、佐藤由美子さんという音楽療法士が、ホスピスなどで終末医療に携わる本を立て続けに読んでいます。読むきっかけになったのは、梨乃さんのこの随筆を読んだからかも知れません。家族から見るとボケてしまったように見えても、聴力は健在である場合が多いんです。好きだった曲を聴くと呼吸がなだらかになり、楽しかった記憶が呼び起こされ、ストレスや不安や痛みが軽くなる場合もあるそうです。梨乃さんのおばあちゃんは、何を感じ、何を考えていらっしゃったのでしょう。梨乃さんの声は、おばあちゃんが好きだった音楽と等しかったのかも知れません。この随筆から学ぶ事はあまりあり、ご応募いただいて本当によかったと感じています。本当にありがとうございました。(開催者・鎌田浩宮)

賞品として、文鎮…啄木が愛した盛岡天満宮の石馬=狛犬を差し上げます。
南部鉄器の老舗の一品で、啄木ゆかりの神社に本物があるそうです。
啄木の作品にも出て来るとか。

 

 

開催者撰賞
応募作品#2 我が家の困った習慣変わるかなあ
著:表参道が好き
テーマ;お楽しみはこれからだ

この随筆の強烈なフォーカスが無いところがいいと思いました。写真のノーファインダースナップショットの様に、そこにある空気が乗るんです。こう言う日常の空気は、それが無くなった時、ああ、そうだったとしみじみ思い起こされるものです。何かを注視しすぎると見えないものです。湯水のようでいて、遠い未来には枯れる泉のような、大事にすべきとてもいいものです。(開催者・名無シー)

賞品として、スウェーデン・陶器製のダーラナホースを差し上げます。
今から400年も前、父親が子供に木を彫って作ったものが由来。
今では、幸せを運ぶ縁起物とされています。

 

 

裸の大賞
応募作品#5 我が家の家電製品
著:鎌田浩宮
テーマ;お楽しみはこれからだ

家電が長持ちするという話を「大切にものを使う」という文脈以外で書かれているのは珍しいと思います。しかも家電オタクっぽい話でも無いですし。何ともマイペースで脱線し放題な語り口にホッとするエッセイでした。(高橋基)

賞品として、アイヌ文化において
神の唇にお酒を含ませるための道具=イクパスイを差し上げます。

 

 

若大賞
該当なし

今回のエッセイには若さを感じるものはなかったです。(高橋基)

 

 

青大賞
応募作品#8 ミラノの奇蹟
著:鎌田浩宮
テーマ;ビッグトゥモロウ

鎌田さんの作品ばかりが多くなってしまいましたが、自分は世捨て人、余生を生きている、みたいなことを語りつつ、自分の育った街を何とか支えようと奔走する姿が面白いし、それに応え共鳴する方々の登場に救いを感じました。なんか人生捨てたもんじゃ無いという気持ちにして貰える作品でした。(高橋基)

賞品として、滑石のイヌイットの犬の彫刻を差し上げます。

 

 

のんき大賞
該当なし

外国語随筆部門ってあるけど、外国語随筆なかったので該当なし。(高橋基)

 

 

Mr.Boo!ギャンブル大賞
応募作品#6 昭和四十五年九月十七日木曜日
火山、川、犬、人のことなど

著:名無シー
テーマ;おれは悪くない

「血」を感じさせる私小説的なすぐれた作品だと思います。自らの内側に確かに流れている「一族」という「血」があります。人はすべからく歴史的な存在であるということは、日常の中ではあまり自覚しないものですが、ふとしたときに刻まれたDNAを感じることがあります。この作品を読んだとき、その感覚が蘇りました。(高橋基)

賞品として、ホイ3兄弟に敬意を表しつつ、宝くじを差し上げます。

 

(受賞者へのインタビューは次回「受賞コメント・エプスタ随筆大賞」へ続きます)

 

 

ブログ・エプスタインズ創刊10周年記念特別事業
エプスタ随筆大賞
応募締切:2020年10月11日(日)
ジャンル:随筆
形式:Microsoft Word または googleドキュメント
   ペンで紙に書いて、または点字などの郵送も歓迎です
枚数:制限なし
テーマ:以下の6つの中から選び、応募下さい。
   ・お楽しみはこれからだ
   ・おれは悪くない
   ・三等同僚
   ・死ぬのは奴らだ
   ・ビッグトゥモロウ
   ・耄碌と恍惚
賞品/賞金:後日発表
賞一覧:・大賞
    ・投票による読者賞
    ・裸の大賞
    ・若大賞
    ・青大賞
    ・のんき大賞
    ・Mr.BOO!ギャンブル大賞
審査員:高橋紅(くれない)
    高橋基(もとい)
    スズキスキー
発表:2020年10月吉日
応募先:info☆epstein-s.net ☆を@に変換して送信して下さい
郵送は〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-20-13-410 鎌田浩宮まで

 

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読者賞発表・エプスタ随筆大賞
審査結果発表 case1 エプスタ随筆大賞
審査結果発表 case2 エプスタ随筆大賞
受賞コメント・エプスタ随筆大賞


2021.01.14

審査結果発表 case2 エプスタ随筆大賞

編集・鎌田浩宮

 

ブログのくせに長めの事業でこざかしい
エプスタインズ創刊10周年記念特別事業
「エプスタ随筆大賞」
遂に発表します。

 

この度は、中央にいる者ではなく、首都にいる者でもない、地方に住む人で審査をしてもらおう!との明確な意図の下、スズキスキー・高橋紅・高橋基の3名に審査を依頼。

しかしながら、高橋紅・基夫婦の住む秋田県横手市がどえらいことになり、クラウドファンディング「地元秋田の仲間とともに、クッキングアップルの郷をまもりたい!」が開始された。僕も寄付をした。しかし、ただお金を支援するんではなく、秋田を味わえないか、秋田へ踏み込めないか。そこで、なるべく毎日秋田のラジオを聴くことにした。

 

秋田に、踏み込む。

 

中でも注目している、ABS秋田放送「歌謡曲ふれあい電話リクエスト」(毎週月曜夜6時20分から夜9時まで。長いぞ)。昨晩も、風呂とばんめしの時間に聴いた。

聴取者から電話なりメールなり、事前にリクエストがあったから本番に司会者が電話をするわけだが、これがまあまあの確率で、電話に出ない。つながったらつながったで「迷惑電話防止のためこの会話は録音されます」と自動アナウンスが入る。ご高齢で、オレオレ詐欺対策をしているのだ。留守電の場合は、司会者が律儀に番組の旨を吹きこんでから切る。

やっと電話がつながると、司会者が相手の名前を間違えることがある。電の向こうが呆けてしまい、無音になる。会話が始まる。若い人もなまっているが、高齢者はそれが強く、何を喋っているのか分からない。司会者もつられて「んだんだ」となまる。そもそも電話の向こうの聴取者が、誰も緊張してない。敷居の高低が、東京の番組と違う。

 

横手市・クッキングアップル農家の方が撮影

 

AM電波のラジオ放送でこれ以上なまっているのは「暁でーびる」(ROKラジオ沖縄)くらいじゃなかろうか。「暁でーびる」はあらかじめ、全ての会話をウチナーグチで話す番組という主旨を掲げ、それが名物となり全国でも人気があるんだが、この番組はそれを主旨に掲げているわけではない。電リクという、今ではあまりなくなったスタイルを標榜する番組だ。

リクエストはほとんど演歌なんだが、その曲は置いてないのよねえと司会者が拒否する場合も多い。CDやレコード、置いてないのか。本当にリクエスト番組か。本当にラジオ局か。

男はおおむね男の歌手の演歌をリクエストする。「北酒場」のような明るい演歌じゃない。マイナーコードの曲ばかりで、どんなに元気でも気が滅入ってくる。俺なんぞ独り暮らしの初老で独りでめし作って酒吞んでるので、演歌が染みすぎてチャンネル変えたくなる。

演歌じゃないが暗いなと思うと、アリスだった。菅田将暉がかかったので驚くと、やたら歌詞の暗いフォーク調だ。最後から2番目にかかったのは沢田知可子「会いたい」だぞ。しかし曲が終わると聴取者とのお喋りに戻る。ここまで聴いたら意地なので、切るに切れない。

 

 

しまいにお礼のプレゼント(3点の中から選べる。細川レコード店で売っている鏡五郎「男富士」のCDか、秋田銘菓・金萬か、ボルダー潟の湯の入浴券10枚)を拒否する(この3点さえ聴き取りにくく、ラジコで繰り返し再生して書いている)。ないしは、テープ下さいとか言う。

そんなにプレゼント魅力ないのか。カセットテープ好きなんて逆に若者か。コーネリアスのPARCOコラボカセットか。確かに県内どこも豪雪なので、配送困難を慮っている人もいるんだが、そうでなく本当にいらなそうな人もいるぞ。

電話切る際、司会者に「帰り気をつけてね」と言う。聴取者は、司会者の足を心配しているのだ。豪雪、車での帰宅が困難なのだ。こうして僕は、秋田を味わえ、踏み込めたのであった。

なお、前述したクラウドファンディングですが、集まったお金は豪雪で損害を受けた農業施設の復旧と、折損したりんごの代替苗木購入などにも充てられます。
https://readyfor.jp/projects/cookingapple
ご支援・情報拡散などいただけたら、すんごく嬉しいです。横手を応援しようじゃないか。よろしくお願いします! (文責・鎌田浩宮)

 

https://radiko.jp/#!/ts/ABS/20210111190000
このURLは「歌謡曲ふれあい電話リクエスト」
2020年1月11日放送分のrajikoです。
1月18日まで聴取可能です。

 

 

2人目の審査員は、高橋紅。

 

さて、「審査結果発表 case1」で発表されたスズキスキーの講評を読み、随筆応募者はどう感じたか。以下、列記します。

 

とても細やかでボリューミーなレビューで、何より読みものとして楽しく読ませていただきました!(どうやらスズキさんによるとわたしは死んでいるらしい)しかもなかなかディープなテクノ系の音楽家とは…!面白かったです。御礼をお伝えください。

 

講評読みました!キレッキレですね。すごい、この人!面白い!頭いい!知らないことばがいっぱいで、調べてみます。ほかの2人の講評も楽しみです!

 

大寒波すごいですよね。随筆のことは忘れてたくらい過去になっていますが、スズキスキーさんは辛口ですね。正直ですね。10周年の企画だし、本気の文筆家とか作家になりたい人が応募するでもない、素人が出して良い、もう少し気楽な随筆選考と思っていたから、こんな厳しい審査があるとは…。

 

 

ちなみに、スズキスキーがテクノ系のミュージシャンだと知っていた応募者はいなかった。

そして今回は、2人目の審査員・高橋紅(くれない)による講評なのだが、夫の高橋基(もとい)より、なんと連絡が入った。12月2日のことだ。元を正せば、応募締切であった10月からこの時期にかけて、県内はりんごの収穫・出荷で忙しい。妻は仕事に目処がつかない。家内から一任され、自分が妻の分も審査を行うとのことだった。

ガーン。この時編集部は、スズキスキーからの講評を既に受け取っていた。前述の通り、スズキスキーは高橋夫妻に審査を一任すると記していた。審査結果に影響されてはいけないので、その時点で高橋夫妻には伏せていたのだが、まさか審査員が2名も降板するとは…!

高橋基本人は知らなかったが、この時点で審査は彼1人で行うことになった。そのことを伝えようとした時に、クラウドファンディングの起ち上げ・未曾有の大寒波が起こり、彼は多忙を極めた。こちらも、連絡を控えざるを得なくなった。

クラウドファンディングも大寒波も終わってはいないのだが、先日ようやく彼と連絡を取ることができ、諸々を了解してもらえた。次号「case3」で高橋基の審査を発表するが、それが即、最終審査結果となります。乞う、ご期待下さいませ。

(次回「審査結果発表 case3」へ続きます)

 

 

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エプスタ随筆大賞
応募締切:2020年10月11日(日)
ジャンル:随筆
形式:Microsoft Word または googleドキュメント
   ペンで紙に書いて、または点字などの郵送も歓迎です
枚数:制限なし
テーマ:以下の6つの中から選び、応募下さい。
   ・お楽しみはこれからだ
   ・おれは悪くない
   ・三等同僚
   ・死ぬのは奴らだ
   ・ビッグトゥモロウ
   ・耄碌と恍惚
賞品/賞金:後日発表
賞一覧:・大賞
    ・投票による読者賞
    ・裸の大賞
    ・若大賞
    ・青大賞
    ・のんき大賞
    ・Mr.BOO!ギャンブル大賞
審査員:高橋紅(くれない)
    高橋基(もとい)
    スズキスキー
発表:2020年10月吉日
応募先:info☆epstein-s.net ☆を@に変換して送信して下さい
郵送は〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-20-13-410 鎌田浩宮まで

 

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応募作品#2 我が家の困った習慣変わるかなあ
応募作品#3 自転車泥棒
応募作品#4 ヴィラ・コーポ笹野101号室について
応募作品#5 我が家の家電製品
応募作品#6 昭和四十五年九月十七日木曜日 火山、川、犬、人のことなど
応募作品#7 江戸Σ
応募作品#8 ミラノの奇蹟
賞品決定・エプスタ随筆大賞
応募作品#9 首から上の世界は…
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審査結果発表 case1 エプスタ随筆大賞
審査結果発表 case3 エプスタ随筆大賞
受賞コメント・エプスタ随筆大賞


2021.01.12

審査結果発表 case1 エプスタ随筆大賞

編集・鎌田浩宮

 

ブログのくせに長めの事業でこざかしい
エプスタインズ創刊10周年記念特別事業
「エプスタ随筆大賞」
遂に発表します。

 

この度は、中央にいる者ではなく、首都にいる者でもない、地方に住む人で審査をしてもらおう!との明確な意図の下、スズキスキー・高橋紅・高橋基の3名に審査を依頼しました。

実は…!

昨年2020年で、実はほとんどの審査は終わっておったんです。しかし、秋田県横手市在住・高橋基がクラウドファンディング「地元秋田の仲間とともに、クッキングアップルの郷をまもりたい!」を開始することに。多忙のため、最終段階へ進めずにおりました。

横手市のクッキングアップル…加工用りんごは通常、首都圏のお菓子屋さん・飲食店などへ買い取られています。しかしコロナウイルスの影響で、買い取りは激減。大打撃を受けている地元りんご農家を救わんと、動いたのでございますよ。

しかし、予期しとらん出来事が!

2020年12月半ばから、秋田を含む日本海側・北日本に雪が降り始め、下旬から未曾有とも言える大寒波と豪雪に。しかも、1月に入っても雪が止まないのです。昨年からの数週間、太陽を見ない日々です。過去の天気を見てみて下さいませ。12月14日から、雪。日照時間ゼロ。そこから毎日、積雪量は22~123㎝。12月27日に1日だけ雪が止んで、また、雪です。

県内各地で、被害は様々なんです。秋田市と横手市では、天気予報も降雪量も風速も異なります。

低気圧が原因で、1月7日には暴風雨が発生。八峰町八森では最大瞬間風速42.4㎧を記録、観測史上最大となりました。2019年の台風19号の最大瞬間風速が、東京江戸川臨海で43.8㎧なので、巨大台風並みなんです。県内38件で、屋根などが飛ばされました。秋田市などで67,000戸の停電が発生し、避難所も開設。全復旧は、9日深夜11時32分までかかりました。

中央・首都ではあまり報道されていませんが、ビニールハウスの倒壊・りんご樹木の折損など、深刻な被害を受けています。現時点で、被害額は約2億円という報道です。高橋基や仲間の農家は、心労は既に限界を超えている、朝起きて雪を目にし吐きそうになると、SNSで状況を伝えています。

横手市・クッキングアップル農家の方が撮影

そのような理由で、審査発表が遅くなってしまいました。大変お待たせしましたが、遂に3名の各審査を順に発表し、そのうえで最終審査結果をお伝えします。

その中でスズキスキーは、エプスタ随筆大賞募集締切の2020年10月11日をもって、応募作品をほぼ読み終わっており、文を送ってくれました。まずは、スズキスキーによる素晴らしき寸評です。私達編集サイドも、断固支持します。以下、お読み下さい。

なお、前述したクラウドファンディングですが、集まったお金は豪雪で損害を受けた農業施設の復旧と、折損したりんごの代替苗木購入などにも充てられます。
https://readyfor.jp/projects/cookingapple

ご支援・情報拡散などご協力いただけたら、すんごく嬉しいです。横手を応援しようじゃないか。よろしくお願いします! (文責・鎌田浩宮)

 

 

審査員など、おこがましい。読んで、感じたことを、素直に書けたら。読んで、ひとつでも、良かったと思えた箇所を皆ンなと共有出来たら。
なんて積もりは毛頭無い。基本、褒めない。褒めて伸ばすとかは、しない。「こんな胸糞の悪い審査を受けるなら随筆なんか書くんじゃなかった」と怒られるくらい悪態をつきます。

番場正志氏。コンプライアンス感と事なかれ感が横溢してこの上ない息苦しさ。それを支えているのが氏の「医者でもないくせに」「応接室にノックもせずに入りこむ」「アポもなく来店」といった目線。自らが律している程度には他人にも自らを律することを要求している様子だが、それを唯一ぶち破る「だまされてもいいのよ!」、これは実に爽快だし、お金の使い方として決して無益ではないだろう。世の中には、損しても構わないという人はいくらでもいるのである。ただ、金融機関は、それを認めてしまったら仕事にならないから認めないだけであって、もしかしたら数年後には、お年寄りと犯人と双方の同意があれば送金が可能になるかも知れない。そういう世の中も悪くないかなと思う。ところで最後の2行、この正論が全体の力を削いでしまっている。これについては後述する。

表参道が好き氏。ディストピア小説の登場人物が作品内で書いた日記と読んだ。「ナチュラル」「個性を受け入れる」「死を意識している」、これらが圧倒的な同調圧力の結果で無いとは言い切れない。確かに彼らも自分の意見は言うだろうがその意見は宥和の範囲内でのみ交換されて、破綻の萌芽を発見すると「いいね」でよってたかって攻撃してまるっきり田舎の村八分じゃないか。ラクな世の中とは、お互いに認め合う世の中じゃなくて、お互いに「どうでもいい」と思い合える世の中のことである。

鎌田浩宮氏(在日ファンクだのサルゴリラだのどうしてこんな名前にするんだろう)。クラウドファンディングでお店に冷遇された原因が読み解けなかった。便乗詐欺扱いされたということか。「ボクはこのお店の常連で、良かれと思ってやってあげてるんですよ、なのにその態度は何だ!失敬な!」くらい言ってやってしかるべきだ。自転車撤去委託組合なる団体(実は個人かも知れないけれど)の文言は何を言っているのかさっぱり解らなかった。色々あった様だが、大体、徒労である。やらなかった後悔よりやった後悔を選ぶのは熟考の余地がある。折角ジンセー終えたんだから隠れて生きよ。

藤坂鹿氏。細やかな筆致で描き連なれる地獄物件の日々。読みながら顔をしかめずにいられない。時折挿入される夫婦漫才(グーグルの検索ワードっていつも滑稽だ)。管理会社とのネゴシエーション。そして新天地への残暑の陽射しの中での脱出。そんな奮闘の記録というのが表向きの顔で、実はこれはこの部屋で死んだ前住人の独白である。ネズミやゴキブリや(アオダイショウもか)カビが出た。だから前住人はこの部屋を退去した。退去したから死んだのである。死んだから退去したのでは無い(それでは怪談になってしまう)。生きることを終えた人には、次に向かう場所は、無い。死者は、空間の無い永遠の明日のなかにいる。それが、生きている人間には、スクリーンを照らす白い光の様に感じられるから、これを映像化するなら最後の中華料理屋のシーンは夜ではなくて露光オーバー気味の白昼にしたい。

鎌田浩宮氏再び。平成生まれ(平成生まれという時点で最早フリークスである)がこれを読んだらどう思うのかということが想像出来ない。何年前の何々、何年前の何々、と繰り返されるが、実際にその時間に居合わせた人だったら一挙に呼び起こせる当時の感覚を平成生まれの諸賢は得られない。それでいいんですよ。それだからいいんですよ。普遍的立法の原理として妥当し得るよう文章は、至極真ッ当かも知らんけど、面白く無いですよ。楽しく無いんですよ。想像だけなら、逮捕されない(FOE「DECLINE OF OTT」1986年)。鎌田家の永久機関、つまり時間から開放された故に死んだ機械。動かなくなったから死んだのでは無い。永遠に動くから、死んでいるのだ。

名無シー氏。色が、人物の立ち位置が絵コンテ的に浮かび上がってくる。噴火の朧げな赤。仔羊虐殺は、スローモーションで。遊ぶ子供達ははしゃがずに物静かに遊ぶ。不器用な長兄と気難しい三男のぎこちない会話。火葬場に響く雨音。赤ん坊をガラス越しに見つめる少年。終盤の、死を本棚になぞらえる話は、意識の逆走を思わせた。人は、生まれて、死に向かって生き続けているが、死を出発点として、母の胎内に還るような意識の持ち方は可能か?などと考えてみたりした。すると、誕生と死は、同じ現象を別の言葉で言い換えているだけなのだろうかなどと考えてみたりした。死者も生者も、大して変わらないのかも知れない。長兄が正月に引き合いに出した映画「ラストエンペラー」と通奏低音を響かせる太宰の『斜陽』。弟よ。僕は、貴族です。

名無シー氏連投。江戸Σには苦い思い出がある。横須賀の書店で雇われ店長をしていた頃、ベテルギウスという名前のアルバイトの女の子がいた。彼女は父親がアフリカ系の軍人で母親が日本人だった。そういう人は大抵バイリンガルだが彼女は英語を全く話せなかった。彼女は左目に義眼を嵌めていた。ふとした雑談から彼女がテオ・パリッシュが好きだと知って会話が増えた気がする。theoの発音がセオなのかテオなのか判別するのは日本人には難しいが、英語を話せない彼女がテオを選択したその根拠は永遠に仏滅。永遠の仏滅。ある日の閉店後バックヤードで成り行き的なセックスをした。陰茎に包茎手術の痕跡を認めた彼女は、それをユダヤの割礼と思い込み(後日に彼女がそう語った)、翌日、書店のエンド台に平積されていた、全然売れないのに取次が勝手に送品してきたキャス・キッドソンのバッグ付きムック本を全て返品ストッカーに押し込み、持参した変な鍋や変な石鹸を無断で陳列したのである。そこに社長(創業者の息子でどうしようも無い盆暗)が来店。いつものように怒鳴り喚くかと思いきや、エンド台の前で社長とベテルが、日本語では無い、聴いたことの無い言語で小声で話し合い始めた。聴いたことの無いその言語を理解しながら聴いている。

鎌田浩宮氏season3。毎朝仕事帰りのルーティンで買う麦焼酎かのかはローソンでは211円だがファミマだと214円するから必ずローソンで購入するかというと3円得したとか損したとかせこいことは考えたくないから躊躇せずファミマも使うががその癖レジ袋に3円支払うということには抵抗があり実家で貰ったエコバッグを利用するにせよコンビニの店頭には袋詰めスペースというものが存在しないため多量の商品の一括購入がためらわれるからわざわざコンビニを梯子して各店で2点か3点のみ入手することでレジでの煩雑さを回避するという分散購入方式を採用しているものの問題はつい最近折り畳み式から買い換えた長財布でこれはダイソーで300円の高コスパ商品だが折り畳み式に比して小銭入れの空間がほぼ倍の広さで現在どの硬貨が何枚入っているかを一瞥で知ることが困難であり例えば211円を支払う際にもたもたしたくないので511円出した後で50円玉に見えたのが実は100円玉で結果として財布の中に100円玉が5枚揃ってしまうという極めて不愉快なていたらくを招来することがままあるがそれがどうかした?としか言いようが無い文章であった。

皆さん本当に優等生でしたね。優等生過ぎて、随筆というよりも弁論大会あるいは青年の主張でした。
正論を、テレビやラジオのインタビューで小学生が答えている。「とてもおもしろかったです。またきたいとおもいました。」この小学生は大して面白いと思わなかったのでもう来たくない癖に必ずこう答える。そうしないとインタビュアーも困るし視聴者も嫌な気分になることを(小学生だからこそ=子供はこうやって社会をサヴァイヴする)想像出来るからだ。こうして正論は共犯を強要する。そして令和2年の現在、この共犯関係に基づいた安定した人間関係の構築にやっきになっている連中はいくら戸籍上大人でも中身は小学生である。大人なのに中身が小学生な大人は小学生以下の大人である。

今ここに1次関数のグラフがある。中心のゼロ点より下が暴論で、ゼロ点より上へ行くに従って正論という縦軸があり、横軸はゼロ点より左へ進めばポエム、右へ行くほど博物誌となる。これが随筆の座標軸である。諸作品を改めて拝読すると(名無シー氏の江戸云々はさておいて)正論を維持しているのは確かだが横軸の触れ幅が殆ど感じられなかった。つまりポエム側でも博物誌側でも無くゼロ点の極く近い範囲に留まっているように感じられた。それは「自分のこと」「自分の現実」に閉じこもっているからだ。もっと自分から離れて、むしろ自分を無くした方が、随筆は面白くなる。必要なのは人間性ではなく知性である。ものやことへの好奇心と偏愛と嫌悪・知識が新たな知識へと連鎖するコンボ即ち時空間の非連続的な抽出などが「とてもおもしろかったです。またきたいとおもいました。」のどこにあるか。

主催者の提示したテーマが抽象的過ぎる嫌いがある。その抽象性に引っ張られて、抽象の殻を抜け出せなかった感がある。試みにテーマを考えてみた。
「犬にとってリードとは何か」「胡桃割られ人形」「邦題問答」「日本人と仲良くする方法」「悲鳴学」「ハラカミが聴こえる夜」「ダサい服着て不味い飯喰った話」「マスク美女・視姦の代償」「始めるのに遅すぎることなんかない・遅すぎるのに始めることなんかない」
どうもいまひとつだな。すんません。

すんませんついでに、入賞作は、無いです。どうしても減点法でしか採点出来んくて、作品のマイナス幅の小ささでしか、判定出来へんかったです。折角の10周年記念に水を差して申し訳無いがこういう狭い時空間で馴れ合うの気持ち悪いから審査放棄します。高橋夫妻に丸投げします。本ッ当すんませんでした。すんませんでしたついでに一言。

まだまだ物足りないぜ。

(次回「審査結果発表 case2」へ続きます)

 

 

ブログ・エプスタインズ創刊10周年記念特別事業
エプスタ随筆大賞
応募締切:2020年10月11日(日)
ジャンル:随筆
形式:Microsoft Word または googleドキュメント
   ペンで紙に書いて、または点字などの郵送も歓迎です
枚数:制限なし
テーマ:以下の6つの中から選び、応募下さい。
   ・お楽しみはこれからだ
   ・おれは悪くない
   ・三等同僚
   ・死ぬのは奴らだ
   ・ビッグトゥモロウ
   ・耄碌と恍惚
賞品/賞金:後日発表
賞一覧:・大賞
    ・投票による読者賞
    ・裸の大賞
    ・若大賞
    ・青大賞
    ・のんき大賞
    ・Mr.BOO!ギャンブル大賞
審査員:高橋紅(くれない)
    高橋基(もとい)
    スズキスキー
発表:2020年10月吉日
応募先:info☆epstein-s.net ☆を@に変換して送信して下さい
郵送は〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-20-13-410 鎌田浩宮まで

 

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募集・エプスタ随筆大賞
エプスタ随筆大賞のしほり
エプスタ随筆大将のしほり
エプスタ随筆対象のしほり
審査員決定・エプスタ随筆大賞
応募作品#1 老人と笑み
応募作品#2 我が家の困った習慣変わるかなあ
応募作品#3 自転車泥棒
応募作品#4 ヴィラ・コーポ笹野101号室について
応募作品#5 我が家の家電製品
応募作品#6 昭和四十五年九月十七日木曜日 火山、川、犬、人のことなど
応募作品#7 江戸Σ
応募作品#8 ミラノの奇蹟
賞品決定・エプスタ随筆大賞
応募作品#9 首から上の世界は…
読者賞発表・エプスタ随筆大賞
審査結果発表 case2 エプスタ随筆大賞
審査結果発表 case3 エプスタ随筆大賞
受賞コメント・エプスタ随筆大賞


2021.01.10

募集・第1回エプスタ日記大賞

編集・鎌田浩宮
協力・名無シー

 

「バカマダのブログ、読んだ読んだ」
と疑問なく言われ続け、早十年。
実はウェブマガジンですよエプスタインズ、創刊10周年。

エプスタインズ創刊10周年記念特別事業第2弾
「第1回エプスタ日記大賞」のお知らせです。

 

昨日の日記が、楽しかったです。
一昨日の日記が、楽しかったです。
日記を、募集します。

 

 

遂に終了した「第1回エプスタ随筆大賞」。盛り上がりは、ミニマムでいい。ミニマムであればあるほど、キトクなんです。そもそもこのウェブマガジン、キャッチコピーが「キトクなwebマガジン&通販サイト」です。

YouTubeやインスタグラムのように手垢にまみれておらず、流行に感化されておらず、ものごとや心の動きをペン1本で現す「随筆」に着目しましたが、その考えをさらに推し進めてみました。

誰に読まれるわけでもなく、その日あったことを、メモや箇条書きもしくは文章で書きとどめておく、日記。随筆と同じくらい、いやそれ以上に手垢まみれになりようがない、流行りすたりからは解放/追放されているメディアです。

随筆も面白いが、日記も面白いに違わない。
だから、日記を募集します。

年齢も国籍も、どうだっていいわ。
どなたでも、参加できます。

その人の1日を記録する、日記。読んでみると、何か感ずるものがあるはずです。その人は、何を切り取り、何を記録し、何を記録しないのか。自分の感情も記録するのか、排除するのか。何を克明に記録し、どの記録を疎かにするのか。

そこに文章のうまさですとか、文学的な意義を評価し、大賞を決めるつもりはありません。なので、普段つけている日記のスタイルが箇条書きであれば、そのままでお送り下さい。その人の日記から浮かび上がる何かを楽しみ、面白がり、大賞を決めたいと思っています。

次の10日から成る候補日より選び、日記をご応募下さい。

 

1981年12月8日(火)

1991年12月8日(日)

2001年12月8日(土)

2011年12月8日(木)

2020年12月8日(火)

2021年1月8日(金)

2021年2月8日(月)

2021年3月8日(月)

2021年12月8日(水)

〇〇〇〇年〇月〇日(〇)

 

【締切】

2021年3月9日(火)となります。

 

【細則】

当然ですが、その日が訪れる前に、その日を空想して、フィクションとして日記を執筆しないようにお願いします。ただし、2021年12月8日は締切日以降なので、空想でお書きいただいても構いません。

過去の日程を選ぶ際も、その時に書いた日記があれば、それをそのままご応募いただければ幸いです。日記が残っていない場合でも、フィクションを織り交ぜずにお書きいただき、ご応募下さい。

〇〇〇〇年〇月〇日(〇)をお選びの場合は、過去や未来を含めてご自由に、その日の日記をお書き下さい。

 

【応募本数】

1本でも結構ですし、複数の日程を選び、複数の日記をご応募下さっても結構です。

 

【文体】

日記なので、箇条書きでもメモ書きでも構いません。随筆や小説のように普段書いているのであれば、それでも結構です。普段日記をお書きになっている文体で、ご応募下さい。著名人が発刊・掲載している日記に似せた文体でも、結構です。

 

 

ブログ・エプスタインズ創刊10周年記念特別事業第二弾
第1回エプスタ日記大賞
応募締切:2021年3月9日(火)
ジャンル:日記
形式:Microsoft Word または googleドキュメント または 紙に書いて郵送 点字ももちろん可
枚数:制限なし
賞品/賞金:後日発表
選考委員:後日発表
発表:2021年4月吉日
応募先:info@epstein-s.net @を半角に変換して送信して下さい
郵送は〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-20-13-410 鎌田浩宮まで

今回の日記一覧 併せてお読み下さいね。
応募作品#1 エプスタ日記大賞
応募作品#2 エプスタ日記大賞
応募作品#3 エプスタ日記大賞
応募作品#4 エプスタ日記大賞
応募作品#5 エプスタ日記大賞
応募作品#6 エプスタ日記大賞
応募作品#7 エプスタ日記大賞
応募作品#8 エプスタ日記大賞
応募作品#9 エプスタ日記大賞
審査員/賞品決定 エプスタ日記大賞
日記は絶滅する エプスタ日記大賞
どれが本当の日記か エプスタ日記大賞
読者賞無決定 エプスタ日記大賞
大賞決定 エプスタ日記大賞
受賞者から喜びの声 エプスタ日記大賞

 


2020.12.01